《【コミカライズ&電子書籍化決定】大好きだったはずの婚約者に別れを告げたら、隠れていた才能が花開きました》初めての魔法
6/14朝の日間総合ランキングでは2位にっていました!応援してくださっている皆様のお蔭です、本當にありがとうございますm(_ _)m
淡く輝くが、シルヴィアの掌の上に集まり出したかと思うと、次第にその輝きが強くなり、球形を帯び始めた。シルヴィアは、手の上に浮かび上がった眩いの玉を眺めながら、しばし言葉を失っていた。
(これが、魔法……)
アルバートは、シルヴィアの手の上で明るく輝く白いを見つめると、彼の手に添えていた自らの手をそっと離し、その口元を綻ばせた。
「……素晴らしいな」
シルヴィアは、溫かなエネルギーをじるの玉からアルバートに視線を移すと、彼に尋ねた。
「本當ですか? 私、アルバート様の言う通りにできているでしょうか」
「ああ、想像以上にね。シルヴィア、これは魔法の基礎となる力の集め方だよ。君はとても筋がいい。君自も、力を上手く乗せられている覚があるんじゃないかな?」
Advertisement
「はい、アルバート様の仰る通りです。火魔法を使っていた時とは、手応えが全然違うというか……しっくり來るようなじがします」
シルヴィア自、初めて魔法を使ったとは思えないほどに、まるで息を吸って吐くように、信じられないほど簡単に魔法が使えたことに、とても驚いていた。火魔法を使う時には、いつもどこかままならないようなもどかしさをじていたのに対して、魔法は、自分の思い通りに力が形になる覚があった。
アルバートは、嬉しそうにシルヴィアを見て目を細めた。
「君が今まで、並々ならぬ努力で火魔法にも取り組んで來たことが、よくわかるよ。魔法と火魔法は、力の使い方自はまったくの別だが、魔法に対する取り組み方のセンスは、火魔法の練習を通じても磨かれてきたのだろう。苦労もしたのだろうが、よく頑張ってきたね」
シルヴィアは、アルバートの言葉に、思わず瞳が潤むのをじた。火魔法に苦心して取り組んで來たシルヴィアのことを、このように認めて、褒めてくれたのは、アルバートだけだった。
火魔法のクラスでは、シルヴィアはどうにか進級はできたものの、たいした果は殘せずに、火魔法の教授の視界にはらなかったし、一番近くで火魔法の練習に付き合ってくれたランダルにさえも、一度たりとも褒められた記憶はなかった。それならぎりぎり及第點かな、という言葉がランダルの口から聞けると、シルヴィアはようやくほっとしたものだった。シルヴィアは、それは自分の才能が足りないから、仕方のないことなのだと思っていたけれど、それまで無意識に抱え込んでいた、どれだけ必死に頑張っても報われない努力に対して、の奧に燻っていた辛い気持ちが、アルバートの溫かな言葉ですうっと溶かされ、が軽くなるような心地がしていた。
シルヴィアは、謝を込めてアルバートを見つめた。
「アルバート様、ありがとうございます。それに、アルバート様の説明がとてもお上手でしたので、そのお蔭で覚的に理解できました」
アルバートの言葉は簡潔でありつつも、シルヴィアには彼の意図するところが手に取るように伝わって來た。
「それならよかった。俺も、君の初めての魔法の功を見ることができて、嬉しいよ」
(アルバート様は、才能もお人柄も素晴らしい方だわ。彼に教わることができるなんて、私は本當に幸運ね)
素晴らしい師を得たことを、シルヴィアが天に謝していると、アルバートは彼に優しく微笑み掛けた。
「君の今後の長も、とても楽しみだな」
「……!」
アルバートが、シルヴィアの至近距離で、見惚れるほどに麗な笑みを浮かべたために、シルヴィアは眩暈がしそうになった。アルバートに鼓が聞こえてしまわないかと心配になるほどに、が跳ねる。
(アルバート様、おし過ぎるのだもの。魔法を學ぶのに、私の心臓が持つのかどうかも心配になってきたわ……)
シルヴィアが、すっかり赤くなっているであろう頬をアルバートに気付かれないことを願いながら、心の中でそう呟いた時、教室の扉が開く音がして、シルヴィアの元に明るい聲が飛んで來た。
「うわあっ、凄いね! 溫かくて綺麗な、強い。……さすがだなあ」
シルヴィアが聲の主を振り向くと、楽しげに笑う緑の瞳と目が合った。
【完結】処刑された聖女は死霊となって舞い戻る【書籍化】
完結!!『一言あらすじ』王子に処刑された聖女は気づいたら霊魂になっていたので、聖女の力も使って進化しながら死霊生活を満喫します!まずは人型になって喋りたい。 『ちゃんとしたあらすじ』 「聖女を詐稱し王子を誑かした偽聖女を死刑に処する!!」 元孤児でありながら聖女として王宮で暮らす主人公を疎ましく思った、王子とその愛人の子爵令嬢。 彼らは聖女の立場を奪い、罪をでっち上げて主人公を処刑してしまった。 聖女の結界がなくなり、魔物の侵攻を防ぐ術を失うとは知らずに……。 一方、処刑された聖女は、気が付いたら薄暗い洞窟にいた。 しかし、身體の感覚がない。そう、彼女は淡く光る半透明の球體――ヒトダマになっていた! 魔物の一種であり、霊魂だけの存在になった彼女は、持ち前の能天気さで生き抜いていく。 魔物はレベルを上げ進化條件を満たすと違う種族に進化することができる。 「とりあえず人型になって喋れるようになりたい!」 聖女は生まれ育った孤児院に戻るため、人型を目指すことを決意。 このままでは國が魔物に滅ぼされてしまう。王子や貴族はどうでもいいけど、家族は助けたい。 自分を処刑した王子には報いを、孤児院の家族には救いを與えるため、死霊となった聖女は舞い戻る! 一二三書房サーガフォレストより一、二巻。 コミックは一巻が発売中!
8 188キチかわいい猟奇的少女とダンジョンを攻略する日々
ある日、世界中の各所に突如として謎のダンジョンが出現した。 ダンジョンから次々と湧き出るモンスターを鎮圧するため、政府は犯罪者を刑務所の代わりにダンジョンへ放り込むことを決定する。 そんな非人道的な法律が制定されてから五年。とある事件から殺人の罪を負った平凡な高校生、日比野天地はダンジョンで一人の女の子と出會った。 とびきり頭のイカれた猟奇的かつ殘虐的なキチ少女、凩マユ。 成り行きにより二人でダンジョンを放浪することになった日比野は、徐々に彼女のキチかわいさに心惹かれて戀に落ち、暴走と迷走を繰り広げる。
8 180朝起きたら、幼馴染が悪魔に取り憑かれていた件
ごくごく普通な學園生活を送る、 高校1年生、西田 徳馬は 一つだけ誇れる自慢があった。 それは、成績優秀、運動神経抜群、 容姿端麗な宮園 愛花の幼馴染だということ。 いつものように愛花の家のインターホン を押し、愛花の可愛らしい聲で 1日がスタート。ーのはずだったが⁉︎ ☆不定期更新m(._.)m☆ ☆率直なコメントお待ちしております ☆1話1話が短めです(((o(*゚▽゚*)o)))
8 111異世界で始める人生改革 ~貴族編〜(公爵編→貴族編
「ああ、死にたい」事あるごとにそう呟く大學生、坂上宏人は橫斷歩道を渡っている途中トラックにはねられそうになっている女子高生を救い自らが撥ねられてしまう。だが死ぬ間際、彼は、「こんなところで死ねない!死ねるわけがない」そう思い殘し、そのまま死んでしまう。死にたいという言葉と死ねないという思いを抱えながら死んだ彼は、あの世の狹間で神に出會い、異世界に転生される。そこで手にいれたのは攻撃魔法不可、支援特化の魔法とスキルだった。 仕方ないからこれで納得できる人生送ろう。 感想の返信はご勘弁お願いいたしますm(_ _)m エンターブレイン様より書籍化いたしました。
8 190ぼっちの俺、居候の彼女
高校生になってから一人暮らしを始め、音楽を売って金を稼いで生きる高校2年生の主人公。妹からは嫌われ、母親は死に掛け、ただでさえ狂った環境なのに、名前も知らないクラスメイト、浜川戸水姫は主人公の家に居候したいと言い出す。これは――不器用ながら強く生きる高校生の、青春ストーリー。
8 73-COStMOSt- 世界変革の物語
これは、高校生の少年少女が織りなす世界変革の物語である。我々の世界は2000年以上の時を経ても"理想郷"には程遠かった。しかし、今は理想郷を生み出すだけのテクノロジーがある。だから、さぁ――世界を変えよう。 ※この作品は3部構成です。読み始めはどこからでもOKです。 ・―Preparation― 主人公キャラ達の高校時代終了まで。修行編。 ・―Tulbaghia violaces harv― 瑠璃奈によって作られた理想郷プロトタイプに挑戦。 ・―A lot cost most― 完全個人主義社會の確立により、生まれ変わった未來の物語。 よろしくお願いします。
8 192