《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》浄化祭りだよっ
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『只今の戦闘経験によりレベルが17になりました』
『只今の戦闘経験により[アンデッドキラー]を修得しました』
『只今の戦闘経験により[浄化の擔い手]を修得しました』
『只今の戦闘経験により[不屈]を修得しました』
『只今の戦闘経験により[背水]を修得しました』
ほっと息を吐いたのもつかの間、立て続けにインフォが鳴り響く。
今回は不屈と背水が技能で、のこり二つが稱號っぽい。確認しようか。
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技能:不屈
効果:自のHPがなければないほど、ノックバック耐と防力が上昇する。
條件:一定割合以上HPが減った狀況で攻撃を繰り返す
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技能:背水
効果:自のHPがなければないほど、自の攻撃力が上昇する。反面、最大時の攻撃力がし下降する。
條件:一定割合以上自のHPが減ってから、敵に大ダメージを與える
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なるほどなるほど。攻撃をGAMANに依存している私は、自ずとダメージを與えられる狀況が低いHPの時に限られる。結果こういうものが生えてきたってわけね。
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「えっとねー。パッシブのスキルが二つもらえたみたい。HPが減るほど強くなれるじ」
『へぇ』
『ええやん』
『そんなのもあるんだ』
『ユキの場合はHP削りまくるから強い?』
「そうだねーー…………ん?」
一見便利そうなスキルだけど…………待って。
私の攻撃力って、理が0、魔法が3。防力も一桁だ。
「このスキル、攻撃力や防力自が上がるみたいなんだよねぇ……」
『ほう』
『あ』
『え』
『あーーw』
『はいここでユキ選手の攻撃力と防力の數値を見てみましょう』
『察したw』
「この二つのスキル、ぜんっぜん意味ないんだけど!!」
『わろた』
『涙拭けよ』
『固定値上昇……無いだろうなぁ』
『どんまいw』
かなしい。あまりにもかなしすぎる。
ま、まぁ、仕方ない。全てを捨ててHPに振ってるんだ。こういうことは今後もちょくちょくあるだろう。
「気を取り直して、稱號みてみるよー」
ウィンドウを作して、先ほど手にれた稱號二つを確認してみる。
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今度こそ効果ある類(たぐい)のものでありますように……
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稱號:アンデッドキラー
効果:不死屬を持つ相手への與ダメージを5%増加させる
説明:不死者を多く討伐し、その弱點を知りえたものの証
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お、これは普通に有能なのでは。
こういう常時発の系統特攻は沢山持てるに越したことは無いって話だったよね。
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稱號:浄化の擔い手
効果:[浄化]を使えるようになる
説明:迷える魂の救済を任されしものの証
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「ほーー」
『どうやったん?』
『良さげ』
「えーっとね。一つはアンデッドへのダメージ増加。もう一つは[浄化]ってのが使えるようになるらしい」
『ほう?』
『パッシブの特効スキルはつよい』
『有能だね』
『浄化?』
『スキルが増えるもあるんか』
『どんなん?』
「えーーっと。表示させちゃうね」
◆◆◆◆◆◆◆◆
技能:浄化
効果:任意の量のHPもしくはMPを利用して発。威力がHPを上回っていた場合、対象を浄化する。不死屬を持っている相手のみ効果があるが、一部の存在には効果が無い。聖屬。
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ふーむ?とりあえず対アンデット用の攻撃手段ってことで良いんだろうか。
一部ってのはボスとかそういう類で、その辺に湧いてくるアンデットなら仏させられるってじかな。
HPで代用できるのは私にとっては最高だね。
『はえーこんなのもあるのか』
『おもしろい……けど』
『これ、実用低すぎんか』
『↑わかる』
『実質ユキ専用スキル』
『HPの暴力w』
「んー私もちょっと思ってた。だいぶ効率悪いよね?」
『せやな』
『ユキだってぶっちゃけGAMANでいいもんな』
『しかもアンデッド限定』
『用途さんどこ……?』
『まぁでもこういう技能ちょこちょこあるよ』
『↑詳しく』
『もう一つの世界がコンセプトなのもあって、ロールプレイ能の方を重視した技能も多いってだけの話』
「あーーなるほどね。戦闘として便利ってよりも、世界を生きていく上で使うって位置付けの技能とかも多いのか」
考えながらもコメントを眺めていると、疑問が氷解した。
そっかそっか。この世界での聖職者の人とかがメインで使うのかな。
「ふーむ……」
ロールプレイ用の技能、ねぇ。
ということは使い続けることで開ける道もあるかもしれないってこと?
「んーーしばらく使ってみる?意味ある気がするんだよね」
『ありだと思う』
『なんだかんだ何かありそうだよな』
『聖騎士とか上位神の條件に浄化數ってありそうじゃね?』
『あーー』
『あるねそれ』
「わかるー私も同意見!」
このゲームに存在し、プレイヤー達もなれると噂されている、上級職。
それになるための條件の一つに……というのは大いに考えられる。
それじゃあ、今日の殘りの方針としてはガンガンに浄化を使うってじで行こうかな?
「夏の浄化祭り。期間は私のHPリソースが無くなるまで。それじゃあ行ってみよーー!」
『おー』
『888』
『ごーー』
ノリの良い視聴者さんたちと盛り上がりながら、浄化に挑戦。
最初は、どれ位使えばそもそも浄化できるかというところから。
200では足りず、400では行ける。250でいけたかと思えばつぎは足りない……と々試してみたところ、300使って浄化を使えば安定して功することがわかった。
同時に検証もできた。浄化に失敗するとるだけで何も起こらず、使ったHPはそのまま無駄になってしまう。
また、功した場合はに呑み込まれるようにしてそのまま消えていった。
一一相手取って浄化しているつもりが気付いたら囲まれ、結局GAMANで蹴散らしたり死に戻りしかけたりすること數時間。
そろそろ切り上げて終わろうかという矢先に、そのインフォは鳴り響いた。
『只今の戦闘経験によりレベルが18に上がりました』
「いや、そっちかい!!嬉しいけどさ!」
『笑う』
『おめでとうって言いづらいw』
『違うそうじゃないw』
『ドンマイ』
思わず突っ込んでしまった。くそう。浄化関連は何も無いのかな。
うーーん!今日は切り上げようか。そろそろ寢ないと行けないし。
「今日はもうおわろっかなーって思うよ」
『おけ』
『おつ』
『もう日付変わるもんね』
ログアウトのため、S2エリアの方へ戻る。ゲートまで著けばログアウトできるからね。
「そうねー。あんまりリズム崩したくないし……ん。邪魔ぁ」
あと數歩というところでカタカタと浮かび上がってきたスケルトン。
ほんのちょっとだけ むっとしながら、[浄化]を使う。
──ポーン
『條件を満たしたため、[魂の救済者]を獲得しました』
「おおおっ!?」
來たんじゃない!?
一気に気分が高まるのをじながら、ボスゲートの周辺へ。今更だけど、この安全圏はセーフティエリアと呼ばれている。
ログアウトが可能になったことを確認して、ウィンドウを開いた。
◆◆◆◆◆◆◆◆
稱號:魂の救済者
効果:浄化の威力が10パーセント上昇。一部のNPCからの好度に大幅補正。 特殊職業に就く條件の一つ
説明:浄化の腕に長け、數多のさまよえる者を天に導いた者への尊稱。 上位の聖職者になる第一の條件とも言われている
◆◆◆◆◆◆◆◆
「來たーーー!!」
『お』
『これは?』
『來たか??』
『ワイらにも見せてもらってええ?』
「あ、ごめんね。いいよー見せちゃう!」
ウィンドウを作して、可視化。相も変わらず、配信している人には安心のプライベート設定だよね。
『おおおお』
『きた!!』
『おめ』
『まさに狙い通りじゃん』
『上級職への道が見えましたね』
『早速なれるん?』
「んーそれはまだっぽい。條件が足りないのかなぁ」
『そか』
『まァまだレベル18だし』
『レベルは大事そうだよね』
『ステータス條件だったら?』
『↑それは……うん。祈ろう』
「レベルありそー。20とか30に期待かな。ステータスは……うん。祈るよ」
コメントに指摘された可能に、思わず苦笑い。
ステータス條件にされたら実質詰みだけど……まぁ、そこはだいじょうぶだと信じよう!
「さてじゃあ、狙いの稱號も貰えたところで。 今日は終わろうかな」
『おつー』
『楽しかった』
『明日もやるん?』
『最後に1枚下さい!』
『視聴者にサービスを』
「明日もやるよー!多分晝以降かな。 えーっとなに?んーー」
サービスと言われてもってじなんだけど!
ちょっと考える。そうだなぁ。やっぱり素直な気持ちが一番か。
ちょいちょいとカメラに手招き。すっと顔の前まで飛んできて、私を正面から映してくれた。
「みんな今日もありがとう!良かったら明日も見てね。おやすみ!」
謝の気持ちも込めて、心から笑みを浮かべる。
改まってやるとちょっと恥ずかしいものがあるね。
溢れるコメントに溫かくなるのをじながら、配信を終了。そのままログアウトした。
※2020/07/06 20:30追記 頂いた指摘
『(次話において)配信朝からって言ってなかった?』
→ 「朝から」の部分を削除
『レベル19、既になってなかったっけ』
→今話でのレベルアップを18に訂正
申し訳ございません。以後気を付けます!
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