《【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜》61 自己紹介
軽く食事も終えたので名付けを…の前にアメリとラックを紹介しておくか。ラックは姿が蜘蛛から妖…羽の生えた小人になっちゃったしな。
「まず新しく仲間になったアメリだ。種族は化け貓だな。仲良くしてやってくれ。それぞれ後で自己紹介しておけな」
『先輩方よろしくにゃ』
「んで、こっちは姿が変わったから一応な。ラックだ。だいぶ姿が変わったし話せるようにもなったから改めてよろしくな」
『ご主人様!ワタシは元から話せるの!ご主人様に聲が屆かなかっただけなの!』
「それは本當すまなかったな」
『わかればいいの!』
『ラック殿だというのは気配…魔力でわかっておりました』
『ええ。姿が変わっても仲間を見間違えることはありませんよ。改めてよろしくね。ラックちゃん』
『改めてよろしくっす!』
『ん…。よろしく。菓子パンが好きなのはわかる…』
フェリの判斷基準そこなのな。
というかみんなわかってたのね。
さて、名付け…。あ。忘れてた。
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「ビャクヤおいで!」
後ろに向かって聲をかけると森狼の群れの中から、ちょこちょことチビクー太達より気持ち大きいくらいのサイズの黒い狼が出てくる。
『はい!びゃくやです!』
「いい子だ。魔犬と森狼達は基本ハクの指揮下にるが、この子は変異種のうえに産まれたてだから俺が連れて行くことになったからこの子は紹介しておく。魔狼のビャクヤだ。いからし面倒見てやってくれな」
まあ魔狼は母から産まれたのではなく魔素によって産まれたタイプっぽいし長するのは早いだろう。多分。
「よし。紹介は終わりだ。流石に森狼や魔犬たちを紹介してると朝になりそうだしな」
というか今何時だ?
げっ。二十二時回ってんじゃねーか。
今日はもういいかな…。
「クレナイ、グレイ、フェリ。お前達が連れてきたやつは俺がテイムしていいか?」
『もちろんです。主様の負擔にならないのでしたらお願いします』
負擔になるが…まあ強くなるには必要なことだ。
『いいっすよ!それに自分達は従屬してるわけじゃなくて、仲良くなって來てもらってるんで気にしないっす』
『同じく…』
「了解。ならテイムと名付けは明日にする。今日はもう自由に休んでいいぞ。後ろの奴らにもそう伝えてくれ」
『かしこまりました』
『了解っす』
『わかった…』
俺は小屋の片付けを始める。
手伝うとクレナイたちが言ってきたが正直四足や蛇には難しいだろう…。こいつらならできそうだが。
グレイは二足歩行だし、用に手を使うから手伝えるだろうが、一度休んでていいって言ったしな。俺1人で片付ける。
他の面々は自己紹介やら會わなかった間に何をしていたのか、などを話している。テイムしてない子たちはなにしているのかよくわからんが。
小屋には一部崩れたところの瓦礫や角材、箒やモップなどの掃除用。バッテリーでく小型のチェーンソーや草刈りするときの刈払い機などもある。
お。これって発電機か?家庭用だろうか?スーツケースくらいの発電機が二つあった。ガソリンの匂いがするし、ガソリンをれて使うタイプのようだ。そのうちガソリンを持ってくるか。
メイたちが多を除けてスペースを作っていたようだが汚いな。とりあえず、瓦礫や角材は外に。機械類と工は端っこに避ける。
箒で床を掃き、水球をバケツに…。
バンッ!
!?
『ご主人さまー?どうしたのー?』
「クー太?」
『凄い音がしたけど、なにかあったの?』
「ランも。心配させてすまんな。水球をバケツにれようと思って使ったんだが、バケツが弾け飛んだ」
『あー』
『ご主人様の魔力量で放てばそうなるわよね…』
「まあ、いいさ。床に水が広がったからこのままモップで掃除するさ。大丈夫だから戻ってな」
『わかったー』
『気をつけてね』
「はいよ」
んー。威力の調整できるようにしないとな…。
バケツの破片だけ拾って掃除を再開する。
ふぅ。そろそろいいだろう。余計なもの退かすと小屋と言っても結構広い。機材が端に積んであるが、それでもハクが橫になれるくらいのスペースは余裕である。
コンクリ打ちっぱなしの床に持ってきたブルーシートを敷く。
んー。今度布団もしいな。というか々改裝させてもらおうかな。天井空いてるし機材を置いている反対の端には木が小屋の中を通って生えているし。
そのうち改裝しよう。
さてと。タオルを枕代わりにして寢るかね。
「ちょっと早いけど今日はもう寢るぞー。まあお前たちは好きにしていい。というか火を焚いておくか」
前に火を焚いていたところに近くにある木々を足し火をつける。
もちろんライターで頑張る。魔法は使わない。威力調整もできないし、まだ使ったことのない火球なんて怖くて使えない。
「よし。火もついたし、寢るかね。今日も見張り番は大丈夫か?」
『明日になったらここら辺もまた魔が現れるかと思いますが、今日はここら辺の魔は倒すか仲間にするかしましたからね。大丈夫ですよ』
『はい。それに主様の魔力とこの大群に怖がって普通の魔は寄ってきません』
ハクとクレナイが言うなら大丈夫だろう。
「じゃあお前たちもちゃんと休めよ?おやすみ」
『おやすみなさいませ』
『はい。おやすみなさい』
『おやすみっす!』
あれ?クー太達から返事がない。小屋の中か?
小屋の中へ視線を向けるとブルーシートの上に、クー太、ラン、アキ、フェリ、ラック、アメリ、ビャクヤの7匹がすでに橫になっていた。
お前たちは一緒に寢るのな。というかビャクヤも來たのか…。
『おおさま…わたしも一緒でいいですか…?』
「いいよ。ブルーシートで寢心地は良くないかもしれんが、一緒に寢よう」
『ありがとうございます!』
「それと王様じゃなくご主人とかにしてくれ」
『??わかりました。ごしゅじんさま!』
素直だな。でてやる。
橫になると七匹がにくっついて來た。
いや…可いし、暑くもないからいいんだが…寢返り打てなくなったな…。
まあ、いいか。寢よう。
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