《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》フローネの職業

名 前:フローネ(奴隷)

年 齢:17

職 業:料理人レベル10

筋 力:15

敏捷度:25+10

 力:10

魔 力:25+10

神力:15+10

用さ:30+10

運 :20(-100)

ステータスポイント:45

スキルポイント:18

取得ユニークスキル:無し

取得スキル:『料理作レベル4』『お菓子作レベル2』

「これって……」

俺が紙に書き出したステータスをガーネットはまじまじと見る。

「ガーネットの時と比べて結構レベルが上がってるんだな」

最悪、レベル1と言うのも想定していたのだが、きちんと長していたことに驚いた。

「でも、フローネさんは冒険者登録は初めてですよね? 護衛依頼中にモンスターを倒したという話は聞いてないのですけど?」

ガーネットは首をかしげる。

「モンスターを倒すことだけがレベル上げの條件じゃないのかもな」

俺たちが所持している『取得経験値増加』というスキルがある。

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このスキルはモンスターを倒した際に得られる『経験値』というものが増加するわけだが、この『経験値』を得る方法は別にモンスターを倒すだけではないのだろう。

『経験を積む』という言葉があるように、フローネを例に挙げるなら、彼は毎日料理を作っており、休日も努力をしていた。

自分の職業に沿った行を日頃から行っていたので、結果としてレベルが上がっていたのではないかと推測する。

「それにしても、この『運』の橫にある(-100)って何でしょうか?」

「俺は名前の橫の(奴隷)が気になる」

俺たちのステータス畫面には存在していないので、この(-100)と(奴隷)は連している可能が高い。

運に-補正がついているのはその影響なのだろうが、何とかしてあげたい。

「でも、良かったですよ。これだけステータスポイントがあれば、フローネさんも仕事で活躍できますよね」

自分の屋敷だからこそ、ガーネットはフローネばかりを贔屓にするわけにはいかない。

新參の奴隷が急に館の主人に気にられている様子を見せると、他の者から嫉まれかねない。

ガーネットも伯爵夫人から口を酸っぱくして言われていた。

「それで、どうステータスを振りましょうか? 家事全般は結構力が必要なのでそちらに振ります?」

話を進めるガーネットに、

「その前に、彼が持っている職業を見てしい」

俺は別紙に書いておいた、彼が転職可能な職業を見せた。

『錬金士』『商人』『魔道士』『僧

「私とは違って、前衛職がありませんね?」

「この『職業』という概念がどうなっているのかは検証できてないからわからないけど、彼は紛れもなく後衛タイプみたいだよな」

「この『錬金士』って、ティムさんや私も持って’いない職業ですよね?」

錬金士という職業はガーネットの『剣聖』と同じで語にしか登場しない稱號のようなものだったりする。

「伝説級の薬なんかを作ることができる役割で語に登場していた気がする」

語の中盤などで病や呪いなどで倒れた剣聖やパラディン、勇者などの怪我を治す薬品を作り上げることができたはずだ。

「これ、やっぱり勝手にステータス作するの良くないから、フローネと一度話をした方がいいと思うんだ」

「そうですね、彼ならティムさんを裏切ることはないかと思いますし、その方が良いかと」

の人生を考えるならこちらでやってあげられることを開示して、本人と相談するのが一番だろう。

「でも、今は仕事中なので呼ぶのはまずいですし、メイド長が許す時間となると深夜になりますね」

「ああ、それで構わないから、俺の部屋に來るように伝えてもらえるか?」

その言葉に、ガーネットは々半眼になると俺を見てきた。

「それはいいですけど、その時間だと私も部屋に戻らなければいけないんですが……」

「ん。何か問題があるのか?」

「ティムさんは良く他人を勘違いさせる言い方をするので、誤解を與えないようにきちんとフローネさんに話してあげてくださいね?」

顔を近付けてくるガーネットから圧力をじる。

「あ、ああ。間違いなくちゃんと話をすることにするよ……」

対等なパートナーになって以來、彼との距離がまった気がする。

「そこまで言うなら信じます。どうか、彼を幸せにしてあげてください。……私の時みたいに」

「えっ? なんだって?」

最後にボソリと呟いた聲を聞き取れなかった。

「なんでもありません! 私は部屋に戻りますっ!」

そう言うとガーネットは出て行った。

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