《【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜》閑話 クレナイ・ハク
—————— クレナイ ——————
主様と出會う前は自我というものが薄かったです。ここまでを考えたり、同族同士でも會話なんてできませんでした。簡単な意思疎通くらいなら出來ましたが。
今ではあの頃は自我が薄かったとわかりますが記憶はある程度殘っています。主様に聞かれた時はあまり思い出せませんでしたし、知識もあまりなかったので詳しく話しませんでしたが、私も元は小さな赤蛇として魔力が濃い場所で生まれました。そして周りにいた同族と爭い、進化しました。
主様が森をでたあとグレイ殿とフェリ殿が進化して戻って來ました。ご主人様がいない間どうするか全員で話した結果各々訓練する。ってことくらいしか思いつかず私とハク殿は山側、グレイ殿とフェリ殿は町側に分かれて魔を狩ることに。
仮に珍しい魔を捕まえてきたとしても主様はいつ戻ってくるのかわからないから下手なことはできませんし…。
ああ…。私もが小さくなるスキルをにつければ付いていけたのでしょうか…。
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魔を狩っているとだんだん元同族の小さな赤蛇達が私を見ると逃げ出すか降伏するようになりました。元々ただの赤蛇では訓練にも経験値にもならないので襲ってこなければこちらから襲いませんし、逃げるならば追わず、降伏したものは逃がそうと思っていたのですが何故か逃げません。
『逃げていいのですよ?』
『『私達を配下にしてください!』』
明確に言葉として聞こえたわけではありませんがそう伝わってきました。
『私には主が居ます。私の配下になるということは私の主である人間に傅くということですがよろしいですか?』
説明は大事ですからね。ちゃんと説明してあげましょう。
私が人間の下についている事を驚いたようですが…主様を見れば自ずと傅くでしょう。主様はあまり戦い慣れはしていませんがその能力と魔力量はとても多いですからね。
結局赤蛇達を連れて行くことになりました。その後は狩りを続け、森狼や猿、く木なんかもいました。く木は初めて見ましたね。
が大きくなったため小さな…変化しているクー太殿やラン殿、それとアキのような小さな種族は基本的に攻撃していません。狙うのも大変ですし。
連れ歩いている赤蛇達に倒させてもいいのですが、主様がテイムしていない狀態で強くして主様に反抗でもしたら大事ですからやめておきましょう。
二日、三日と狩りをしていると赤蛇、大赤蛇、緑、黒、白と蛇系統の魔が私の元へ集まってきた。
何か繋がりができたような…主様との繋がりとはまた別の、それよりも薄い繋がりができたじがしました。
おそらくなにかスキルを手にれたのでしょう。主様になんてスキルか聞いてみることにしましょう。
八十匹ほどの蛇系の魔を連れて行ったら主様はめんどくさそうにすると思うのであまり気は進みませんが、主様がここら辺一帯を支配すると考えると湧き上がるものがあります。最悪名付けやテイムはしていただかなくても私の配下として認めてもらえないでしょうか?
いえ、主様はめんどくさがり屋ですが優しいですし、きっと名付けもしてくれるでしょう。
主様の許可なしに積極的に増やしたり、指導したりはしませんが付いてくる子達は主様に紹介してあげることにします。
その後帰ってきた主様に紹介したらやはり名付けをしてくださいました。さすが主様です。
さて私は如何にのサイズを変更するか考えて魔力を扱う訓練をしましょう。
—————— ハク ——————
ご主人様にテイムされてから新鮮なことがたくさんです。
ご主人様と會う前は同族のくせに攻撃して來た灰の奴らのこと嫌い…というより煩わしい。と思っていましたが今や百匹…いえビャクヤを抜いたら九十九匹の灰の森狼が部下になりましたからね。今は煩わしいとは思いません。ご主人様の役に立つために鍛えてやろうとさえ思っています。
イチロウがある程度強くなったらイチロウに任せて私はご主人様と行きますけどね。
新鮮といえばビャクヤと會った時も新鮮…というより驚きでしたね。
森で狩りをしていたら一際魔力が集まっている、魔力溜まりというべきものがありました。森にはいろんなところにこの魔力溜まりがあるのですが、他のとこよりも濃い魔力が集まっていたので、何が起きるか様子を見ていたのです。
そしたら驚くことに黒い狼の子が生まれて來ました。いえ、普通のの子はもっと小さいのでしょうが。
黒い狼は目をパチパチとさせると目の前にいる私のことをジッと見てきました。なんでしょうか。
『じょうおうさまですか!?』
え?何故そうなったのですか?
アキちゃんみたいなし殘念な子なのでしょうか…。
魔の狼として生まれたのならば、初めて出會った外敵には威嚇するべきだと思いますが…。とりあえず返事をしてあげましょうか。
優しく話しかけてみましょう。
『いえ、違いますが。貴方は今産まれたばかりなのね。私に付いてくる?私のご主人様なら歓迎してくれるはずよ』
『はい!ついていきます!』
即答してきました…。やっぱりし殘念な子なのでしょうか。
というか優しく話しかけてあげようと思ったら変な口調になってしまいました…。まあ子に畏まった口調で話すのは威圧を與えてしまうかもしれませんしね。
今度アキちゃんやラックちゃんの話し方を真似てみましょうか?
やっぱり今のままでいいか。という結論に至るには長くかかりませんでした。アキちゃんやラックちゃんの話し方はあの子達だから可らしいのですし。
ビャクヤと會う前に何故かついて來た森狼も連れて訓練を続けます。
ビャクヤが「じょうおうさまじょうおうさま」というので他の森狼も「王様」と言い始めた時はどうしようか悩みました。
ちゃんと私は王ではないし、私には主人がいることを話したのですがやめませんので諦めました。
結局その後も森狼達が自分を配下にしてください。と言ってきて新しく加わった子達も王様と呼ぶので置いていこうかと結構悩みました。
そのあとご主人様が戻られて、森狼とビャクヤはご主人様に會ったあとは皆「ハク様」にしてくれたのでよかったです…。
ビャクヤはご主人様に鍛えてもらっています。あの子の大きさなら次にご主人様が遠出する時は連れて行ってもらえるかもしれませんね。
正直羨ましいです。
確かに私がんで大きくなったのですが、大きくなりたかった理由はご主人様を乗せて走りたかったからですのに全然乗ってくれません…。
ご主人様が本気で走った方が私が走るより速いので仕方ないのですが…。
今度ご主人様を背に乗せて私達だけで散歩にでも行かないかってみましょうか…。
それとを小さくするを見つけなければいけませんね。クー太さんやランさんみたいに大きさを自由に変えられるならずっとついて行けますし、乗せる事もできますから。クー太さん…は覚派っぽいので今度ランさんにコツを聞いてみましょう。
種族スキルとはいえ多劣るかもしれませんが似たようなスキルは覚えられるでしょうし…。
今は魔力を上手く扱う特訓ですね。魔纏を部位ごとに展開したり、持続を上げるために魔力消費を減らしたりの訓練で魔力の扱いの特訓です。
次ご主人様が遠出させる時までには習得できるように…。
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