《【書籍化・コミカライズ】誰にもされなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺されていました〜【二章完】》第27話 雑草ディナー
「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
「アメリア様、涎が垂れておりますよ」
夜、食堂にて。
テーブルにずらりと並んだ料理たちを恍惚とした表で眺めていたら、シルフィに引き気味に言われた。
なんかデジャヴ。
「あら、失禮。つい、食の雫が滴り落ちてしまったわ」
「上品な表現をしているつもりかもしれませんが、涎ですからね?」
大人っぽく振る舞おう宣誓?
何それ知らない。
ナプキンで口元を拭き拭き。
はしたないという自覚はありつつも、仕方がないと思う。
今、目の前に並んでいる料理は、季節の雑草をふんだんに使った至高の一品たちだ。
ヨモキのサラダに、ハコぺのおひたし。
タンポの葉がたっぷりったクリームスープや、ノビーをたくさん絡めたパスタもある。
シェフに頼んで夕食のメニューを何品か削り、代わりに追加してもらった次第である。
決して高級食材というわけではない。
むしろその対極。
ただ、実家の離れの庭園で採取し胃に収めてきた植たちは、い頃からアメリアのとなり命を長らえてくれた、いわば母の味とも言える。
母の味を前にしては、王城最上級の料理でさえ無力化されてしまうのは周知の事実であろう。
「いただきます!」
待ちきれないとばかりに、アメリアは食材への謝の祈りを捧げてからヨモキのサラダからぱくり。
(うう〜ん、これこれ!)
もしゃもしゃと頬張るたびに、ヨモキの苦味がほんのりと舌を包み込み、爽やかな草の香りが鼻腔を抜けていった。
ハコぺのおひたしはがしゃきしゃきで食が楽しく、獨特な風味も無いのでするするいけてしまう。
さまざまな調味料がこれでもかと使われた高級料理も良いけど、単一的な味をしっかりと楽しめるシンプルな料理も素晴らしいのだ。
前菜を楽しんだ後は、いよいよ本命のタンポの葉のクリームスープと、ノビーのオイルパスタ。
(実家だとクリームスープとかオイルパスタとか出てこなかったしね……)
真っ黒焦げのパン、変な匂いのする筋張った、魚の骨……。
いじわる侍のメリサが毎回ニヤニヤしながら持ってきていた生ゴミのようなご飯を思い出す。
(いけないいけない、せっかくの味しいご飯がまずくなってしまうわ)
頭を振って、嫌な記憶を追い出した。
クリームスープもオイルパスタも、ヘルンベルク家に來てからアメリアの大好になった
この世にこんな味しいものが存在するのかと頬をハムスターのようにパンパンにしてしていると、シェフに微笑ましい目で見られたのは良い思い出だ。
これを野草(ははのあじ)と組み合わせたら絶対に味しいと確信していたのである。
「んー! 味しい!」
予は大的中!
ほんのりと苦味のあるスープは、玉蔥の旨味をふんだんに使ったコクのあるクリームにタンポの葉の風味が混じってクドさを和らげている。
オイルパスタは唐辛子とガーリックのパンチとノビーの風味、そしてオリーブオイルの風味が合わさって複雑な味しさを演出してくれていた。
ひと口ごとにオーバーなリアクションをしながら、アメリアは料理をもりっもりっと食べていった。
大人っぽく振る舞おう宣誓?
そんなの捨て置きなさいよ、食べられないんだからと言わんばかりに。
愚者のフライングダンジョン
〖ニート〗×〖怪物〗=人間社會の崩壊??? 夢、信念、向上心。いずれも持たないニートがいた。ある日、祖母が所有する畑で農作業をしていると局地的な地震が地元を襲う。突如として倉庫に現れた大穴は蠱惑的なダンジョンの入り口だった。 〜半年後、世界中の陸地で大地震が発生。世界各地でダンジョンが見つかり、人々は新たな時代の幕開けを感じた。パラダイムシフトをもたらす理想の資源を手に入れたとき、小國と大國の均衡は崩れて戦亂の時代へ逆戻りする。 〜その頃ニートはダンジョンにいた。あれからずっと迷子の大人だ。奇跡的に生きながらえたが代償としておぞましい怪物へと成り果てた。 襲いくる牙。謎の鉱石。限界を超えてみなぎる力。自由を求めて突き進め。いざゆけ、ダンジョンの最奧へ! これは頭のネジが外れたニートが愛されるべき怪物になる物語。それを観察する戯作である。
8 95クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
主人公美月輝夜は中學生のころ、クラスメイトの美樹夏蓮をイジメから守る。だが、仕返しとして五人の男にイジメられて不登校になってしまう。15才になって、何とかトラウマを乗り越えて高校に行くことに! しかし、一週間後にクラスメイトと共に異世界に召喚されてしまう。そして起こる幾つかの困難。 美月は、どのように異世界をすごしていくのでしょう?的な感じです。 ありきたりな異世界転移ものです。 イラストを見たかったらなろうにて閲覧ください。ノベルバは挿し絵を入れれない見たいですね。 人間、貓耳っ娘、鬼っ娘、妖精が出てます。あとは狐っ娘ともしかしたら機械っ娘も出る予定。一応チーレム作品になる予定。あと、作者は若干ロリコン気味なので(逆にお姉さんキャラが得意でないだけなんですけどねw)比較的に幼そうなキャラが多めです。 更新は18時今のところ隔日更新してます。 初投稿作品です。
8 98転生王子は何をする?
女性に全く縁がなく、とある趣味をこじらせた主人公。そんな彼は転生し、いったい何を成すのだろうか? ただ今連載中の、『外れスキルのお陰で最強へ 〜戦闘スキル皆無!?どうやって魔王を倒せと!?〜』も併せて、よろしくお願いします。
8 128転生したら解體師のスキルを貰ったので魔王を解體したら英雄になってしまった!
事故で妄想の中の彼女を救った変わりに死んでしまったオタク 黒鷹 駿(くろたか しゅん)はその勇気?を認められて神様が転生してくれた!転生したそこには今まで小説やアニメに出てきそうな王國の広場だった! 1話〜19話 國內編 20話〜… 世界編 気ままに投稿します。 誤字脫字等のコメント、よろしくお願いします。
8 85空間魔法で魔獣とスローライフ
立花 光(タチバナ コウ)は自分がアルビノだと思っていた。特殊な體質もあったためずっと病院で検査の毎日だった。癒しはたまに來るアニマルセラピーの犬達ぐらいだ。 しかしある日異世界の神様から『君は元々儂の世界で産まれるはずだった。』と 地球に戻るか異世界で暮らすか選んでいいと言う。 それなら地球に未練も無いし、異世界でもふもふスローライフでも目指そうかな!! ※小説家になろう様、アルファポリス様にマルチ投稿しております。
8 159男女比が偏った歪な社會で生き抜く 〜僕は女の子に振り回される
就職して戀愛・結婚をし子供が生まれる、これで普通の人生を歩めると思ってた……でも現実は、時間が過ぎるとともに幸せな家庭は崩れ去り、僕を苦しめるだけだった。 戀愛・結婚に臆病になった男が男女比の偏った世界に生まれ変わり、女性に振り回されながらも奮闘する。 ※申し訳ありませんが、感想の返信は停止しております。
8 156