《【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜》閑話 グレイ・フェリ・ラック

—————— グレイ ——————

ご主人と別れてフェリとクレナイさん達のところに戻って來たっす。

格闘貍っていう種族に進化したんすから頑張って格闘の練習をしなければいけないっすね!

クレナイさん達とご主人がいない間の方針を決めてとりあえずバラバラに森へ向かいトレーニングっす。

進化してから手と足がすごく良くくから楽しいっす。

最初は木を相手にご主人がやっていたパンチとかキックを真似してやってたんすけど、張り合いがなくてすぐ魔相手に変えたっす。

「どりゃー!」

ご主人みたいに跳び蹴りをしてみたんすけど…當たりみたいになったっす…。腳がもっと長くなれば…。、

その後も訓練して、小屋に帰らないで古巣でお泊りっす。翌日も古巣周りで狩りと訓練っす。

古巣と言っても何日か前に巣が壊れたから最近作り直したところっす。

そして訓練相手に同族はダメっす。あ、元同族っす。あいつら小さいから格闘しにくいっす。狼も素早いから結局當たりからの噛み付きで倒したっす…。

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そして二日目の夜に遂にいい相手を見つけたっす!でっかいカブトムシとかクワガタっす!アイツらたまに飛ぶんすけど基本的にジッとしてるか地上で戦闘してくれるっす。空飛んでると早いのに地上じゃあそんな速くないから訓練相手にはちょうどいいっす。

そういえばご主人はこのカブトムシから逃げたようなこと言ってたっすね?嫌いなんすかね?訓練相手としてテイムしてくれると嬉しいっす。

その夜も古巣に泊まったっす。格闘を極めてご主人がすごく褒めてくれる夢を見たっす!きっと正夢になるっす!

なんて起きて考えてたら古巣のり口からなんか見られていたっす!

『な、なんすか!やるっすか!?』

構えてみると覗き込んでいた奴らは顔を引っ込めたのでなにか用があるのかと思って自分も外に出たんす。

『俺達にも格闘を教えてください!それでご主人様の役に立ちます!』

なんでこいつらがご主人のことと格闘のこと知っているっすか?

違う種族のやつもいるんすけど…同族が言っていることがある程度わかるだけでお前たちが何言ってるかわからないっす。

『訓練は厳しいっすよ!ご主人は機嫌が悪い時は怖いっすよ!それでもいいっすか!?』

『『『はい!』』』

『ならついてくるっす!ご主人はまだ帰って來てないと思うっすけど先輩方に紹介してやるっす!』

『『『はい!』』』

格闘仲間ができそうっす。嬉しいっすね!

—————— フェリ ——————

私はあんまり話すのが得意じゃない。グレイには、

『フェリはあれっす。もっとハキハキ喋った方がいいっすよ!』

って言われた。私はグレイとは仲良くなれたけど基本的に誰かと関わるのは苦手。けどご主人様は騒がしくないし、他のみんなも優しいし好きになったけど。

この前ご主人様が森を出てからレベルアップをするためにたくさんの魔を狩った。

二日も経つとだんだん飽きてきてご主人様に褒められることとご褒として菓子パンを貰える事ばっかり考えてたら、なんでか同じ…元同じ種族の鼬鼠達が何匹もついて來た。

敵意がないから放って置いたんだけど…。

「…なんでついてくるの?」

「姉と姉のご主人様と菓子パンのためっす!」

私この子達にご主人様と菓子パンのこと話してたっけ…?無意識に口に出してたのかな…?

なんて思ったけど後々知った事実は【共鳴】ってスキルのせいで私の考えてたことが近くにいた子達に伝わっていたらしい…。

それに同族だけかと思ったらネズミまでいた…。

ご主人様…この子達連れて行ったら喜ぶかな…?めんどくさそうな顔するのが想像できたから帰ってもらおうかな?なんて思っていたらグレイを見つけた。

グレイに相談してみよう。そう思って走り寄って聲をかける。

『…グレイ』

『おっ。フェリじゃないっすか!どうしたんすか?』

『…あのね……グレイ?そこに居る子達は…?』

『なんか自分らもご主人の役に立ちたいって言ってきたから小屋に連れて行くとこっす!それでフェリはどうしたっすか?』

『………なんでもない』

グレイもなら私も連れ行っていいかな…。々考えるのもめんどくさくなっちゃった。

その後ご主人様が帰って來たときはやっぱりめんどくさそうな顔をしてた。ご主人様頑張って。

ご主人様と出會ってからはたくさん戦ったり、たくさん仲間が増えて、ご主人様が森を出る時はグレイが殘るし、鍛えれてればご主人様の役に立てると思って私も森で訓練をしたけど…あんまり面白くなかったな…。

ご主人様が帰って來てからは訓練も楽しい。ちゃんと褒めてもらえるし、おかえり。って言ってもらえるし、夜一緒に寢れる。

だからご主人様がまた何処かに行くならグレイのことは置いてついて行こうかな…。

—————— ラック ——————

ワタシはご主人様から産まれたの。

正確にはご主人様の魔力から!

産まれてすぐ、ほとんど無意識に近くにいた生の死をコピーして魔力でを作ったら蜘蛛だったの!

近くにいた死がダニとか地中のミミズとかじゃなくてよかったけど、蜘蛛になったせいかご主人様に聲が屆かないの!

『ご主人様起きてなの!』

『ご主人様!早くワタシをテイムするの!』

何度も聲かけても起きてくれないの…。

やっと起きたの!

『初めましてなの!よろしくなの!』

やっと起きたから挨拶したのに無視されたの…。

無視じゃなくて聞こえてないってことがわかってもっともっと悲しくなったの。

その後ワタシが言葉を理解していることはわかったみたいで意識疎通するやり方をご主人様が決めたからとりあえず言う通りにすることにしたの。

でもYesなら一回、Noなら二回叩くように言われたから初めの一回はムカついてたから強く叩いてやったの!

その後も諦めないで、事あるごとに話しかけてたのに屆かなかったの…。

『ごーしゅーじーんーさーまー』

『ご主人様のばかー!』

『ご主人様…聞こえないの…?』

何度も何度も試したけどやっぱり屆かないの…。泣きそうなの…。

他の子とはお喋りしてるのに…ワタシも話したい!

だからめげずに何度も話しかけたの。

ある時ご主人様が荷をどうしようか悩んでいるみたいだったから、ワタシが糸で大きくなったクー太君達に括り付けてあげるの!

って言っても聞こえないから振り手振りしてたらやっとやっと反応してくれたの!

ワタシの聲が聞こえたの!凄く嬉しかったの!

ご主人様はちゃんと謝ってくれて、言葉が通じてない時から大切にしてくれてるのはわかっていたから許してあげるの!

それにみんなともお話しできて嬉しかったの!

その後は人妖に進化したおかげでご主人様のお父さんとお母さんとも話せるようになったの。

狩りもいいけどお話するのは楽しいの!

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