《【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜》72 準備
屋上にいたのはクロ、親父とお袋。メイとミミ。
『ご主人様おかえり』
「ただいま?迎えにきたぞ」
『ん。ありがと』
「んで他の人は?」
親父達に向き直り聞いてみる。メイとミミはなんか口をあけて固まってる。そんな驚かしちゃったか?
「あ、ああ。他の人はバラバラになってな。多分どこかに隠れてるんじゃないか?」
「私達はクロちゃんがいるから他の人たちとは一緒に行かなかったのよ」
「そうか。クロの気配をじたから屋上にきてみたが、まあここに親父達がいてよかったよ」
「そうだ!マコトお前ここにどうやってきたんだ!?突然現れたが…」
「ジャンプしてみたら屋上まで來れただけだよ」
「いや…まあお前が凄いのはここにくる時も見たしな…」
「というかなんでメイたちといるんだ?メイたちのこと話したっけ?」
「ああ…。彼はな…」
「な、中野さん!?どうして來たんですか!?」
「いや…だからジャンプしてって言っただろう」
「あ、いや…」
なんかぶつぶつ言ってるが耳を済ませて聴くことでもないだろう。親父とお袋の方を見て話の続きを促す。
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「クロちゃんの気配がします!って私達に話しかけて來たのよ」
ああ…。やっぱり勘でバレたか。勘というか気配察知だと思うが。
「んじゃ簡単にでいいから避難所にきてから何があったか聞いていいか?メイは避難所で報集めて連絡するって言ってたが連絡來なかったしな」
「あ…ごめんなさい!わざとじゃないんです!電波はいらなくなってて…」
「あ、あの…中野さん助けてくれてありがとうございます…」
「あ!お禮言ってませんでした…。すみません。中野さん助けてくださってありがとうございます!」
ミミとメイが頭を下げてきたので軽く叩いてやる。
「気にしなくていい。そのうち様子を見に行こうと思ってたしな」
「ありがとうございます!」
んで、電波通ってないのか?攜帯は…ああ。全然使わないから小屋に忘れてきたな。
「電波らなかったのなら仕方ない。とりあえず説明頼めるか?」
「俺から簡単に説明しよう。避難所にいる人たちみんなピリピリしててな。魔が今朝門を破って敷地にってきた時點でみんなパニックになってバラバラに逃げ出したんだ」
本當に簡単に説明された。
え?それだけ?まあいいけど…。
「今朝魔が來たのか。ならまだ生き殘ってるやつはいるだろうが…俺は助ける気はないぞ?」
「マコトならそう言うだろうな…」
「別に仲が良かったわけでもないしマコトが危ない目にあってまで助けなくていいわ」
さすが親父とお袋。あっさりとしている。
メイ達は…助けたいが俺に頼るのも…って口出ししないようにしてるのだろう。
「これからどうする?他の避難所探すか?」
「いや…前にお前が言ってくれたように森のお前の拠點に行っていいか?この様子なら何処も安全じゃないだろうしマコトのところで安全に鍛えられるならそっちがいい。さっきレベルアップもしたしな。もうレベル上げない方が…なんて気にしなくていいだろう。化け扱いされたとしてもレベル上げてないと生き殘れそうにないし、な」
「私もお願いするわ。正直生きを殺すのは嫌だけど、嫌だと言ってられなさそうだしね」
「わかった。荷をまとめないといけないが…この校舎の魔が邪魔か…。クロ頼めるか?」
『わかった。ご主人様の影にいる子達は?』
「ああ。新りだ。クロに付けるから指示出してやってくれるか?」
『わかった』
「全員でておいで。クロについて行ってこの建にいる魔を倒してきてくれ。無理はするなよ」
『『『『はい!』』』』
『じゃあ行ってくる』
「頼んだ」
クロ達が校舎にっていく。コクジ達はオークとかだとキツいかもしれないが複數で當たれば大丈夫だろう。
「さて…ん?どうした?」
親父が驚いてる。コクジ達に驚いたのか?クロで慣れてるだろうに?
「マコト…あれだな…。サーカス開けるな」
「いや、出てきた想がそれってどうよ」
「中野さん!新しい子ですか!?後でらせてください!」
「わ、私も…お願いします…」
「まあ構わないが…というか自分でテイムしたらどうだ?テイマーじゃなくても補正がかからないが多分1匹ならテイムできるぞ?テイムスキルが手にればテイムできる數増えるし」
俺は初めにテイム(特)を手にれたから普通だとどうなのかわからないが。
「ゴブリンとかオークは嫌ですし…」
「そういえばさっき戦っていたようだが職業は決めたのか?」
「いえ、まだです。でもレベルは2になりました!」
「ちなみに何倒した?」
「えーと、ゴブリン四匹です。あとはミミちゃんとセイジさんとルリさん…中野さんのお父さんとお母さんとパーティ組んでるので中野さんのお父さんが倒したやつの経験値もしっているかもしれません!」
親父とお袋の下の名前、セイジとルリで呼んでるのか。まあ中野さんってだけじゃあ誰かわからないだろうしな。
てかゴブリン四匹でレベル2?ゴブリンの経験値がないのか?
「パーティ組んでると何もしてなくても経験値がはいるのか?」
「多分…です。ミミちゃんとルリさんはレベル上がりましたか?」
「いえ、上がってないわ」
「…上がってないよ」
経験値がはいるとしても何もしてないとものすごくない、とかだろうか。帰り道だけパーティ組んでみるか?なにもしなくても経験値がるならお袋のレベルをし上げてやりたいし。
「まあいいか。そうだ。メイとミミも俺達と來るか?」
「え!?い、いいんですか!?」
「まあ小屋の改裝?改造?とか掃除とかやってもらうことになると思うが。それでもいいなら來ていいぞ」
「行きたいです!」
「わ、わたしも…」
「なら準備しないとな。挨拶したい人でもいるか?出來れば逃げ隠れてる人達が出てくる前に出たい。魔を倒せるからって頼られても嫌だしな」
「アキさんに挨拶したいかな、とは思いますが手紙を書いて置いておきます。もちろん他の人に見られたら良くない容は書きません」
「アキさん?ここで知り合った人か?」
「え…?藤堂さんですよ!もう忘れたんですか!?」
「ああ…。いたな藤堂。ああいうタイプ苦手なんだ。記憶の片隅に追いやってた。というか俺にとってアキって名前はウチの殘念栗鼠だからな。アキさんって言われてもわからん」
「えー…」
「まあいいじゃないか。んじゃ早めに準備と手紙書いてくれな」
「はい!」
「マコト」
「ん?」
「準備とはいうが徒歩でいくのか?そしたらあんまり荷は持てないが…」
「いや、車でいいよ」
「わかった」
森にったら車をある程度行ったところまで押して、風球とか火球使って道を作ればいいしな。そういう魔法をイメージして試してみるのもいいし。
『ご主人様終わった』
クロが戻ってきた。クロの後ろにコクジ達4匹もいる。
「おかえりクロ。早かったな?」
『そんなたくさんいなかった』
「そうか。ありがとうな。じゃあ親父達支度して來てくれ。一応こいつらを一匹ずつ付けておく。コクジは親父に。コクゾウはお袋。コクヨはメイに。コクゴはミミについてくれ」
『『『『わかりました!』』』』
各々挨拶しているのを見ながら俺はどうするか考える。
布団とかしいなーとは思ったが…別に定住しないしいいか。そろそろコンビニのパンとかもダメになってそうだし…小麥とか砂糖たくさん持って行って窯でも作って甘いパンとかクッキーでもクー太達に焼いてやるかね?
んじゃ四人が準備してる間に一走りしてスーパーでも行くか。隣駅の方へ行けば崩壊してないスーパーの一つや二つあるだろう。
「クロ影にっててくれ」
『わかった』
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