《【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜》41 別れと…
職業レベルのレベルUPを書いていなかったので遡って一部変更しました。
ここまでのレベルUP條件
2匹テイム、5匹テイム、5匹進化、変異のテイム。
なので職業設定した時點でLv1になりそのままLv2へ。
ハクをテイムした時點でLv3。
アキをテイムした時點でLv4。
クレナイを進化させた時點でLv5。
となります。書き忘れていたので改稿させていただきました。
森を抜け昨日のコンビニを避けて移する。
今は八時半だ。普通なら多くの人間が活しているだろうし、避難所がどこかはわからないため人の気配のする場所を探す。探すのはクー太とランだが。
それにしても昨日と変わらず草木に侵食された街並みだ。意外と形の殘っている建も多いが、大抵木が生えていたり、苔に覆われたり。
ちなみに森を抜けたあたりでクロは俺の影に。クー太とラン、アキは鞄の中だ。ラックは小さくて気づかれないだろうからそのままだが。
ペット用の鞄でも買おうかな。
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特に會話もなく歩いているとクー太が人を見つけたようだ。
『あっちに人の匂いたくさんー』
「ありがとう」
クー太の言う方向へ向かう。
藤堂は覚えがあるようだ。
「こっちは…學校かしら?」
「學校に避難しているのか。市役所とかかと思ったが」
そう時間を置かず學校が見えてきた。
あそこが避難所になっているのか。他にも避難所になっているところはありそうだが…。
まあここまででいいな。
「じゃあここでお別れだ」
「え?中野さんは來ないんですか?」
「ああ。避難所に行って報を集めたいとは思うんだが、き出來なくなるのも嫌だし、クー太たちもいるしな」
「そう、ですか。なら報?現狀どうなってるのかとかわかったら連絡しますね!」
「ああ…。攜帯使えるんだったな。じゃあ頼む」
「中野さん…本當ありがとうございました」
「ありがとう。謝しているわ。何か私に手伝えることがあればいつでも言いに來てちょうだい」
「ああ。気にしないでくれ。とはいえ…何かあれば頼むかもな。じゃあ三人とも気をつけて。それとクー太たちのことは緒で頼む」
「もちろんです!」
「はい…。もちろんです」
「約束するわ」
「ありがとうな。じゃあ俺は行くよ」
そう言って踵を返す。
もう會わないかもしれないが未練はない。悪い子達ではなかったがこの先も面倒を見れるかと聞かれたら見れないと答えるだろう。
さすがに半日共にしただけの人間にはあまり湧かないしな。クー太達とは違う。
彼達が俺との行がきっかけで今後強くなればパーティを組んでもいいかもしれないが。いや、それでも俺が許容できるのはメイくらいだろう。他の2人とは共に行することすら想像できないし。
さて…どうしたもんかな。
こんな狀態じゃあ通機関はいてないだろうし…。まあ…一応見に行ってみるか?あまり期待はしないでおこう。
レンタカーとか借りられるならばいいが、店自やってなさそうだよな。
とりあえず、コンビニに向かうことにする。避難所に來る途中に見かけたからな。クー太が菓子パンしがっていたし。
コンビニに著き、菓子パンをクー太とランにあげる。ついでに紙皿にミネラルウォーターをれておいてやる。
クー太たちは菓子パンに夢中で、クロは水をチロチロと舌を出して飲んでいる。クレナイと同じように飲んでいるが、やはりそれでちゃんと飲めているのか不思議だ。
アキにはミックスナッツを出してみた。さすがにコレは食べないかなー。なんて思っていたら。
『ご主人!ちょっと塩っぱいですしさが足りませんがなかなかいけるのです!あ!水で洗ってからの方が味しいのです!』
なんて言いながらナッツを頬張っていた。
お気に召したならよかった。
さて俺は両親に連絡しておくか。
そういえば昨日は部長に電話したが、電波塔とかは無事だったんだな。無事じゃないところも多そうだが、連絡がつながるなら連絡しておこう。
電話帳から探すのも面倒なので番號を直接打っていく。
コール音が……ならない。電波の屆かないところにあるか電源が切れているか、という機械音聲が流れる。
あれ?なんでだ?
両親から來たメッセージ畫面を開く。
うわ。
連絡が來た時間が「08:58」になっていた。これ、もしかしなくても変革の起こる直前のものか?
元気にしているか、大丈夫か、そんな容のメッセージだったせいで変革された後のメッセージだと勘違いしていた。
大丈夫だとは思うがやはり心配だな。
ここから両親の家まで電車なら2時間ほどだが…徒歩だと何時間かかるやら…。
だが、連絡が取れないのなら様子を見に行ったほうがいいだろう。
問題はハクたちのところに何日も戻れそうにないことだな…。どうしたもんか。
一応近くのレンタカー屋を調べ、電話をするがコール音が鳴り続けるだけであった。
一回家に帰って車を取ってくるか?ここからなら歩いて5.6時間もあれば著くし…レベルが上がった今なら走り続けても問題なさそうだし。
よし。そうと決めたら一回家に帰ろう。
「クー太、ラン、アキ」
『なにー?』
『どうしたの?』
『どうしたのです?』
「走ったりしても大丈夫か?鞄揺れるだろう?」
『外出ていーのー?そしたらボクも走るー』
『そうね。鞄の中より外の方がいいかしら』
『揺れても寢れるのです!』
アキはよく寢れるな。
聞いたはいいが、外に出ても大丈夫かね?
まあ、いいか。
「一応人がいるところでは隠れてくれ。というか人の匂いをじ取ったら隠れてくれるか?」
『わかったー』
『わかったわ』
「ラックとクロは走ってもそのままで大丈夫か?」
チクッという反応が一つ。大丈夫なんだな。
『大丈夫。影の中なら走ってもなにも変わらない』
クロは影から顔だけ出して報告してくれる。
ならよかった。じゃあ行きますかね。
ピンポーン
ん?チャイム音?
《世界が変革して二十四時間が経ちました》
え?と思って確認すると、時間を確認すると九時回ったところだった。
アナウンス?
てか、俺のアナウンスって進化の時以外停止していなかったか?
《やあ。人類諸君。聴こえているかい?
僕が世界を変革してから二十四時間経ったよ。
魔が現れ、スキルが発現し、魔法が使えるようになった世界はどうかな?》
それは突然聞こえてきた。レベルアップのアナウンスのように。けれどそれとは違い無機質ではない聲が。
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