さて、他には変化でなにができるだろうか。

木とか巖とかにも化けられるのか？それとクー太のままでサイズだけ小さくしたりとか。大きさ次第では家に帰るときに連れて帰ることもできる。

ここから出るときは4匹には人に見つからないようにして待機してもらうつもりだったからな。

『両方できるー。ただちょっと疲れたー』

「変化してられる時間に制限があるのか？それとも回數か…？」

『変したら疲れないからずっとそのままでいられると思うー』

なら変化する度にエネルギーかMP的なのを使うから、維持はできるが何度も変化し直すのは難しいってことか。この能力は面白いな。

「じゃあ最後にの大きさをできる限り小さくしてみてくれるか？」

『はーい』

パッとってそこにいたのは三、四十センチのクー太ではなく、尾含めても十五センチくらい？普段は尾含めて四、五十センチだからかなり小さく…。

何というかティッシュ箱くらいというか、子貓か子犬くらいか。

俺のビジネス鞄に詰めれば四匹くらいりそうと言えばいいのか…。

とりあえず小さい！お持ち帰り決定です。

『これでいいー？』

「問題ないなら當分そのままな」

『はーい』

「やっぱ小さくなった分、スピードとか力とか耐久力とか下がっちゃうのか？」

『変わらないとおもうよー？』

チビクー太が俺の周りを走り回る。うん、速いね。小さくなった分捕捉されにくくなったんじゃないか？

ただ防力とか攻撃力的なものはどうなんだろうか。

「クー太、俺に當たりしてみてくれ」

『だいじょうぶー？』

「ああ、俺もレベルアップで多能力上がってるだろうし大丈夫だぞ」

『じゃあいくねー？』

し離れたところからダッシュしてお腹の辺りに飛び込んできた。レベルアップで俺自視力とかも上がってるんじゃなかろうか。クー太は速いが目で追え……。

「グハッ⁉︎」

『『ご主人様⁉︎』』

『主様⁉︎』

チビクー太の當たりに耐えられず後ろに倒れた。

痛みはそんなにない。痛いけども。ただ衝撃が予想以上に凄かった。

『ご主人さまー…？』

「ゲホゲホ。大丈夫だ」

クー太が倒れた俺の顔の前で心配そうにして居たのででてやる。

「來るのがわかっていたし後ろに倒れて勢いを殺したからな、痛みはそんなないから心配するな。

それよりその大きさで力も速さも変わらないんだな。凄いぞ」

そう言ってやると心配そうな顔を嬉しそうにし二本の尾が左右に揺れる。

にしてもサイズや姿形で能力に変化は無さそうだ。木とかに変化したら力やスピードは関係ないだろうが、クー太のらかさの木ができるのだろうか。そのうち試してもらおう。

「ラン達もそう心配しなくて大丈夫だ。怪我はしてないよ」

『良かったわ』

『主様お気をつけください』

『本當、心配させないでください』

「すまんすまん。よし、々試したし今のとこはこんなもんだろう。あとは…クー太。その大きさなら俺の肩とか乗ってみるか？」

『いいのー⁉︎乗るー！』

「安定するようなら移するときは肩に乗ってて良いぞ」

珍しく勢いのある返事にほのぼのしつつ抱えて右肩に持っていってやる。もぞもぞとの位置を調整し安定したようだ。

爪が引っかかってし痛いがこれくらいなら問題ない。肩幅大きくて良かった。

「落ちないようにな」

『落ちてもこれくらいならへいきー』

「そうか？まあ貓とかもこれくらいの高さなら全然平気だしな」

『ずるーい！私も乗りたい！』

「さすがにランのサイズだと難しいんじゃないか？バランスとかとるのも」

『なら進化したら左肩は私ね！』

そんな乗りたいのか…？まあいいんだが、肩と首の筋が大変なことになりそうだな。まあクー太全然重くないんだが。

『ふむ。私も乗ってみたいですが、どちらかというと巻きつく形になりますし難しいですな』

『私は乗るより乗ってもらうくらい大きくなる方がいいですね』

クー太の変化を興味深く靜かにみていたが2匹とも主張があったようだ。クレナイは巻きつく派、ハクは乗せたい派、ね。

別に著しなくていいと思うが。まあもっと大きくなって乗せてもらえるなら遠慮せず乗るけどな。

「ああ。お前達に言ってなかったけどとりあえず今日と、野宿して明日の九時ごろまでは魔石集めとレベル上げをする。

んで、明日の晝間俺は一度家に帰るつもりだが、小さくなれるクー太と、進化して小さくなれそうなランは連れて行けるけどハクとクレナイは連れて帰るのが難しいからこの森で待機しててほしい」

『『『『⁉︎』』』』

そんな四匹とも驚いた顔しなくても…。

「本當は四匹か、この後テイムしたやつも含めてみんなで隠れるか、固まってレベル上げしておいてもらおうと思ったんだが、クー太小さくなったおかげで鞄にって貰えば連れて帰れるし…」

『私も付いて行きたかったです』

『私もです…』

クレナイとハクが落ち込んでる。でで。ごめんよー。

『ご主人様！早くレベル上げ行きましょう！』

ランは小さくならないと連れて帰ってもらえないとわかってレベル上げをしたいようだ。まあそうだな。

ハクと出會ってから結構時間が経っている。もう晝時である。

空腹のほうはなんとなるしまだ大丈夫なのだが、が渇いたのはどうにもならない。

レベル上げしたいのは山々だが…。

「クレナイ、ハク。別にずっと戻ってこないわけじゃないんだ。すまないがし我慢してくれないか？

それとラン。レベル上げはいいんだが、が渇いて仕方ない。川とかあるか？出來るだけ綺麗な水があるところが良い」

『んー。川かー。結構離れてるよー？』

『そうね。近くでは知らないわ』

『ご主人様。それならし離れますが私が來た道を行けば大きい川がありましたよ』

「ならハクに道案を頼む。ハクが來た方というと森狼や大赤蛇がたくさんいる方か？」

『そうですね…。その二種もいますが、黒っぽい蛇や豬にリス、猿など、たくさんいますよ？あと結構坂道が増えます』

ん？坂道ってことはやっぱ森とか山なんかね。こっちが山でクー太達と出會ったのが街か？

まあ山とか森ならはたくさんいるだろう。蟲も。

ただ魔なのかどうかだな。それに今更だが狼って都心じゃ居るって話聞かないよな…。

まあ狼も居たか、不思議な力で発生したとか？こんな狀況だしなにがあっても不思議ではないが。

「ここから川に行くのと一回街に行って戻ってくるのどっちが近い？街に行くなら著替えを買ったりしてからが良いけど今日はレベル上げ優先したいからな」

『それでしたら川の方が近いと思いますよ。人の街に降りたことはないですがここから全然匂いがしませんから』

「ならハクの言う川に行ってレベル上げかな。んじゃ先導よろしく。魔は出來るだけ全員攻撃いれるようにしてくれ。経験値配分がよくわからないからな。あと手にれた魔石は一旦俺に渡してくれ。あとで分配する」

『『はい』』

『わかったわ』

『はーい』

よし。目指すは全員進化だな！