《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》のスキル 凄じゃないよ。

二回目の地下墓地。

得たのはスキルのスクロールだった。

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技能:聖の祈り

効果:味方一人を対象。【聖護】狀態にする。

にのみ許された、専用スキル。MP消費は無いが、クールタイムが長め

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技能:聖なる

効果:範囲の味方を対象。聖なるで包み込み、熱と冷気に対する耐を向上させる。

MP0でも発できるが、効果時間は込めた魔力に応じて3秒〜120秒で変する。 クールタイム100秒

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「うげ、なんだこれ」

『複雑だな』

『魔力で効果時間変わるのって初じゃね?』

『それな』

『INTで威力変とかはあるあるだけど』

『相変わらず変なの引くなぁ』

視聴者さんたちも、概ね似たような意見みたい。

能を素直に読み取るなら、本來はその気になれば常時発できるくらいの防魔法だった……ってことかな?

「ま、まぁ、発できるだけ救いかも」

『www』

『ちゃんと使える技能じゃん』

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『なお3秒という限られすぎた効果時間な模様』

『相手の攻撃に合わせて完璧なタイミングで出せばOK』

『ブレスにジャストガード求められるってマ???』

ジャストガード。

相手の攻撃に合わせて完璧なタイミングに盾などで防をとると、防効果が増幅されること……だったかな?

狙って簡単にできるものでもないけど、最上位の前衛職たちは當たり前のように決めてくるとかなんとか。

「ちょっとまって。

そんな用なことできないよ?」

そう。私はタイミングを合わせた防なんてできない。

できないからこそ、今のプレイスタイルなのだ。

『出來たらこうなってないもんなww』

『盾すら使えない在りし日の記憶』

『兎がすり抜けてお腹に刺さる~』

『なにそれ』

『ご新規さんは初回アーカイブ巡回してどうぞ』

『あの頃はまだ純粋だった……』

『そうか??ww』

『初日から殺戮マシンだった気がする』

「あーもう! それはいいの!」

『まあでも、盾や剣のガードと違って點を合わせる必要はないからね』

『タイミングあわせるだけ』

『音ゲーじゃん』

『被弾するって瞬間に使えばおk』

『なお長時間吐かれると撃沈する模様』

『3秒wwwwwwwwww』

「……タイミングを合わせるだけなら、まだできなくもない……のかなぁ」

避けられない! ってときの保険くらいに思っておくのが丸いのかも。

限られた時間ではあるけどね。

さて、それはそれとして……。

「さっきからちょこちょこコメントでも言ってくれてるけど、【聖護】ってなんだろう」

みんなの反応を見るじだと、完全に初見の狀態っぽい。聖専用とかかな。

意識を向けてみると、ポンっとウィンドウが出てきた。

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狀態:聖護

効果:狀態異常の1つ。回復手段では消去されない。

戦闘不能になるダメージをけた時、それを一度だけ無効化する。

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「おおっ!? めっちゃ強くない!?」

『これは強い』

『保険スキルいいね』

『シンプルに強くて草』

『後衛の保護にも前衛の保険にもなる』

『これは聖

『なお當人は前衛職な模様』

『凄だからね仕方ないね』

一度だけ無効化ってことは、段階に分けてダメージを與えてくる攻撃には弱いのかな。

逆に、一撃必殺系にはとても強そう。

「って、これ。私への特効スキルじゃん」

『確かにwwww』

『どういうこと?』

『凄サマの攻撃は一撃が重いからね』

『その1回を防がれると詰むもんな』

『あー』

『なるほどw』

『凄対策は聖のスキルだったか』

『蛇の道は蛇ってね』

『ちょっと違くない???』

「ふふ。まぁともかく、私にとって有意義な技能ってことは間違いなさそう……」

の方はちょっと難しそうだけれど、祈りはものすごく使えるね。

私にとっての保険になりうるという良さも、もちろんある。

けどなによりも、カナやトウカちゃんを確実に1度は護れるっていうのはとても大きい。

守護結界と併せたら、かなり仲間を助けられそうだよね!

「……今回得られるのは、ここまでかな」

改めて、部屋の中をぐるりと見渡す。

これ以上、特に何かがあったり起こったりという様子は無さそうだった。

次は、レベル75。

まだレベルキャップの解放すらされてないし、これはまだまだ先の話になりそうだ。

特にやることもないので、帰路につく。

浄化が済んだ帰り道は行きよりもマシ……というのは、前回と一緒だね。

そういえば、初めてトウカちゃんと出會ったのは墓場からの帰り際だったか。

ほんの數日前のことなのに不思議な懐かしさを覚えちゃうのは、やっぱりそれだけ一日が濃いっていうことなのかな。

「はいはいただいまーっと」

『おかえり』

『おつ』

『今回は何も無かったね』

『毎回なにか起こる前提w』

『トウカと會ったのが前回か』

『あーー』

「そうそう。あっという間なような、つい最近のようなってじだよねぇ」

時刻を確認する。

もう18時はとっくに回っていた。

「あ、じゃあ夜の準備もあるしそろそろ切り上げるねー。

20時からは、リアルの方で配信するよ!」

『おつ』

『おつつ』

『お』

『たのしみ』

『待ってる』

「なんだかんだ1週間ぶりかな?

じゃあ、また後でね〜」

ばいばい。とカメラに手を振って、配信を終了。

そのまま、インクリからもログアウトする。

さて、じゃあご飯とかぱぱっと済ませちゃおうか!

雪山人狼の配信してたら更新わすれてたので、配信しながら更新しました(謎)

來週も更新できるように頑張ります~~!!!

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