アナウンスが聞こえレベルが上がったってことは無事倒せたんだな。きっついなあ…。

始めの場所へ戻りたい。これ以上進んでまた狼にあったら大変である。

ステータスの確認もせず投げつけた鞄を回収しクー太達に聲をかけ移する。

未だに脈がやばい。ものすごくバクバクしている。

道中は赤蛇にも灰狼にも遭わず初めにビニールを括り付けたところに戻ってきた。

「はぁはぁ。ずいぶん早く、戻ってこれたな」

その場に座り込むと二匹共呼吸をしながら俺の前に來た。

「あー。すまない。お前達のペース考えてなかった。大丈夫か？」

「ぎゃう」

「きゃん」

二匹はすぐに呼吸は安定し、俺自も落ち著いてきた。

本當に勘弁してほしい。現代社會で生きててあんな殺気剝き出しの生きに突然襲われることなんてない。ある人はあるのかもしれないが、なくともこの二十としの人生で俺は出會ったことはない。

がいただけでも上出來ではないだろうか。

それに一人でもあの狼くらいなら我武者羅にやれば最終的に倒せるだろうが怪我もするだろうしきっついわ。クー太達がいてくれて本気でよかった。

「ありがとうな」

謝の気持ちを込めて二匹をでる。

このまま別ルートへ行こうと思ったが一度ステータスを確認したほうがいいだろう。

ここなら出てきても蛇だけだろうし。

というか…今更なんだが、俺こんなとこで一晩中寢てたのか…！？襲われなかったの奇跡だろ。

…はあ。

とりあえず俺のステータス表示！

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個名【中野 誠】

種族【普人】

職業【未設定】

別【男】

狀態【酒酔い(小)】

Lv【6】

・基礎スキル:【拳Lv3】【防Lv1】

【回避Lv1】new【速読Lv2】

【造形Lv2】【料理Lv2】

【毒耐(中)Lv3】

【神耐(中)Lv6】UP

・種族スキル:【無特化】

・特殊スキル:【ステータス鑑定】【ボーナス(特)】

【テイム(特)】

稱號:【適応する者】【魔を屠る者】

【魔に好かれる者】

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まず個名はそのまま名前だな。

酒酔いが小になってる。まあ覚的にもほとんど抜けてきているかな。

あとは回避が増えて神耐のレベルが上がったのか。

んで種族の普人は確か普通の人類って出たんだっけか？

よし、職業詳細！

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【職業】

・変革後の世界での職業。任意で設定可能。以前までの職業でも選択可能。任意設定の場合、適があり対応するスキルを持っている職業が表示される。

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サラリーマンも選べんのかね？選びたくねーけど。

んじゃ職業選択。

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○職業を選んでください。

・フリーター

・平社員

・武闘家

・テイマー

・料理人

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……………サラリーマンないじゃねーか！いや、以前の職業ってサラリーマンというより平社員か。まあまだ退職した覚えはないけどな！

にしても選択できるのは五つか。職業ごとに対応してるスキルがあって、それを覚えてると職業を選べるじか？

なんかこういうフリーターだとか平社員はハズレがあっても実は他の職種じゃ覚えられない特別スキルとかあったりするのかね？

まあ…テイマーか武闘家の二択だな。

え？なんでかって？現実でそこまで博打は打てん。転職できるのかもわからんし。戦闘職っぽい武闘家か、クー太達がいるからテイマーってじだ。

料理人…料理は好きだが惹かれないなあ。

あ、詳細見れるか？

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【フリーター】

・正社員ではない雇用形態で働く者。

・必要スキル:【神耐(小)】

【平社員】

・會社において役職のない社員

・必要スキル:【神耐(中)】

【武闘家】

・戦闘特化職。戦闘系スキル獲得率上昇(小)。非戦闘スキル獲得率DOWN(小)

・必要スキル:【拳】

【テイマー】

・魔を使役する職。テイム率上昇。テイム枠4。

・必要スキル:【テイム】

【料理人】

・料理をする職。作した料理に能力値上昇効果が付くようになる。

・必要スキル:【料理】

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えー………。なんとも言えん…。

とりあえずフリーターと平社員の扱い酷くね？神耐が必要って。神的苦痛に耐える必要があるからこれくらいの神力がないと職につけませんよ。って言われているみたいだよな。まあ間違ってないか？

必要スキルってことはスキル欄に同名のスキルがあるとその職業が選べるようになるのか。他のスキルに対応した職業はないのだろうか？それともスキルレベルの問題？

とりあえず職業選ぶ前に他の項目も一通り見てみるか。

あっ、クー太達に周り警戒してもらわないと。

「クー太、ラン。し集中するから周りを警戒しておいてもらえるか？伝わってる、よな？」

「ぎゃう！」

「きゃん！」

二匹は返事をして俺の両脇にそれぞれ移し2匹で左右を見張ることにしたらしい。うんうん。伝わってるようで何より。

よし。どんどん見ていこうか！

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【Lv】

・戦闘した場合勝敗にかかわらず経験値を獲得し上昇する。

【基礎スキル】

・長年やってきた行や鍛錬がスキルとして現れる。スキルとして持っているとその行に補正がかかる。

【種族スキル】

・その種族で得られるスキル。進化した場合も進化前の種族スキルは殘る。

【特殊スキル】

・稱號と連しているスキル。特別な行や特定の魔を討伐などをした場合に獲得する可能がある。Lv無し。

【稱號】

・特別な行や特定の魔を討伐などをした場合に獲得する可能がある。その稱號に応じたスキルが手にる場合がある。

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いやー。うん。一括で[スキル]でいいんでね？分かれすぎててめんどくさいわ。

にしても二十余年生きてきた割にスキルの數なくない？？

んじゃ各スキルをパパッと見てみようかね。

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【拳Lv3】

・拳をつかった攻撃時補正あり。武を必要としない職業の場合補正上昇。Lv1拳強化、Lv2チャージ、Lv3連撃

[拳強化]

・拳のさが上がる。

[チャージ]

・通常よりも力を消費するが一定時間攻撃した時のダメージ量上昇 。

[連撃]

・手を止めず連続で攻撃を繰り出した時、回數を追うごとにダメージ量上昇。

【防】

・防が上手くなる。また理・魔攻撃への耐上昇。Lvが上がるほど補正・耐上昇。

【回避】

・回避が上手くなる。Lvが上がるほど補正上昇。

【速読】

・文字を読むスピードが上がる。Lvが上がるほど補正上昇。

【造形】

・手先の用さに補正。作りが上手くなる。Lvが上がるほど補正上昇。

【料理】

・料理作時、料理に能力値上昇効果が稀に付く。Lvが上がるほど味しくなり、能力値上昇効果が付く確率が上がる。職業が料理人の場合、付與される能力値が増加。Lvが上がるほど補正上昇。

【毒耐(中)】

・が害があると判斷するに対し免疫力・耐久が上がる。Lvが上がるほど免疫力・耐久上昇。

【神耐(中)】

・脳が神に害があると判斷する行や攻撃に対しての抵抗力が上がる。Lvが上がるほど抵抗力上昇。

【無特化】

・特化してないため全タイプのスキルの獲得率、スキルLv上昇率が増加(微)。

【ステータス鑑定】

・自のステータスとその詳細を見ることができる。Lvが上がるほど他人に対して有効。使役魔獣、パーティメンバーに対しては拒否されなければ鑑定可能。他人に対しては不可能。

【ボーナス(特)】

・稱號【魔を屠る者】によって取得できるスキル。Lv経験値獲得率上昇・スキルLv上昇率上昇・スキル取得率上昇。

【テイム(特)】

・稱號【魔に好かれる者】によって取得できるスキル。テイム率上昇。

・(職業テイマーの場合):使役魔獣の長速度上昇。使役魔獣の能力等の一部能力が使役者に上乗せされる。使役數上限解除。

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またしてもツッコミどころがたくさんあるし…

補正上昇とか増加とかなんだよ。何パーセント上がるかとか何倍上がるかとか數値書けよおい。

自力で検証しろってか？

はぁ…。まあ今はなんとなく々上がるんだなー。と思っておけばいいか。

武闘家が良さそうなんだよな。戦闘系スキル覚えやすくなるみたいだし。

でもテイマーになるとテイム(特)の効果が増えるんだよな。なんかテイマーになると特典たくさん。ってじだ。

ただ…ゲームみたいに攻撃力とか防力的なが數値化されたりしてないからわかりにくいよな。テイマーになると使役魔獣の能力上乗せがあるからテイマー自は能力値が低いとか？これも博打といえば博打か。

選ぶとしたら武闘家かテイマーなんだよな。

迷うなー。フリーターと正社員、料理人はもちろん卻下なんだが…。つーか、フリーターとかランクダウンしてるじゃねーか…。

特殊スキルはステータス鑑定以外は恩恵がでかいよな。ゲームでいうユニークスキル的なじなのか？

んー……あ。稱號見忘れた。

稱號の詳細は、っと。

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【適応する者】

・変革された世界において適応した人類全てに與えられた稱號。

【魔を屠る者】

・変革された世界において魔を倒した者に與えられる。稱號を得られるのは人種のみであり、変革後二十四時間以。全世界で條件を満たした順に三人まで獲得可能。

【魔に好かれる者】

・変革された世界において魔と友好を得た者に與えられる。稱號を得られるのは人種のみであり、変革後二十四時間以、全世界で條件を満たした順に三人まで獲得可能。

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ん！？【適応する者】は皆が持ってるのだろう。それよりも注目すべきは【魔獣を屠る者】と【魔獣に好かれる者】だ。

先程クー太テイム→稱號ゲット→赤蛇登場からの討伐→稱號ゲットってじでたいして間をおかずに手にった。てっきり誰でも、テイムしたり討伐したりすれぼこの稱號が手にるのだと思っていたが……。

変革後二十四時間ってことはファンタジー的な世界になって二十四時間以である事は確実である。それよりも三人まで、ということだ。

仮に深夜零時に変革されたとしたらすでに十時間は経っている。俺がこの稱號を得る確率はほぼ有り得ないだろう。世界のどこかではを手懐けることを仕事にしている人間も狩ることを仕事にしている人間もたくさんいるだろう。

なら何故だ？全世界って日本だけを指すとか？

んー…いやこれ以上考えても答えは出ないし運が良かったってことにしておきますかね。寶くじより倍率やばそうだけど…。

んー、でも気になるな。流石にステータスだのテイムだのがもっと前からあればニュースの速報とかSNSで取り上げられるだろうしな。晝間はそんなは見なかった。

切りよく零時から変革された世界になったとしたら十時間。早くても飲み始めて攜帯をチェックしなくなり酔っ払い始めたのが夜二十時、二十一時ごろと仮定すると十四時間くらい。ますますこの稱號を手にれられる確率は低い。

つまり、俺が目が覚める前後…起きた時何時だっけ？確か九時し過ぎたくらいだったか？

ならそれくらいに変革されたとしたらどうだろう？てっきり変革が起きたら脳アナウンスがあると思っていたが、さすがに酔ってたりウトウトしているくらいなら聞き逃してないだろう。覚えてないだけかもしれないが。

九時前後だとしたら……九時かー。

UTC＋…グリニッジ標準時とかか…？

標準子午線なら東京と約九時間差だった気がする。昔學校で聞き齧った程度だから詳しいことはあまりわからないが。

確かグリニッジ標準時が零時ならこちらは九時前後になると思われる。そしたら脳アナウンスがあったとしたら起きるし前かもしれない。もしかしたらアナウンスはないかもしれないが。

仮説だが納得できるな！これならレアスキルをゲットできた理由にもなる。

おお、今日の俺頭の回転よくね？惚れ惚れしちゃうわ。

まあ間違ってるかもしれないけどそーゆーことにしておこう。

さて、まだ変革されてすぐだとするなら24時間以三人制限の稱號が他に取れないか？々試してみるか？

まあでも世界で三人か…一時間以上経ってると一通り誰かがとってる可能もあるし、何すればいいか…。

パッと思いつくようなことはないからいいか。

【魔獣を屠る者】も【魔獣に好かれる者】も完全に運が良かっただけだしな。運が良ければまたなんか手にるだろう。

職業は後回しにして次はクー太たちのステータスチェックするかね。