《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》採取依頼『きよみず石』
「今日からは俺も戦闘に參加するからな」
「はい、よろしくお願いします!」
ガーネットの長をけ、俺たちは冒険者ギルドで依頼掲示板を見ていた。
「ダンジョン産ドロップアイテムの納品依頼で良いんですよね?」
「ああ、難易度Eの依頼から好きに選んでいいぞ」
王都では街の中でこなす依頼、街の外でこなす依頼、ダンジョンドロップの買い取り依頼などがそれぞれの掲示板がわかれている。
『取得系』スキルが充実したので、いよいよ冒険者ランクを上げていこうと依頼をけることにしたのだ。
それぞれの収集依頼には難易度が振られている。例えば難易度Eの『黃い砂10キログラム』だったり『青い苔5ビン』だったり。
「これってどっちも植系モンスターダンジョンですよね?」
『黃い砂』は水を混ぜて高溫で焼くと固まる建築材料で『青い苔』は料理の調味料に使われるアイテムだ。
どちらも特定のモンスターを倒した際、一定確率で出現するドロップボックスから手可能だ。
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野外での採取でもときおり花をでていたので植は好きなのだろう。悩む様子からしてどちらかの依頼をけると思い見ていたのだが……。
「決めました、こちらにいたします」
彼が選んだのは『きよみず石1キログラム』の依頼だった。
「ここは隨分と涼しい場所ですね」
ガーネットは振り返ると笑顔を俺に向けてくる。
ここは水棲系モンスターが出現するダンジョンで、ダンジョンのり口よりずっと前から川が続いている。
王都の水源は井戸や魔導から出す水があるのだが、水棲系ダンジョンから流れる水も生活には決して欠かせないものなのだ。
「水棲系モンスターは俺も戦ったことがないし、足場が悪いから思わぬ不覚を取るかもしれない。お互いに油斷しないようにしよう」
依頼をけた『きよみず石』というのは綺麗な水をした石だ。
浄化作用を持っていて、汚水に使えばある程度綺麗になるし、料理やポーション作に使うなど、利用できる幅が広い。
そして、このアイテムはドロップボックスからではなく、ダンジョンに落ちているので戦闘をしなくても手が可能となっているのだ。
「そうですね、きやすい格好にしてきたので平気だとは思いますが……」
水場のダンジョンということもあって濡れることを想定した彼は普段よりも短いスカートを履いている。
そのせいで太ももがわになっており、ダンジョンですれ違う他の冒険者もガーネットの姿を盜み見ていた。
「どうされたのですか、ティム先輩?」
俺が黙っていると、彼は近付いてきて俺を見上げてくる。
ガーネットは同期連中に心を抱かれたせいもありパーティーに居場所がなくなったのだ。
俺はそのことを思い出すと気を引き締める。
「いや、何でもないから……。先に進むか」
ガーネットは魔とでも言うべきか、無垢な顔を向けると並んで歩き出した。
「やあっ!」
ガーネットが『イエロートード』を斬りつけて倒す。
「【ウインドアロー】」
俺が魔法で風の矢を放つと『ジャイアントリーチ』がズタズタになり地面へとしみ込んでいった。
「ううう……。ティム先輩が一緒で良かったです」
その様子を見ていたガーネットが微妙な表を浮かべた。
「確かに、あの大きさで『吸』されたらいやだよな……」
ジャイアントリーチは禍々しい赤いをしたモンスターで鍛えられた戦士の腕くらいの大きさをしている。
地面を這って進んでくるのだが、標的を前にするとをめ一気に飛びついてくるのだ。
その時に開く口から生えた歯と嫌でも見えてしまう臓が気持ち悪く、近接戦闘職からは嫌悪されていた。
「ガーネットが前衛を引きけてくれるからこそ、安心して魔法を使えるからな」
これまでは複數のモンスターが相手の場合は、すべてのモンスターを封殺するためのきを意識しなければならなかったが、彼が近接モンスターを抑えてくれるお蔭で標的に集中することができる。
「私たちって相が良いんですかね?」
「かもしれないな」
前衛と後衛という理想的な組み合わせであることは間違いないので俺は返事をする。
そうこうしている間に『イエロートード』からドロップボックスが出た。
「【トード油】でした」
この油はロウソクを作る際に使われたり、怪我などの止にも用いられることがある。
「それにしても、先日までと違って隨分とやりやすくなりましたよ」
水棲系モンスターダンジョンにってから既に二層に突している。
それまでの間に倒したモンスターは俺とガーネットそれぞれ30匹程になる。
「レベルが上がっているし、ステータスをどんどん振っているからな」
彼と話し合った時にまずは『筋力』を先行して300まで上げようということになっていた。
『魔力』と『神力』は最低限にして剣聖の能力が生かせるステータスを優先する。
そのお蔭もあってか、彼は今長を実しており、昨日までと違って最高のモチベーションを保ちながら狩りを続けていた。
「あっ、あそこにも『きよみず石』が落ちてますね」
ガーネットはそう言うと見つけたアイテムを拾い袋へとれる。
そんな彼を見ながら俺は、誰かと一緒に冒険するのも楽しいものだなと思い始めていた。
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