《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》地下墓地探索。聖魔砲大活躍!

リアルな不気味さにめげそうになりながらも、地下墓地を発見したユキ。

珍しく聖っぽいアクションにより、カタコンベの扉を解き放つのであった。

「…………[充填]」

迫りくる不死者を見據えながら、【聖魔砲】のチャージを始める。

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名前:アーマーデビル

LV:20

狀態:平常

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名前:スケルトンナイト

LV:20

狀態:平常

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名前:シャーマンゾンビ

LV:23

狀態:平常

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ひとりでにく全鎧に、立派な剣と盾で武裝した骨の剣士を前衛に置いて。

後衛には、不気味な仮面をに著けた呪師。

うーん。なかなか本格的だね。

カタカタ、ガタガタと音を立てて迫(せま)ってくる。

後ろのシャーマンは、何らかの詠唱を始めた。

それなりに質も整った數の群れが、私に襲いかかろうと──

「それじゃあ遅いかなぁ。 【発】」

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かざした手のひらから、強烈な威力のが溢れ出し、通路上の敵を飲み込んでいく。

過ぎ去った後には、何も殘らない。

威力2000を超える、巨大な奔流を生き殘れるほどの強敵は居なかったか。

まあ、こんな序盤から居ても困るわけだけれど。

よーし。とりあえず序盤から躓(つまず)くってことはなさそうで一安心。

ポーションを使って消耗を回復しておく。

『相変わらずエグいなぁw』

『瞬殺w』

『一網打盡の良い例を観た』

『ユキ相手に一方向から攻めるからそうなる』

『數で攻めるなら挾撃しなきゃ』

『なお対処しきれないとなった瞬間GAMANで全攻撃してくる模様』

『どうやって倒すんだよwww』

「えっへっへ簡単にはやられないのだよ私は」

ライフでけて、ライフで毆るのこそが、私のプレイスタイル。

最大の敵は、私の許容量を超えるほどの超火力で攻撃してくる存在だね。

敵が一時的に居なくなった通路を、ゆっくりと進む。

しばらく進んでいると、またゾロゾロと不死者の群れが姿を表した。

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変わらず前方を塞いでくる姿に、思わず苦笑い。

「それじゃあ変わんないよー」

しっかりとチャージして、放

それだけで、前方を塞ぐ輩はすべてなぎ倒されていく。

なんというか、わざわざ通路という形で方向を絞って出てきてくれるおかげで非常にやりやすい。

相手が不死者というのもあるし、本當に相が良いってじだね。

意気揚々と、奧へ奧へと進んでいく。

途中、二度階段を降りる機會があったので、今は地下三階といったところか。

出てくる敵のラインナップは変わっていないものの、レベルは30に屆いている。

相當厳しそうなものだが……結局、通路の前方にお行儀よく登場することには変わらないため、3000ほどチャージした魔力砲……生命砲? によって全て薙ぎ払っていった。

31だったレベルが33に上がったことを考えると、なかなか味しい探索と言える……のかな。

正直、効率とかはあんまり分かんないけど、割と楽に稼げているのは間違いない。

それと、道行くアンデッドどもを処理すれば処理するほど、しずつ空気が軽くなっていっている気がするんだ。

やっぱり、溜まりに溜まって強化された怨念みたいなものが、空気の重さの原因になっているのかな。

順調な進行のまま、地下三階を探索。

最深部だろうか。一本道だった通路が、大きな部屋に繋がった。

る前に、通路から中の様子を窺う。

中央にボスとかがいるってじではなさそうだけど……

『奧になんかおるね』

「え? あ、ほんとだ。なんだろうあれ」

不意に流れてきたコメントに、部屋の奧を注視する。

大きな図をした鎧の像が、橫並びに2つ。そいつらが立ちはだかる先には……扉。

両開きの、見上げるほどに大きな扉。奴らは、最深部を護る最後の番人といったところだろうか。

ぎりぎりこちらの認識範囲だったのか、注目していると視界の端にウィンドウが浮かび上がった。

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名前:アーマージェネラル

LV:40

狀態:待機

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「強っ!?」

『えぐい』

『門番ですかね』

『これはきつそう』

『中ボスかな?』

『倒さな進めんやつやん』

「うええ……やっぱりそうだよねぇ。レベル40の大鎧二……」

正直、けっこう厳しい気がする。

中ボスってじだとすれば、限界近くまでチャージして撃てば多分倒せる。問題は、そのまえに喰らうダメージのせいで威力が足りなそうだということ。

GAMANに掛けるという手もあるけど、強敵2いると【解放】の隙すら作れない可能もある。

うーん……勝率って意味では充分にある。けど、確実は無い、か。

この地下墓地で敗けちゃうとどうなるかわからない以上、最深部に辿り著く前に死亡の危険は極力減らしたい。

「ん~~~。イベントがどういう扱いになるかわかんないから、リスクは極限まで減らしたいんだけど。いい方法無いかなぁ」

『どうやろ』

『きつそうw』

『二が真橫に並んでいる以上、釣りだすのも難しそうだし』

『普通にリンクして二とも反応しそうだよね』

「釣る? ああ、一人だけひきつけるってこと?」

『そそ。遠距離から攻撃して、一だけヘイトを買う』

『PT戦とかではよくある手法だね。挑発系のスキルはなら敵側無差別対象になっちゃうから』

『一だけ狙って引きつけるために、タンクも多の遠距離攻撃を求められることあるよね』

『普通のパーティならあるあるだなw』

『ユキは普通じゃない模様』

『そもそもソロなんだよなぁ』

「うーん。でもまぁ、今の所はそれが一番可能ある? 一だけ釣り出せる可能は低いかもしれないけど」

もしうまく行けば、一ずつ相手できるかもしれない。そうなれば、まず間違いなく勝てるだろう。

ジャイアントスパイダーみたいにえげつない手法があれば別だけど……

『あれ?そもそも、こっから撃てるのでは?』

『え』

『あw』

程次第?』

『観てるじでは屆きそうね』

『今のところは反応する気配ないもんな』

え。あー! そういうことか! 確かに、今覗き込んでいる限りでは敵の反応はない。つまり、向こうさんからすれば探知範囲外ってわけだ。

この距離だと、門のところまで【聖魔砲】は屆くはず。

あれ? いけちゃう?

「天才かも。 今すぐ試してみるね」

部屋にる直前のところに立ったまま、充填を開始。

固唾を呑んで見守る訳だが……よし、反応はしないね!

「行けそうっ!」

部屋にらない限りは起しないのか、私が張してチャージしている間、全くく気配はない。

2,3倍ほどに思える100秒が経過して、わたしのHPが殘り1で停止する。

『溜まった』

『行け!』

『キターー!』

『撃てぇ!!』

「よっしゃ行くよ-! てええぇぇい!!」

両手を突き出して、【発

正真正銘、全力の一撃。

放たれたビームは、間違いなく今まで見た中で一番の威力。

唐突に迫りくる圧力。大鎧の目が鈍くるが──もう遅い。

暴力としか言いようのない線が、立ち盡くす巨を呑み込んだ。

『只今の戦闘経験により、レベルが35に上がりました』

『只今の戦闘経験により、【バックスタブ】を修得しました』

『只今の戦闘経験により、【最後の力】を修得しました』

「よっし! 無事勝った! みんなのおかげだよーー!」

『おめ』

『888』

『ほんとえげつない威力w』

『ロマン砲だなぁ』

『ライフの暴力』

「ライフは偉大なんですよー。

久しぶりにスキルもらえたから、確認するね」

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技能:バックスタブ

効果:自。 対象が認識していない攻撃をヒットさせたとき、ダメージが5%上昇する。

條件:不意打ちによるダメージを一定以上與える

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おお、これは結構有用じゃない?

……って思ったけど、よく考えたら不意打ち出來る機會なんてめったに無いかも。

まあ、発すればラッキー程度でいいかな。

えっと、もう一つは……

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技能:最後の力

効果:HPが1になった際に自的に発。自のSTRとINTを100%上昇させる。発は1日に1回。

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いや、うん。 正直もう慣れてきたよ!!

有用なスキルを手にれてもそれがプレイスタイルにハマるとは限らない(バックスタブ)

強力なスキルを手にれてもその恩恵をけられるとは限らない(完全に極振りが悪い)

何故か安置があって遠距離攻撃で葬れる中ボス的なものがあるのって割とお約束な気がする。私はDDONでリンドブルム相手に安置からソーサラーで毆った思い出。

あっぶな!間に合った!文章書き終わったのが56分。今までで一番危なかった。

これから推敲します。10分後くらいにしれっと文章修正されてるかもしれませんがご了承ください。

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