《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》ガーネットと打ち合わせ
「さて、次の目標を決めるか」
「はい、ティム先輩」
屋敷の誰もが寢靜まったころ、ガーネットは俺の部屋を訪ねてくる。落ち著いた狀況でステータスを振り分けたり、次の職業を決めるためだ。
彼はフリルが付いた可らしい薄手の寢間著をに著け、ガウンを羽織っている。
髪がしっとりと濡れていて、花のよい香りが漂ってくる。風呂上りなのか、頬が火照って赤らんでいた。
「今日もお父様にお付き合いいただきありがとうございます。あんなに楽しそうなお父様を見るのは珍しいです。ティム先輩のこと、隨分と気にられているみたいですね」
「そうなのか?」
パセラ伯爵は、初対面のころの態度が噓のように上機嫌で、チェリーワインをグラスに注いでは、俺と一緒に飲んでいる。
おそらく、俺とガーネットが狩りをする限り安定して『チェリーワイン』が供給されるのが嬉しいのだろう。
実際、サクラの香りと酸味が聞いた甘いワインは口當たりが良く、ついつい飲みすぎてしまう気持ちも理解できなくはない。
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「とりあえず、今のペースで狩りを続けるなら、ガーネットの『見習い冒険者』レベル30まで後數日ってじだな」
冒険者を続けられるようになったので、時間に余裕が生まれた。
そのこともあってか、俺はガーネットにまず『指定スキル効果倍』を取得させるようにしたのだ。
このスキルさえあれば、ステータスポイントもスキルポイントも普段の取得より増やすことができる。戦闘に関しても『指定スキル効果倍』の効果対象に『オーラ』を指定した場合、得られるスキル効果が高まり、俺をはるかにしのぐ前衛となるだろう。
「そう言えば、今日は植系モンスターダンジョンでしたが、水棲系モンスターダンジョンの方には行かれないのでしょうか?」
明日以降も植系モンスターダンジョンに籠る話をしていると、ガーネットがそのような疑問を口にした。
ジュエルスライムから『スターアクアマリン』を出して以降、俺は意図的に水棲系モンスターダンジョンを避けてきた。
その理由とは……。
前のめりになった彼の寢間著の隙間からの谷間が見え、あとし前かがみになると危険なものが出しそうになっている。
彼は不思議そうに顔で俺をじっと見てくる。こうして夜中に二人きりになることもそうだが、ガーネットは気を許した相手に対して無防備すぎるのだ。
そんな彼と水棲系モンスターダンジョンにいると他の人間の視線が彼に釘付けになるのだ。
水棲系モンスターダンジョンには水場が多く、戦闘をすればどうしても服が濡れてにり付くからだ。
俺としても、なるべく見ないようにはしているのだが、彼が前衛で俺が後衛をけ持つ以上、サポートをするためにどうしてもある程度きを見る必要がある。
もしそんな目で見てしまっていると知ったら、彼も気まずい思いをして即パーティーを解散するだろう。
そういった複雑な事もあり、今のところ植系モンスターダンジョンに籠っていた。
「……パセラ伯爵が飲むワインの補充があるからな」
本當の理由を言うわけにもいかず、俺は咄嗟にそう答える。
「お父様の我がままのせいなのですね。ティム先輩、お嫌でしたら私の方からやんわりと伝えておきますので、おっしゃってくださいね」
「いや、俺も楽しく飲ませてもらっているからさ」
特にそれほど嫌というわけではない。
「それより、今の職業をレベル30まで上げたら次は何の職業にする?」
話題を今後の計畫へと戻す。
「そうですね、話に聞いたじでは商人の『スキル鑑定』はティム先輩が持っているので被らせる必要がない、そうすると戦士か斥候……いえ、僧とかいかがでしょうか?」
「僧? それはどうして?」
意外な職業を選ぼうとするガーネットに俺は首を傾げる。
「私が前衛に必要なステータスを上げる、という基本的な考えは変える必要ありません。ですが、ティム先輩の『ステータス作』を解明するためにはまだ上げたことのない職業を上げてみるべきではないかと思うのです」
彼の言葉に俺は頷く。
「前衛職を目指す私にとって一見寄り道かと思いますが、得たステータスポイントとスキルポイントで強化するのが前衛向きの項目やスキルであるなら無駄になることはありませんので」
「確かにそうだな、今の俺たちなら十分に戦えているわけだし」
ガーネットが長し、肩を並べて戦うようになってからは隨分と楽になったと思う。
最悪、現狀のステータスを維持したとしても各ダンジョンの四層までなら探索可能だろう。
「わかった、次の職業は僧にしよう」
俺が納得してそう答えると打ち合わせが終了する。
ガーネットは自分の部屋に戻る気配がなくじっと俺を見ている。その潤んだ瞳を見ていると心臓が高鳴り、
「あー、俺そろそろ眠くなってきたかも」
俺は欠をしてみせた。
「夜分遅くに失禮いたしました。それでは、ティム先輩。ゆっくりお休みください」
彼はそう答えると部屋から出て行く。
「一、何だったんだ?」
ガーネットが帰った後も彼の視線の意味が気になり、俺はなかなか寢付けなくなるのだった。
【書籍化&コミカライズ】婚約者の浮気現場を見ちゃったので始まりの鐘が鳴りました
婚約者である王太子の浮気現場に遭遇したソフィーリアは、自分が我慢の限界を迎えていたことを知る。その時、ソフィーリアの前に現れたのは一人の騎士だった。 ーーーーーー 婚約破棄から始まるものを書いてみたいな、と軽いノリで書き始めたシリアスもどきのギャグです。 第3章始めました! ー------ 1/7異世界(戀愛)&総合/日間ランキング1位 1月 異世界(戀愛)/月間1位 1月 総合/月間2位 ー------ 書籍化&コミカライズ決定しました!!!!! 本當に有難うございます!!!!
8 89俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。
ハクスラ異世界×ソロ冒険×ハーレム禁止×変態パラダイス×脫線大暴走ストーリー=前代未聞の地味な中毒性。 ⬛前書き⬛ この作品は、以前エブリスタのファンタジーカテゴリーで一年間ベスト10以內をうろちょろしていた完結作品を再投稿した作品です。 當時は一日一話以上を投稿するのが目標だったがために、ストーリーや設定に矛盾點が多かったので、それらを改変や改編して書き直した作品です。 完結した後に読者の方々から編集し直して新しく書き直してくれって聲や、続編を希望される聲が多かったので、もう一度新たに取り組もうと考えたわけです。 また、修整だけでは一度お読みになられた方々には詰まらないだろうからと思いまして、改変的な追加シナリオも入れています。 前作では完結するまで合計約166萬文字で601話ありましたが、今回は切りが良いところで區切り直して、単行本サイズの約10萬文字前後で第1章分と區切って編成しております。 そうなりますと、すべてを書き直しまして第17章分の改変改編となりますね。 まあ、それらの関係でだいぶ追筆が増えると考えられます。 おそらく改変改編が終わるころには166萬文字を遙かに越える更に長い作品になることでしょう。 あと、前作の完結部も改編を考えておりますし、もしかしたら更にアスランの冒険を続行させるかも知れません。 前回だとアスランのレベルが50で物語が終わりましたが、當初の目標であるレベル100まで私も目指して見たいと思っております。 とりあえず何故急に完結したかと言いますと、ご存知の方々も居ると思いますが、私が目を病んでしまったのが原因だったのです。 とりあえずは両目の手術も終わって、一年ぐらいの治療の末にだいぶ落ち著いたので、今回の企畫に取り掛かろうと思った次第です。 まあ、治療している間も、【ゴレてん】とか【箱庭の魔王様】などの作品をスローペースで書いては居たのですがねw なので、まだハクスラ異世界を読まれていない読者から、既に一度お読みになられた読者にも楽しんで頂けるように書き直して行きたいと思っております。 ですので是非にほど、再びハクスラ異世界をよろしくお願いいたします。 by、ヒィッツカラルド。
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