《【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜》43 小鬼と人間?

やばい。

なにがやばいかって?

街中を家の方角に向かって移しているのだが、野犬やら大きな貓の魔、鳩?烏?なんか鳥類が頭上を旋回している。それはまだわかる。飼われていたや元々街に住んでいたが魔化したのだろう。

だが、數が多すぎる。

その上ゴブリンみたいな魔と、多分ゾンビだと思うのだがだらけだったり首が変な方向へ曲がっていたりして変な歩き方をする人間が頻繁にいる。

人間だったら嫌なので手は出していないが、クー太達の嗅覚的にあれは人間ではなく魔だそうだ。

あれがどこからともなく発生した魔ではなく死んだ人間だったとしたら最悪だ。知り合いのゾンビなんぞ殺したくないぞ。

森の中にいる時は元々森に住んでいそうな魔しか見なかったせいでゴブリンやゾンビが凄く場違いに見えてくる。

とりあえずかなりの數の魔がいるのだ。森にいた時よりエンカウント率が高い。

まあ全部振り切って走っているのだが。

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いちいち相手にしていてはいつまで経っても家につかないと思ったのでほぼ相手にしない。ただたまに飼い犬なのか野犬なのか、犬の魔が追いかけて來たりするが基本誰かが出て一撃で倒し魔石は放置して移を続けている。

にしてもどこかで包丁かナイフ、あとはリーチの長い得しいところだ。

走り続け二時間ほどで自宅へ著いた。

途中アキが鞄の揺れで気持ち悪くなって自分で走るようになったこと以外はなんも問題なく、戦闘も最低限で帰ってくることができた。

途中にあるお店はどこも営業しておらず、人も見かけなかった。というか人の匂いをじるとクー太達が進路変更してしまうのだ。わざわざ隠れるのが面倒くさかったらしい。

等はとりあえず諦めて家にある包丁を新聞紙にでも包んで持ち運ぶことにした。基本的に魔石を取るときにしか使わないしな。

剣とか槍とかあるならば使ってみたいと思わなくもないのだが…使えないしな。

刃渡りの短い刃なら尚更だ。リーチがあまり変わらないならわざわざ戦闘で刃使う必要もじないし、振り回して自分やクー太達を傷つけたら嫌なので金屬バットとかバールとかを何処かで調達することにした。大きめの木製のハンマーとかでもいいが。

「ただいまー」

『ただいまー?』

『ただいまなのです!』

『誰かいるの?』

「いや、一人暮らしだよ。ただ帰ってきたら言うようにしてるだけだ」

2DKで、五階建ての一階の部屋だ。そのままクー太達を家に、と思ったがクー太達に玄関で待たせる。クロは影の中なのでそのままだ。

「ラック?ちゃんと居るか?」

掌を上に向けるとラックが腕を伝って降りてきた。

よし、いるな。

なんとなく、ラックがいる。というのはじ取れるのだが、いかんせん小さくて途中振り落とされていないか心配になってしまう。

ラックには玄関に置いてある鍵をれておく用の小れにっていてもらう。

「ここにいてくれ」

指先をチクッとされる。指先でもそんな痛くはない。チクッというよりもツンってじだ。ちゃんと手加減してくれているのだろう。

さて、なんで玄関で待ってもらったかというと、あの子達を洗います。

以前友人から犬をひと月ほど預かったときに買った犬用シャンプーがまだあったはずだ。使用期限とか平気かな?まあ魔だし気にしなくても大丈夫そうだな。

お、あったあった。洗剤の詰め替えなどをれておくカラーボックスを漁り目當てのを見つけた。後はバスタオルを數枚用意。ドライヤーもっと。ブラシも確か犬用だがあったはずだ。

いやー。たったひと月預かっただけだが可くて々買ったんだが、自分で買ったのをあげるのもなんなので一応しまっておいたのだ。良かった。

一通り準備して玄関へ行く。

「まずはクー太を洗うぞー。ラン達はまだ待っててくれな」

洗ったら軽くタオルで拭き待機させる。

そうやってクー太、ラン、アキを洗い、クロの番になったのだが、クロを水洗いしてもいいかわからなかったので濡らしたタオルでを拭いてやるだけにした。クー太達と違い鱗なのでそれでも充分汚れは落とせた。ラックは…どうしようもないのでそのままだ。

最後に自分も風呂はり服を著替える。

その後はクー太達をドライヤーで乾かしブラシでを梳く。

結果もの凄くふさふさになった。

ずっとでていたいくらいだ。

『さっぱりー』

『そうね』

『でもなんか疲れたのです…』

『また拭いてしい』

「ああ、たまに綺麗にしような」

さてと、部屋の中にあるエコバッグやリュックサックに缶詰や乾麺、カップ麺、ライトや電池など日持ちする食べと使えそうな道を詰めていく。あとはまあ大事なを一通りだな。

印鑑や通帳、大事な思い出の品などを纏める。

あとは…車の後部座席を倒して布団でも敷くか。

「これらを車に積んでくるから待っててくれな」

『わかったー』

『わかったわ』

「クロも影の中らないでここでゆっくりしてな」

『ん。わかった』

アキは言う前に床でゴロゴロのんびりタイムだ。

そんな大きな車ではないので荷を乗せて空いているところに布団を敷いたのだが、俺の寢るスペースは確実にない。まあクー太たちの寢床だな。

あとは無人のガソリンスタンドを探してガソリンをれておかなきゃな。有人のところは人がいなさそうだし。

準備が終わったのでクー太達を車へ乗せる。

乗せる時はクー太、ラン、アキ、クロの四匹を抱えて乗せた。せっかく綺麗にしたのにすぐ汚れては嫌なので。

ラックは小れの狀態で運びいれた。

初めての車でテンションが上がっている3匹とが大きいため居心地悪そうに影にらせてくれというクロを乗せ出発する。

たまにはお外に出てなさい。

車で移を始めるが、失敗だったかもしれない。

走っていた時はあまり気にならなかったのだが乗り捨ててある車が結構あるのだ。

今のステータスならば、何ら問題なくどかせるのだが、いちいち降りて退かすのは面倒だ。そして退かしていると犬の魔が走って近づいてくる。これならば走った方が良かったか?

まあ大事なもあるし乗り捨てるつもりはないのだが。

鳥の魔でも仲間にして偵察とか、通れそうな道探してもらったりできないだろうか。

ただこれ以上テイムしてもな。ただでさえ9匹もいるのだ。今は五匹だが。

どうしたものか。

なんて考えていたらゴブリンぽい緑の小鬼がワラワラと。ついでにその後ろがゾンビっぽいのがゾロゾロと。

すでに野良犬っぽいのに囲まれてるんだがな…。

はあ。野良犬も森狼より弱いし、ゴブリンやゾンビはもっと弱そうなので問題はないのだがめんどくさい。経験値もあまりらないし、人型は魔石取り出すのも、クー太達に取り出させるのも嫌だから殺したくなかったんだがな…仕方ない。やるか。

「クー太、ラン戦闘だ。アキとクロも頼む。ラックはクー太に乗って無茶はするな。行くぞ!」

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