《【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜》51 移

おおー。上がりにくくなったにしては結構レベル上がってるな。スキルの方はあんま上がらないし、増えないが。

あれ?クー太のところに…あ、やっぱり進化可能になってる。レベル20で進化するのか?

10.15.20って進化してるが、何回進化するのだろう。

とりあえず進化だな。

「クー太起きてるかー?」

『んーー』

クー太はコロンと寢返りを打った。うん、寢てるな。ならあとでにしよう。

風刃、風球もレベル2になっているが威力はどうなったのだろうか。

ラックは土と水があがっている。まあこと二つはかなり使わせたからな。あとで威力を見せてもらうか。

あ、クロは起きてこちらを見ていた。

「クロおはよう」

『おはよ』

「そういえばお腹は空いてないか?昨日は魔石しかあげてないけど」

『大丈夫』

「ならよかった」

「んじゃ飯食ってくるから、クー太たちが起きて來たら下に來てくれ。アキは引っ張って連れて來ていいから」

『わかった』

両親はもう起きて朝食も取り、支度をしているようなので、俺は冷蔵庫にあるもので適當にパパッと飯を作る。

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朝食を食べ終えコーヒーを飲んでるとクー太達が降りて來た。

「おはよう」

『おはよー』

『おはよう。お父さんとお母さんは?』

『おはようなの』

「支度してるよ。もうししたら行くからな」

『わかったわ』

「それと、クー太進化できるからしようか」

『するー』

『え!またクー太進化するの?私も頑張るわ!』

ランはクー太にまだ対抗してたのか。

んじゃ進化先を見てみるかね。

————————————————————

○クー太の進化先を選んでください。

・妖貍(四尾)

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あれ?進化先が一つしかないのか?

じゃあ選ぶも何もないな。一応クー太に説明し、四尾を選択。

クー太はると尾が四本に増えた。安定の変化だな。

クー太が尾をふりふりしてランに見せつける。そしてランがペシっとクー太の尾を叩く。

クー太とランの戯れ合いを眺めているとお袋が戻って來た。

「みんなおはよう。もうし待ってね。今から車に積んじゃうから」

「手伝うよ」

「ありがとう。貴方の荷は?」

「俺の荷はもう車に乗せてある。と言ってもほとんど家の方に置いて來たからここに來た時持ってた鞄をそのまま乗っけただけだけど」

「いいの?他に持っていかなくて」

「荷に余裕があれば布団と服をもうし持っていきたいけど、それくらいかな」

「わかったわ。ところでクー太ちゃんの尾。増えてない?」

「増えたよ」

「どうして??」

「進化したから?」

「そうなのね」

「うん」

「じゃあ荷運ぶ手伝いお願いね」

「了解」

お袋はリビングをあとにし、支度に戻る。んじゃ俺も行くかな。

『ねえねえ。ご主人様』

「ランどうした?」

『ご主人様のお母さん反応薄くない?』

「そうか?あんなもんだよ。別に姿形が変わったわけじゃないし。尾が生えただけだからな」

『そんなもの、なのかしら?』

「それよりも。荷を車に乗せてくるからそこで寢てる阿呆を起こしておいてくれ」

そう。ずっと、クー太たちが降りて來てからずっとアキはクロの尾に巻かれて寢ているのだ。

突っ込むのもめんどくさいから放置していたが…。

『アキね。わかった。起こしておくわ』

『アキ起こすー』

『頑張るの!』

『強めに絞めても全然起きないから私は諦めた』

「はあ。あとは頼んだ」

俺が乗らないので後ろの座席には目一杯に詰めた。俺の布団も込みで。

とは言っても俺と同じ軽自車なので布団を3組も積んだらかなり圧迫する。まあ枕などの他の寢は積まず、更にマットレスなどではなく薄い布団だけにしたからある程度は積めたが。

家の中に向かって聲をかけたらアキも起きたようでクー太たちと外に出て來たし行けるな。

「よし、行こうか。二人とも大丈夫?」

「ああ。あとは玄関閉めれば大丈夫だ」

「そうね…。また戻ってこれるといいけど…」

「まあそれは大丈夫だよ。俺が連れて來てもいいし」

「そうね。お願いするわ」

「でもやっぱり俺もレベルアップしたほうがいいんじゃないか?」

「とりあえずいいよ。そんなことしていたら避難所に行くのが遅くなるよ?」

一度言われたのだ。俺に全て任せるのではなく自分もレベルアップしたいと。そのために初めだけ手伝ってくれと。別に昨日は暇だったし、パーティ組めば経験値分配されるのかもしれないのでレベルを上げることは構わなかったのだが…ゾンビを倒す人間を悪とする風やレベルアップした人間を化けと呼ぶような風があったら嫌だし。

昨日はテレビ映らなかったし、世の中どうなっているか確認してからでも遅くないと言って説得した。

俺はいいのかって?正直どうでもいい。なにかあっても一つの場所に腰を落ち著ける気は今のところないし、最悪森に住むしな。

「クー太、ラン、アキ、クロ、ラック。準備はいいか?水はちゃんと飲めよ?大丈夫そうだな?なら行こう」

『しゅっぱーつー』

「あ、クー太。言い忘れてた。お前たちは車な」

『『『『『!?』』』』』

いや、お前ら仲いいな。全員揃って驚いてバッとこちらを向いた。クロも驚いているようだ。

「ああ。クロは影だな」

そういうとクロは安心したようだ。そんな影の中は居心地がいいのかね?

『ご主人さまなんでー!』

『そうよ!早くレベル上げなきゃ』

『休んでていいのです!?』

『ワタシもなの?』

アキだけ驚いたベクトルが違った。お前は基本休んでいるだろう。

「やっぱりお前達が目立つのは避けたい。もちろん俺じゃ倒せないようなのがいれば頼むが。ここらのやつなら問題ないだろう?」

『むーー!』

クー太は余程外を歩きたかったのか?

「じゃあ人の匂いをじたら、道を変えるんじゃなく車に隠れろよ?」

『わかったー』

『そうするわ』

『え?戦えってことなのです?』

『わかったの!』

「アキ諦めろ。お前一人だけ車はな。何するか心配だ」

『信用が全くないのです!?』

「信じてるぞ?それなりに」

『それなりに!?』

「冗談だ。ほら、親父もお袋も車に乗り込んでるんだ。俺らも行くぞ」

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