《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》ユキのしたいこと

前回▶カナユキ添い寢

「はいはーいみんなこんちゃー。ユキだよー」

『がおつー』

『がおー』

『がおつー』

『がおつー』

ゲームにログインし、配信を開始。

すると、即座に沢山のコメントが流れ始めた。

時刻としては、イベントの翌日、午後2時過ぎといったところ。

昨日はあのまま眠っちゃったからね。一緒に朝ごはんを食べたところで別れて、そこからは勉強をしていた。

イベントもあって2、3日殆ど何もやっていなかった分の遅れ。完全にとはいかないけど、ある程度は取り戻せたと思う、

「イベントも終わったことだし、しばらくはレベリングしつつ次のゴブリンとの戦いに備えるってじかなぁ」

『せやね』

『凄サマによるゴブリン大殺か』

『ゴブリン逃げて!!』

『どっちが「魔」なのかもはやわからん』

『凄サマですし』

『悪魔だしな』

『もう敵側になればいいんじゃないかな』

「人をなんだと思ってるんだーっ!」

『凄

『凄

『がおー』

『凄

『悪魔』

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『デストロイヤー』

さまでしょ』

「よーしみんな表に出ようか?」

『草』

『リスナーの連帯よ』

『やっぱり脳筋なんだよなぁ』

『ところで今日は何すんの?』

もはや恒例となってきた視聴者さんとの言葉の応酬。

そこに流れたコメントがちょうど良かったので、ありがたく軌道修正させてもらうことにする。

「あー、そうだねぇ。とりあえず、レベル50が近いからレベリングはしたいかなぁ」

『50が近い』

『え?』

『今どのくらいなん?』

「ん? 48だよ」

『ふぁ!?』

『48ww』

『【悲報】俺たちが観ていた凄サマはレベル20弱化されていた模様』

『【速報】申し訳程度だと思っていたレベル制限、実はめっちゃありがたかった件について』

『ドレンとか50越えてるし。トップ層はえぐいよ』

『よく考えたら3日前くらいには45とか言ってたわな』

そういえば、イベントもあって、私のステータスってしばらく共有していなかったっけ。

前回にみせた時は、裝備や新スキルによる底上げもまだだった気がする。

ん。みんなに見せておこうか。長を一緒に実したいしね!

ちょいちょいとウィンドウを作して……

◆◆◆◆◆◆◆◆

名前:ユキ

職業:聖

レベル:48

HP:16545

MP:0

◆◆◆◆◆◆◆◆

『うっそだろ』

『ワイの10倍あるんやが』

『悲報。戦士ワイ、聖の10分の1程度』

『凄サマだからね仕方ないね』

『まぁこんなもんやろ(洗脳済み)』

どどーんと映し出された表記に、コメント欄は大騒然ってじ。

えへへ。HPだけが私の取り柄だからね!

そういえば、今朝の話だけども、運営さんから一通メールが來ていた。

どうも、レベル制限下で稱號【求道者】が発していなかったんだって。

そのことに対してのお詫びと、後は大會の公式実況で勢い余って失禮とも取れる呼稱を使ってしまった云々ともれられていた。

まぁ私は別に気にしてないし、むしろ盛り上がったみたいだから全然構わないよーって返しておいたよ。

盛り上げのお禮も兼ねて、ボーナスポイントもしくれたしね。

べ、別にポイントくれたから許したとか、そういうわけじゃないぞ!?

……こほん。

『ほんの數日前に夢の5桁とか言ってたのになぁ……』

『HPの合えげつなすぎる』

『そもそもまだ2週間そこらな件』

『なお他』

『杖すら持てない模様』

『2萬も近いか』

『凄砲がどんどん強化されていく』

『誰か止めろぉ!!』

意識が逸れている間にも、コメントは凄い勢いで流れていた。

砲って。確かに間違ってはないけどさっ!

「でもあれだよね。そろそろ別のことしたい気持ちもあるよね」

『ほう?』

『ほう』

『別?』

「そうそう。ほら、なんて言うのかな。聖らしく、後衛から頑張って支援する……みたいなっ!

MMOの醍醐味って聞いたよ。パーティプレイ!」

『いやww』

『支援できるスキル何も無いでしょ』

『どうやって支援するんだ』

『支援(理)』

『敵を薙ぎ倒すという支援ならできるね』

「スキル、何も無いことは無いんだよ!【聖魔法】の初級にはヒールがあるし、他にも、えっと……」

『ヒール(経験ゼロ)』

『ヒール(INTゼロ)』

『そもそもMPゼロでどうやって魔法撃つんですかねぇ……』

「うぐ…………そ、そうだ!

前でヘイトとりながら攻撃して、味方が死なないようにするって形なら大貢獻できるんじゃないっ!?」

私のHPは、1萬5000以上もある。

ヘイトを取り続けることさえ出來れば、立派な支援としてり立つんじゃないだろうか。

『いや、それは間違ってないが』

『そうだけどそうじゃない』

『それはタンクなんだよなぁw』

『後衛とは』

『まあでも、これ初期の方針じゃなかったっけ』

「あっ、そうだね!

忘れかけてたけど、取り敢えずHP全振りしときゃ初心者でも何とかなるんじゃない? って考えて始めたんだった」

『いや無理だろww』

『どうしてその発想に至ったのか』

『思考回路が謎すぎる』

『それどうやって毆るつもりだったんだ』

「いやーまぁ、正直なところ、われて始めたってだけだったからさ。

カナと一緒にちょこちょこ遊ぶだけだろうし、私は前で死ななければあとはカナが何とかしてくれるかなーって!

なんとなく面白そうな反撃スキル見つけたのもあるけど」

『ネタスキルなんだよなぁ!』

『確かにβから有名なスキルではあった』

『反撃タイミングが難しい割にそこまで威力も出なかったし、発後に回復の手間あるしね』

『極振りと噛み合った結果化けたスキルだよな』

『β時代、HP極振りもGAMAN取得者もいた。どちらも取る人はいなかったがな!』

『混ぜるな危険』

『凄がうまれます』

「わ、私を危険みたいに言うなー!」

『実際そうだろ』

『刺激を與えたら數倍になって発します』

『そっとする(攻撃しない)のが1番』

『でも放置すると超火力攻撃します』

『完全に時限式の弾で草』

『どう考えても危険すぎる』

「ぐぬぬぬ……

と、ともかく、私としてはパーティプレイっぽいことがやりたいわけですよ」

『おう』

『誰がユキについていけるんだw』

『そもそも候補者すらいるのか』

『基本ソロプレイだったもんな』

『ユキに付いていけて、かつ固定パーティを組んでない人員』

『希すぎて草』

『ぼっちユキちゃんか』

『⬆かわいい』

「だ、だれがボッチじゃっ! 友達くらい居るわっ!

ちょっと待ってろー。今日はパーティプレイの配信にするからねっ!」

もう。ボッチなんて失禮しちゃうな!

憤慨しながら、私はフレンド欄を開く。

普段開かないから、ちょっとだけ手間取ったのは緒だけど。

えーっと、いまえそうな友達は…………

……………………うん!

いやーユキちゃんのことだしさぞフレンド沢山いるんだろうなー。

前回、後書きで遊んだら、『ユキに參謀は無理がありすぎる』というコメントをんな場所で複數もらいました。

うん、わかる。

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