《【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜》32 菓子パン

し短めですが投稿しておきます。

夜にもう1話書ければ、と思ってます。

し始め二十分ほどで目的の場所へ辿り著いた。

見た目は置小屋だ。木が建を貫通しており、建の外側は蔦や苔が生い茂っている。

晝間だとしても俺じゃコレを見つけられなかったかもしれない。風景と完全に一化している。だが崩れ落ちたりはしていないようだ。

扉に絡まっている蔦を引きちぎり、中を覗くとやはりがごちゃごちゃしていた。いや、木が建の中に生えてきたんだ。整頓されていた棚が崩れたりしてごちゃごちゃになったのだろう。

ライトで照らしながら中へり、を退かし3人が座れる場所を作る。

メイがレジャーシートを取り出しそこに引く。レジャーシートは三人が橫になる程大きくはないが、3人で座るのには問題なさそうだ。

「んじゃ明日の晝頃には街まで送って、まあ避難所かなんかまでは付いていこう。それでいいか?」

「はい!ありがとうございます!」

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「あ、ありがとうございます」

「本當ありがとう」

「いや、まあ構わないよ。俺も外がどうなってるのかは知りたいしね」

「そういえばなんでそこまでレベル上げ?したいんです?」

「それもそうね…。私達みたいなお荷を連れてまでレベル上げ?したがるのはし不思議だわ」

「あー、それな。世界が?東京が?こんな狀況になってから二十四時間以にテイムした魔を進化させると特別な稱號が取れるみたいでな。二十四時間限定の特別な稱號なんて取らないって選択肢はないだろう」

「いえ…こんな狀況になったのにそんな暢気なことを考えられる貴方は凄いわ。ご家族が心配だったりしないのかしら」

「家族ねー。俺を暢気というならうちの親はもっとだしな。連絡もっていたし大丈夫だろう。それにこんな狀況になったんだ。々試したくなるだろう?」

なくとも私は試したくならないわ」

そんなものか?ファンタジーだぞファンタジー。言葉は選んだが、はっきり言えばこの狀況で楽しまないのは損だとさえ思っている。死んだ人間もいるからそんな不謹慎なことは口に出さないが。

「まあいい。とりあえず護衛に何匹か付けておくから朝まで休んでいてくれ。外で火でも焚いとくか?誰かが火の番をしてれば大丈夫だろう」

「ありがとうございます!私達はもうしここを片付けて、休みますね。足の痛みはほとんどないですけど、歩きっぱなしですごく疲れているので…」

「連れ回して悪いな」

「あ!いえ!そういうわけではないです!私達が無理言ってついて來たので中野さんはなにも悪くありませんよ!」

「うん…助かりました。あのまま高山さんと一緒にいるのは怖かったですし…」

「高山ってミミちゃん達が一緒に行してたって人よね。どんな人だったの?」

「なんていうか…よく言えば正義があるじ?悪く言うと自分本意?ってじですかね?助けてくれた中野さんにお禮を言うどころか文句を言ったりしてましたし」

「メイちゃんはそんな印象なのね。ミミちゃんは?怖かったって言ってたし、どんな印象だったの?」

「なんていうか…神が不安定なじがしました…」

「確かにそんなじもした!」

「そうなのね」

「まあ彼のことはいいだろう。君らを探す可能もあるが…まあ明日はあの付近は通らないようにすればいいさ。それじゃあ俺は火を焚いてレベル上げしに行ってくるよ」

「あ、はい!お気をつけて!」

「気をつけてください…」

「そうね。いくら強いといっても油斷しないようにね」

「はいよ。気をつけるよ」

小屋を出て周りに落ちている落ち葉や木の枝を集める。ライターはいくつかコンビニから拝借してきたのだ。鞄からライターを出し…あ、そうだ。クー太が菓子パン食べたがっていたから持ってきていたんだ。そういえばフェリも食べたがっていたな。

先にライターで落ち葉に火をつける。枯れ葉もあるがまだ青々としたも混ざっているせいか中々火がつかない。鞄からノートを出し千切って火をつけ集めた草木の上へ。それを何度か繰り返すとしっかりと燃え上がった。

よし。んじゃ菓子パンを出してっと。

「クー太、フェリおいで。みんなも菓子パン食べるか?」

『初めて會った時にくれたやつー?』

「ちょっと違うが似ているだ」

『たべるー』

『食べる…』

「フェリも気にったんだよな。ほら、食べな」

『私は遠慮しておきます』

『私も大丈夫です』

『私もいい』

『なんですかそれ!わたしも食べるです!』

『自分もフェリが食べてるのみて気になってたんす!旦那ください!』

クレナイ、ハク、クロはいらないようだ。

アキとグレイは食べたがった。

まあ予想通りっちゃあ予想通りだな。

「旦那と呼ぶなと言っているだろう。直さないならグレイにやらんぞ」

『あ、ご主人すみませんっす!直すっす!』

まったく。コレは直らなそうだな。まあ気長にいこう。

……あれ?ランは?そういえばランの聲が聞こえなかったな。と不思議に思いランを探すと、一つの菓子パンをクー太と一緒になって食べていた。いつのまにか小さくなりチビサイズになっていた。チビサイズだからできることだな。

でもわざわざ一緒に食わんでも言ってくれれば一つあげるのにな…。

まあいいか。しがったやつに菓子パンをあげステータスチェックをすることにする。

「そういえば。クー太は魔法使えるようになってるのか?」

『んー?使えるよー?』

クー太に聞いたつもりじゃなく獨り言だったのだがクー太から返事が來た。って…やっぱり使えるのか…。やっぱり進化してからステータス見ていなかったんだな…。

んじゃクー太とクレナイ、アキのステータスをチェックするか。

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名【クー太】

種族【妖貍(三尾)(亜)】

別【オス】

狀態【 】

Lv【10】9UP

・基礎スキル:【噛み付きLv6】【當たりLv3】

【気配察知Lv5】【加速Lv3】2UP

【風刃Lv1】new【隠Lv1】new

・種族スキル:【変化】【風纏】new

・特殊スキル:【制限解除】

・稱號:【進化・使役魔獣】

名【クレナイ】

種族【大赤蛇】

別【オス】

狀態:【進化可能】

Lv【★15】5UP

・基礎スキル:【噛み付きLv5】UP【隠Lv1】

【指導Lv3】2UP

・種族スキル:【皮】

・特殊スキル:—

・稱號:—

名【アキ】

種族【大栗鼠()】

別【メス】

狀態【進化可能】

Lv【★15】5UP

・基礎スキル:【噛み付きLv3】UP【回避Lv4】UP

【投擲Lv2】UP【挑発Lv2】new

・種族スキル:—

・特殊スキル: 【制限解除】

・稱號: 【進化・使役魔獣】

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