《【書籍化・コミカライズ】三食晝寢付き生活を約束してください、公爵様》3.わたしの立場

ここで一つ、わたしの事を自己紹介しておくと、わたしの名前はリーシャ・ベルディゴ。

父親の爵位は伯爵で、そこそこに高い。

だけど、影響力と言う意味では、そこまでではない、そんな家柄だ。

ただし、とにかく筋だけ見れば、かなり良好。

これでもし借金でもあったならば、のし上がりたい下級貴族が金を持って列を作るくらいには、有力な筋ではある。

そんなわたしの家族は、影響力がない割には結構有名。

もちろん、良い方向ではない。悪い方向に。

父は政略結婚で母と結婚した。

この母こそが、この伯爵家の直系筋で、父はいわゆるり婿だ。

しかし、この國では男子にしか爵位の継承権がなかったので、分家筋で直系に近い父が選ばれた。

ただし、ここで誤算だったのは、近親婚であったがゆえに、なかなか子供に恵まれなかったという事だ。

もちろん、法を犯すほどの近親婚ではなかったけど、やはり影響は出た。

なかなか子供ができない中で、父親はあまり好みではなかった母を裏切って浮気に走り、そこで子供をした。

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子供ができないのはお前のせいだと見せつけて、その子を跡取りとして引き取るように言ったが、母はもちろん頑としてれなかった。

もし、その子が男の子だったら、母もしは考えたかもしれないけど、その子はの子で、しかも、浮気相手に顔立ちが赤子の頃から似ていた。

しかも、母として産みの親を雇えとまで言ってくる。

一応、伯爵として爵位は継いでいるものの、人事採用権などの家政は妻の手だ。

しかも、直系の娘である母が財産のほぼすべてを管理しているので、そう簡単にお金を引き出すことは伯爵である父にもできなかった。

一時は離婚騒にまで発展したが、その時母のお腹の中にわたしがいる事が発覚。

浮気男の子供などと思っていても、子供に罪はないと思いとどまった母は、離婚を取りやめ出産。

もちろん、正妻の子供で直系の筋のわたしが第一相続者となった。

しかし、不幸にも母は高齢出産で産後の立ちが悪く、なかなか調が戻らなかった。

そして、わたしが七歳の頃に病死した。

優しい母だった。

一人殘されるわたしを心配し、できる限りの対策を取ってくれてた。

あなたが、この家の総領娘だけど、わたしの様に不幸にはならずに幸せになりなさいと言を殘して。

と、まあ、そこからはわかるよね? ってくらいの話が展開される。

まず、伯爵位を継いでいる父親は人であるを正妻にし、その子供でありわたしの異母姉を伯爵邸に連れてきた。

何人も長年伯爵邸に勤めてきた母に忠実だった使用人が辭めさせられ、執事までれ替えられそうだったけど、彼はそう簡単に切り捨てることも出來ないくらいには、伯爵邸の運営や領地に関わりすぎていた。

おかげで、肩せまい思いをしながら、わたしに様々な教育を施してくれた人で、今でも尊敬している。

なにせ、十になったころから父親に押し付けられた領主の仕事をこなすために、々と助けてくれた人でもあるのだから。

そう、わたしは十歳の頃から、領地経営に攜わっている。

お前の母親がやっていたことで、わしは何も知らん。お前が教育をけていたのだから、お前がやれと。

クズ親父。

しかも、自分は酒に賭博に毎日社場に足を踏みれて豪遊三昧。

もちろん娼婦の後妻も同様で、異母姉も後妻に倣って金遣いが荒い。

わたしが十歳の頃から領地経営を任されたけど、母が死んでからの三年間は、本気で何もされていないようだった。

何か問題が起こっても対策せずに、不作の時期があっても稅はそのまま。むしろ上がっている。

そのお金が何に使われているのか、知っているとしては怒りが湧いた。

領地を管理するべき領管は賄賂でく男で、稅だってやっている。

なんとかしたくて、十歳の頃から必死で七年間領地を守ってきたけど、それも限界だった。

結局領地の決め事の権限は母親の手から伯爵の父親の手に移っていて、しでも不利な決め事は相手にされず、これだけがんばってきても、領地民からは領主一族の一人として見られ、暴言を吐かれる。

気持ちは分かるけど、心ともに疲れるのは仕方がない。

正直言えば、父親の無茶な経営に七年前は本當に瀕死の狀態だったのだけど、ここまで持ち直した結果をもうし見てほしかった。

毎日目の下に隈を作り、寢食をおろそかにしながら頑張っても、母の時代が素晴らしかっただけに、わたしは無能扱い。

しかも、それを煽っているのが実は後妻と異母姉。

領地で、わたしの非道な噂をあちらこちらに流して、怒りをわたしに向けさせていた。

そして、領民の支持を以て、わたしから後継者の地位を奪う予定だったようだ。

運がいいのか悪いのか、父は伯爵家の分家で、伯爵家のけ継いでいる。

つまり、異母姉にもそのっている。

無理やりだけど、まあ、後継者にしてもおかしくはない。

そして、親族連中も母に似て融通の利かないわたしよりも姉の方がりやすいと考えたのか、ほとんどが異母姉の味方となった。

そして――。

「分家からも、領民からも見捨てられたお前に伯爵家を継ぐ資格はない」

と権利が異母姉に移った。

その時じたのはもうどうでもいいやという諦めだった。

その癖、更にわたしを使い潰すつもりで仕事を押し付けてきた。

寢不足による日常的な隈と荒れた

逆に姉は遊んでばかりで、伯爵家の金をふんだんに使い輝かんばかりのしさ。

わたしは社界でも、どちらが筋のよい貴族の娘か分からないと嘲笑されていた。

そんな、々と馬鹿らしくなっていたところで、人生を変えるような申しれがあったのだ。

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