《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》いざ、S3エリアへ

皆様の応援が力になっております。本當にありがとうございます。

ペースをあげすぎて力が盡き気味なので、連日目標の隔日更新くらいに落ち著くかもしれませぬ。

総合評価1500本當に謝です。

かすかな浮遊と共に、4度目?のInfinite creationの世界に降り立った。

場所は、前回ログアウトした地點であるS2エリアボスのゲート前。

そうそう、言い忘れていたけど、このゲームにおいてログアウトできる場所は決まっている。

復活地點を設定できる各街と、ダンジョン前などにおいてあることがある簡易拠點地。最後に、ワープゲートの半徑5m圏だ。

どこも魔は絶対にポップしないようになっている他、部での戦闘行為はできない。

まぁ、両者同意での決闘を除くけど。これについてはいつかれるね。

それ以外の場所ではログアウト自はできるものの、アバターはそのままの狀態で殘されてしまう。

回線不良や急用など、不測の事態で落ちた場合は自己責任というわけだ。

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ま、前置きはこれくらいにして、配信はじめようか。

ポチポチとウィンドウを作し、カメラドローンを呼び出す。

無事に撮影が始まった。

「はろはろー。夜の部配信やってくよーー」

『わこつ』

『待ちわびた』

『結構遅かったね』

『今日はもう無いのかと』

「ごめんねー。買い行ってご飯食べてたら遅くなっちゃった」

『なるほど』

『おつ』

『把握』

『カナと仲睦まじく……』

『妄想がすぎるw』

「えっ!良く分かったねぇ」

『あってて草』

『エスパーか?』

『カナが呟いてたよ』

『↑わろた』

「なるほどね!カナ経由かぁ」

カナ経由なら、さもありなんってじだ。

SNSに関してはそんなに見ていたわけじゃないけど、最近一気に私に関する呟きが増えた気がするんだよね。

きっかけは多分、私が配信するようになったことだろう。

「さてさて。じゃあ呟いた通り、S3エリアの探索に行くよ」

『8888』

『最前線を平然とソロで行く』

『しれっと言ってるけど普通にとんでもないw』

『いまのHPってどのくらいなん?』

『たしかに気になる』

「あ、しばらくステータス表示してなかったっけ。今出すねー」

ちらほらステータスを見たいという聲があったので、ウィンドウを作する。

そういえば、前に配信で見せたのはレベル8位の時だっけ?

◆◆◆◆◆◆◆◆

名前:ユキ

職業:重戦士

レベル:15

HP:3135/3135

MP:0

右手 なし

左手 なし

頭 バンダナ

革のよろい

腳 布のズボン

靴 革のくつ

理攻撃:0

理防:8

魔法攻撃:3

魔法防:3

VIT:180

STR:0

DEF:0

INT:0

DEX:0

AGI:0

MIN:0

所持技能:最大HP上昇 自HP回復 GAMAN ジャストカウンター 致命の一撃 聖屬の心得 カバーリング 第六

稱號:創造神の興味

◆◆◆◆◆◆◆◆

『えぇ……』

『すご』

『さんぜんww』

『獨走すぎる』

「えへへーとりあえず3000は超えたよ!」

ようやく? 三千。目標が5桁なことを考えると、まだまだ遠い。

けど、確実に長はしているんだ。

『これの恐ろしいのは、ただ耐えるだけじゃないところなんだよなぁ』

『それw』

『3000以上與えないと倒せない上に、3000のカウンターが飛んでくる』

『いやもうこれ誰が倒せんの』

『キングボア呼んできて』

『笑う』

「んー……まぁ元々はカナと遊べるようにってつもりだったから別に良いんだけどねぇ。

自分より力が多い相手にあたると絶対勝てないのはちょっと気になってきたかも」

『贅沢が過ぎる』

『わからなくはないけどw』

『寧ろこれ以上強化されたら何も手を出せないんやが』

『諦めよう()』

「むーー…………いいや。今から見つければ良いのさ」

これからどんどん未探索地域を開拓していくんだ。

きっと一つや二つ、便利な技能でも見つかることだろう。

さてさて。現狀私には三つの選択肢がある。東西どちらかに流れてみるのが二つ、南にもっと突き進むのが一つ。

私としては、未知の発見の可能がいちばん高いものを選びたい…………となると、自ずと一択。

「よし!れっつごー!」

告知通りのS3エリアに向かって、南進。

と言っても、元々ボスのゲートは境界線にあったので、すぐにエリアは切り替わる。

S3に変わったからと言って急激に背景が変化するということはなく、まだじめじめとした地帯。

月が出ているとはいえ、晝間と比べるとかなり薄暗く、正直気味が悪い。

「……なんか出そうなレベルなんだけど?」

『わかる』

『雰囲気ありすぎでしょ』

『ホラー映畫かな?』

『後ろを振り返ると…………』

『ウシロダ』

「っ! …………ちょ、ちょっと止めてよ!」

思わず振り返ってしまった。

後ろにはただ暗い地が広がっているのみで、ポツンと赤い縁のワープゲートが佇んでいる。

『かわいい』

『振り向くんだww』

『さてはホラー苦手だな』

「ん~得意ではないってじだけど……皆も來ればわかるよ。

無駄にリアルなせいですっごい雰囲気あるんだから…………きゃぁぁっ!?」

待って待って待ってちょっとまって。

前に向き直った瞬間、手をばせば屆くほどの距離に骨が、いた。

『うわ』

『ひぃ!?』

『やば』

『ガチ悲鳴じゃん』

「誰でもびっくりするでしょうが!?骨!骨がいきなり目の前にいたんだよ!?」

とっさに飛び退いて、距離を取る。バクバクとなる心臓を抑え込んで、なんとかそいつを観た。

◆◆◆◆◆◆◆◆

名前:スケルトン

LV:13

狀態:平常

◆◆◆◆◆◆◆◆

レベル13。一気に強くなったね。

けどまぁ、一くらいなら……剣持ってるのがちょっと怖いけど。

「すーーはーー……よし。【GAMAN】──ッ!?」

使った瞬間、膨大な數の敵意に襲われた。

がよだつような寒気をじ、周囲を見渡す。

先程まで何も居なかったはずの地面。そこからズズズっとなにかが浮かび上がってくる。

何か…………いや、逃避はよそう。

見渡す限りの、骨、骨、骨。

大量のスケルトンが、剣を片手にカタカタとを鳴らしていた。

「ひっ……!」

じわじわとにじり寄ってくる骨の軍団。

さ、さすがにこれは心臓に悪いとかいう次元じゃないんじゃないかな。

『やばすぎ』

『トラウマ不可避』

『逃げて!超逃げて!』

『骨は拾いに行ってやるよ』

『骨だらけで分からなくなりそう』

『そもそもS3行けないだろ』

『草』

くっ……他人事だからって好き勝手言って……!

でも、なからず気持ちが楽になった面もあるのは否定出來ない。

「……こ、こいやぁ! 一でも多く道連れにしてやるからなぁ!」

い立たせるようにんで、骨の軍団を見據える。

一番近くにいたスケルトンが、私の右腕を切り裂いた。

私がかないのを良いことに、次々と殺到する骨、骨、骨。

袈裟懸けに斬られ、肩を貫かれると、今度は腹部を橫なぎに切り裂かれた。

そこまで痛みもないしそもそもゲームとはいえ、こうも剣で斬られるのはなかなか心にくるものがある。せめて防できればまた話は違うんだけど。

みるみるうちに減っていくHP。だけど、まだ足りない。もっと、限界まで。

「足りない、な?」

『ひぃ』

『ちょ、まw』

『壯絶すぎる』

『惚れた』

に剣が刺さっているのも厭わず、ニヤリと。なるべく余裕に見えるように笑ってみせる。

カメラドローン、ここで正面から私を映し出すとは……いい仕事だ。

私の凄みに効果があったのか。はたまた斬っても斬っても倒れないこのに、不死者でありながら恐れを抱いたのか。

理由はわからないが、たしかにスケルトンたちが一歩退(さ)がった。

「ふふっ……倒しきれなかった時點で、君らの負け……『解放』」

剎那、私のから膨大な力が解き放たれ、天へと昇っていく。

暴力的なまでの力の奔流が、闇夜を切り裂いて、空高くへ。

思っていたのとは大きく異なる演出。

けれど、は自然にいた。

ゆっくりと天にかざした右手を、一息に振り下ろす。

その先は、もちろん。

一瞬の出來事だった。

空から白いが雨のように降り注ぎ、數多のスケルトンを貫いて。

溢れかえる程にいた骨の軍勢は、全ての中に消えて行った。

わたしはユキを俳優にでも仕立てあげたいのだろうか。

長くなりすぎたのでリザルトは次回に回します。結構ぶっ飛ぶ予定です(予告)

今回のユキをイラストに描ける力しかったなぁって

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