《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》【ドレイン】

亀さんを討伐したユキは、ドレインなるスキルを手した。

追記。まだミスだと思っている方が居られる気配がしますので、で念のためではありますが補足。

ユキはメンテナンス終了直後に神殿にまず赴き、それからS5エリアに向かっています。

二度目の取得になっているのではなく、あくまで以前のは先のチラ見せのような形であったことを再確認くださいませ。

◆◆◆◆◆◆◆◆

技能:ドレイン

効果:直接手でれている相手を対象。HPを奪い取り、自らのものとする。

威力は自の最大HPの5%と控えめだが、クールタイムも相応に短い。闇屬

條件:【悪魔】として戦闘に勝利する

◆◆◆◆◆◆◆◆

「こ、これは……良いのかなぁ」

『悪魔めっちゃ仕事してて笑う』

『今一番しいスキルじゃん』

『威力は控えめ(600程度)』

『えっげつないんだよなぁ』

『でも大丈夫?協會追放されたりしない?』

『異端審問』

『魔狩り』

『まぁ聖職者として悪魔はアカンよな……w』

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「待って。所詮は稱號だから。

それに、あくまでゴブリンたちにとってそう思われてるってだけでしょ。だいじょーぶだいじょーぶ」

……多分。

『おい聲震えてんぞ』

『天使になれたら大丈夫では?』

『なれそうな雰囲気だったしね』

『最後の綱みたいになってて草』

『墮天使(ボソッ』

『おいやめろw』

「まあ、これから亀さんにも同じこと思われるかもしれないけどね!」

杖を一旦しまって、更に街道を進む。

標的はもちろん、アイアンタートル。

力を無視して攻撃できそうな技を折角覚えたんだから、試さないわけには行かないよね!

とことこと突き進んでいくと、二匹目の亀を発見した。

アレだね。これまでのエネミーと違って、ちょっと出現頻度がない気がする。

數がなめな代わりに、ザコ敵の割には強い……ってじなのかもしれない。

「【守護結界】はまだ10000あるし……うん。いけるね」

杖をしっかり握りしめて、じりじりとアイアンタートルとの距離を詰める。

亀は遅い遅いってさっきから散々言ってきたけど、よく考えたら私も大概じゃん。

こちらをじっと見詰める亀の眼が『おせーよ!』って語っているように見えるのは気の所為……だよね?

定期的に降ってくる落雷は、全て結界でけ止める。

耐久力にも余裕があるから。最短距離で詰めていくよ!

「よし。あとは直接れて……ふみゃっ!?」

至近距離まで近づいて、ほっとした瞬間だった。

そーっとばした腕に、突如として強烈な衝撃が走る。

甲羅に引っ込むと思っていた亀さんの首が、にゅっとびて噛み付いてきたらしい。

してやったりといった表に、思わずムッとなった。

『いやw』

『油斷大敵ww』

『いまふみゃって言った?』

『貓かww』

を逆立てる姿が幻視された』

『可いね』

「やかましいわーーー!!!

【ドレイン】っ!!」

掻い潛るようにして接させた手から、【ドレイン】を発

一瞬の強いと共に、アイアンタートルのHPがごっそりと削られた。

大打撃をけることなど予想もしていなかったのか、驚いたように首を引っ込める亀さん。

「そっちの方が、好都合なんだよねっ!」

試せるからね。相手の防力を無視できるかどうか。

食らいなさい。

甲羅の上から……[ドレイン]!

面から強烈なが溢れると同時に、何かを吸い取るような音が響き渡る。

アイアンタートルの力はみるみるうちに減していき、呆気なくその姿が消滅した。

「……うん。これ最高っ!」

『うわぁ』

『えっげつねぇ』

『威力は控えめ…………どこが??』

『マジでユキに持たせたらあかんやつ』

『防貫通はえぐい』

程がゴミなのが救いか……?』

『ユキの対策……れてはいけない』

れられると死ぬもんな』

『何処のウィルスですか???』

『只今の戦闘経験により、【闇にれし者】を修得いたしました』

「ちょっとまって。コメントに紛れてなんか覚えたんだけど」

大量に流れる視聴者さんたちの反応に、しれっと紛れ込んだインフォ。

あまりにひどすぎるコメントに釈然としない思いはあるけれど、まずはこっちを確認しようか。

いつものようにウィンドウを作し、修得したものを共有化する。

なんか、嫌な予がするんだよね……。

◆◆◆◆◆◆◆◆

稱號:闇にれし者

効果:一部のNPC好度に補正 闇屬の威力が上昇。

説明:闇の技に手を出してしまった。しかし、この段階ではまだれただけである。深淵はまだまだ遠い。

◆◆◆◆◆◆◆◆

『おいw』

『大丈夫なのかこれw』

忌にれたみたいな扱いになってて草』

『マジでやばない?』

『見た目ほどじゃない』

『俺も持ってるよ』

『闇屬一回使うだけで生えてくるから割と居る』

『名前はやばそうだけどな』

「……今わたし、初めて視聴者さん達が居てよかったと思ってるかも」

『おいw』

『ww』

『現金だなww』

『いつも提供側だもんな(』

「も、もちろん冗談だよ! いつも楽しくやらせてもらって謝してる。

けど、そっか。みんなのコメント見ているじだと、そこまで意識するものでもないのかな」

良かった。せっかく私のステータスに噛み合う便利なスキルを手にれたのに、即座に封印しないといけないのかと思った。

問題ないなら、ガンガン使って亀さん倒していこうかな。意識して沢山狩ってみようか。

レベル40の強敵。きっと経験値も味しいし、なによりドレインも使い続けていたら更になにか長できるかもしれないしね!

イベントまで、殘り日數はそれほど殘されていない。明日は裝備をけ取りに行くとして、取り敢えず今夜は亀さん倒し続けることにしよう。

そうと決まれば、話は早い。

途中ご飯休憩も挾みつつ、雑談しながらアイアンタートル狩りを続けることしばらく。

かなり慣れてきて、亀の懐まで到達するのもなんら苦ではなくなってきたところ。

ポーンと、不意に軽快な音が鳴り響いた。

なんだろう。

さっきレベルは上がったばかりだから、それとは無関係だろう。だとすれば、新しい技能かな?

ちょっとした期待。それは、一瞬で冷や汗に変わる。

『これまでの行経験により【闇に魅られし者】を修得いたしました』

……おろ? おろろ?

冷たいものが背筋を流れるのをじながら、詳細を確認。

◆◆◆◆◆◆◆◆

稱號:闇に魅られし者

効果:一部のNPC好度に補正 迚ケ谿願?譚。莉カ 闇屬の威力が大幅上昇。

説明:立て続けに繰り返した業により、その手はすっかりと闇に染まってしまった。

かろうじて踏みとどまるも、このまま突き進むも。全ては當人に委ねられている。

◆◆◆◆◆◆◆◆

「…………き、今日はここまで!! おしまい! ありがとうございましたっ!」

ど、どうすんのーー!?

運営は今日もどこかでニヤニヤと眺めている。

累計二百萬PV到達。 本當にありがとうございます。

最低週1、できれば週2~3は投稿できるように頑張りたいところ。

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