《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》聖への道
に、日刊2位まで行きました…………!!
本當にありがとうございますっ!!
勵みに今後とも頑張って行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致しますっ!
※追記
ぱっと閃きまして、頂いた想の中で『あ、これコメントで言われそうだな』って思ったものを(勝手に)頂戴しております……!
もし不都合あれば一聲くださいまし。本當にありがとうございます!
◆◆◆◆◆◆◆◆
特殊クエスト[聖への道 終]
聖への長い道のりも、とうとう最後の一歩。
浄化のを収め、さまよえる數多の魂を天に導くことで、自らの資質を示した聖見習い。
神が下す最後の試練を乗り越えた時、君は晴れて聖であると神に認められることだろう。
功條件[ジャイアントスケルトンの討伐]
失敗條件[自が戦闘不能になる]
※このクエストはソロ限定です
◆◆◆◆◆◆◆◆
『専用エリアへの転送が完了しました』
『特殊クエスト[聖への道 終]を開始します』
聞き慣れない報に困しているうちに、ボスエリアに到著した。
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やけに暗いと思ったら、晝間のはずなのに太が出ていない。もちろん、月も。
ところどころに臺座が置かれていて、その上に設置されている松明によって明かりが確保されているみたい。
半徑30メートルほどの円狀の広場。周囲は巨大な壁……いや、これ墓石か。それに覆われている。
転移ポータルのようなものはない。つまり逃げ場はない、と。
『暗っ』
『これエリアボス戦だよな?』
『わざわざ夜間ってことはアンデッドかね』
「あーそれなんだけどね。なんか変なことが起こっちゃったみたいで」
視聴者さんたちを置いてけぼりにするわけにも行かないので、とりあえずさっき出てきたウィンドウを可視化しておく。
正直、私もわけわからーんってじだけどね!!
『は??』
『なにこれw』
『せ い じ ょ』
『せいじょ・・・聖?』
『どういうことなの』
「私も聞きたいんだって!!急に條件を満たしたとか言ってこうなったの!」
『わろた』
『いつフラグ立てたんだw』
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『え、これクリアしたら聖になるの?』
「文脈的には、そうっぽいよねぇ」
『いや草』
『聖はHP極振り職だった……?』
『回復やサポートを全然せずガードもしないで敵の攻撃を正面からくらう聖』
『なかなかいないですねぇ……』
『いちゃ駄目だろw』
『聖 とは』
「好き勝手言い過ぎじゃないかなぁ君たち!!」
割と最初からだった気もするけど、コメント欄の人たち遠慮がなさすぎじゃなかろうか。
わかってるよ! 私のプレイスタイルと聖がかけ離れていることくらいっ!!
「全く、失禮なんだか……わわっ!」
腕を組んで憤慨してみせようとした瞬間。すぐ前の地面が、突如り始めた。
二歩ほど下がって見てみると、何やら紋様が浮かび上がってきている。
「なにこれ。星…………いや、六芒星ってやつか」
目の前に描かれた魔法陣。
一際強烈なを放ったかと思うと、次の瞬間には見上げる程の巨人を生み出していた。
長3mはあろうかという巨。闇の瘴気とでも形容したくなるような禍々しいものを帯びたそのは、全て骨で出來ている。
ゆっくりとき始めたそれが、顔をこちらに向けた。
「──ッ!?」
中のが逆立つかのような、強烈な寒気。
反的に一歩下がった私の眼の前に、いきなり鋭く尖った氷柱が地面を突き破って現れた。
「あ、ぶなっ!」
間一髪。一瞬でも遅れていたら、今頃私は百舌(もず)の速贄(はやにえ)狀態だったのは想像に難くない。
キッと骨の巨人を睨みつける。
不意は突かれたけど……ぜったい、倒してやるから!
◆◆◆◆◆◆◆◆
名前:ジャイアントスケルトン
LV:???
狀態:不死の呪い(4444/4444)
◆◆◆◆◆◆◆◆
「ちょっとまったなんだそれっ!!」
視點を合わせ呼び出したウィンドウに表示された、見慣れない狀態。
後ろに數字が書いてあるのは耐久値か殘量か──わ、危ない!
またしても氷柱が生えてきたのを、間一髪で避ける。
んーー厄介だ。とりあえず、不死の呪いとやらが何なのか。
奴の周囲に蠢(うごめ)いている闇の瘴気。これがそうであるとするならば、まず間違いなく攻撃か防に使われるのだろう。
正を暴くことから始めないと。私の攻撃手段は限られているんだから。
とはいえ、考えに沒頭させてくれるほど巨人は甘くない。
巨の割には早い程度の速度で繰り出される、骨の拳や蹴り。そして先程から何度も仕掛けられている氷柱。
けて一撃でやられるとまでは全く思わないけれど、不要に喰らいたいものでもない。
今のところは、打撃と魔法は同時にはやってきていないから、直に任せた回避でなんとかなっている。
それにしても、ほんと何とかなるもんだね。
攻撃の前には、必ず強い敵意が向けられる。の危険をじる直に合わせて早めにをかすことで、ギリギリ回避できているわけだけど。
「んーー減ってない」
既に結構な時間、様子見を続けているけれど、不死の呪いは4444の數値から変わっていない。とりあえずこの時點で時限系である線が消えた……かな。
「んっ。危な…………。 うーん。カナならこういう時……」
困った時の親友だ。彼はこういう時どうする?どうしろって言っていた?
まず狀況を整理。突然転送された特殊エリア。ボス名はジャイアントスケルトン。聖になるためのクエスト。ボスの周りには禍々しいオーラがあって、それには4444の數字……
『ふふっ。こーいう手詰まりっぽい時こそな。冷靜になるんや。案外ヒントっちゅーもんは近くに転がってるもんや』
カナのこんな言葉を聞いたのは何時だったか。
私が観ていた彼(かなで)は、いつも自信満々に困難を乗り越えていた。
わたしも、必ず。
もう何度目かもわからない氷柱を避けながら、今度は自分の手札を思い返す。
と言っても、GAMANと浄化くらいしか…………ん?
「っ!わかっ、た!!」
大、読めた。
自分の考えを裏付けるために、私は行に出る。
「いくよっ。 [浄化]」
まずは様子見だ。HPを500消費して、[浄化]を発。
祈りを込めて、ジャイアントスケルトンに右手をかざす。
「…………よしっ!」
先程までまるで機械のように打撃と魔法を繰り返すだけだった奴のきが、今日初めて揺らぎを見せた。
◆◆◆◆◆◆◆◆
名前:ジャイアントスケルトン
LV:???
狀態:不死の呪い(3866/4444)
◆◆◆◆◆◆◆◆
良かった!ちゃんと減っている。
コレが普段の浄化同様に一撃で削りきらないといけないと言われたら、流石に不可能だった。
◆◆◆◆◆◆◆◆
名前:ユキ
職業:重戦士
レベル:19
HP:2634/3465
MP:0
◆◆◆◆◆◆◆◆
すぐにポーションを取り出して、服用。
今更気づいたけど、HP回復するの忘れてこっち來ちゃってるじゃん。
いきなりGAMANを使う流れじゃなくて、寧ろ助かったのかもしれない。
またも繰り出される拳を先読みで躱(かわ)しながら、二発目の[浄化]を打ち込む。
今度の消費HPは、1700。
狙い通り、殘りの更に半分以上を削ることが出來た。
よし。このままいけば。
そう思いかけた瞬間に、また強烈な寒気がを襲う。
咄嗟に飛び退いた瞬間、鋭利な柱が地面から突き出てきた。
安心する間もなく、もう1度。今度も、しっかりと回避。
リキャストタイムが終わったポーションを使って、HPを回復した。
「これ、でっ!」
三度目の、浄化。
ジャイアントスケルトンの周囲を覆っていた闇の瘴気が、完全に消え失せた。
◆◆◆◆◆◆◆◆
名前:ジャイアントスケルトン
LV:???
狀態:憤怒
◆◆◆◆◆◆◆◆
うわ、怒ってるし。
カタカタと音を鳴らしながら踏み込んできた巨人が、骨の拳を振るってくる。
大丈夫。特段速くなったわけでもない。
狙いのわかりやすいストレートな打撃を回避。
連撃してきた所で、結局スピードがなければ當たらない。
敵意から相手の狙いをしっかりと読み取って、なんとか躱していく。
「ん? あと、一個……」
ポーションを使う。これで殘りは1個。自分のHPは、7割と言ったところか。
こうした長めの戦いになってくると、最初にとった持続回復が生きるね。ポーション1本分くらいにはなってる気がするよ。
二歩、三歩と下がって、ジャイアントスケルトンから距離をとる。出來れば最後のポーションを使ってから攻めに出たいからね。
すぐに詰めてくるかと思いきや、やつはその場で右腕を掲げた。
また氷柱かと、先んじて一歩下がる。
だが、そうでは無かった。
冷気が産み出され、空中に収束していく。
「やばっ! [GAMAN]」
これはマズイ。咄嗟に[GAMAN]を発。
その瞬間、猛烈な吹雪が吹き荒れ始めた。
凍てつく冷気がに吹き付け、鋭く尖った氷の粒が私のを削る。
それだけでは無かった。吹雪が止んだ瞬間、真正面からとてつもない衝撃を喰らい、吹き飛ばされる。
いつの間にか距離を詰めていたジャイアントスケルトンによる、渾の打撃。
クリーンヒットしたそれは、吹雪と合わせて私の殘りHPを九割以上削り取った。
「ぐっ……耐えた、もんね……! [解放(リリース)]! 」
よろめきながらも立ち上がり、右手をかざす。
私の背丈程にまで膨らんだ線が、ジャイアントスケルトンを呑み込んだ。
最大火力の七割にも満たないとはいえ、それでも3000にかろうじて屆かないほどの威力。
それは奴のHPの大部分を削ると共に、大きく仰け反らせることに功した。
「足りないっ……でも!」
すぐさま最後のポーションを使用。HPが1400程度にまで回復する。
全を震わせ、何らかの攻撃に出ると思われる骨の巨人。HPがかなり減った今、どんな強烈な攻撃をしてくるか分からない。
けれど。
「私の方が──早い」
靜かに呟いた私の手から、[浄化]のが放たれる。
それはジャイアントスケルトンを包み込み、その存在を確かに天へと導いた。
『ジャイアントスケルトンの討伐に功しました』
【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】
【書籍化決定】【コミカライズ決定】 雙葉社 モンスター文庫より 2021年6月30日 1巻発売 2021年12月27日 2巻発売 2022年6月30日 3巻発売予定←New モンスターコミックスより 2022年4月15日 1巻発売←New 漫畫アプリ がうがうモンスターより 12月29日配信開始 幼馴染が邪神の生贄に選ばれたことを知ったエルトは自分が身代わりになるため邪神の元へと向かう そこで邪神と対面をしたのだが、生まれ持った『ストック』のスキルが発動し邪神の攻撃を切り抜ける カウンター攻撃で邪神を滅ぼしたエルト。邪神が貯め込んでいたお寶と【神剣ボルムンク】を手に入れ街に帰ろうとするが、來る時に使った魔法陣は一方通行 仕方なく邪神の住み家から脫出して町へと帰ろうとするが、そこは故郷からかなりはなれた場所だった 彼は無事に町に戻って幼馴染に會う事ができるのか? ※ハイファンタジー2位・総合4位達成!(2/13 20時ランキング時) ※ハイファンタジー1位・総合2位達成!(2/14 20時ランキング時)
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