《斷罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪を目指す(第三章完結)【書籍化、コミカライズ決定】》41.王太子殿下は荒ぶる熱に悶える
(正解は、何だ)
わからない。
ただ、おしい。
狂おしいほどに、している。
言語化できないがので奔流となった。
(これではダメだ)
勢いにを任せては、クラウディアを傷付けてしまう。
悟られないよう、深呼吸を繰り返す。
する人への接し方は勉強を重ねてきた。
それだけで頭がいっぱいになり、眠れない日もあったほどだ。
どの教科書でも求められるのは「余裕」だった。
自分のことでいっぱいいっぱいでは、相手の反応に気付けないからだ。
(前戯では微かな反応にも注意し、嫌がるところは避け、悅ぶところを――落ち著け)
いつの間にベッドへ著いていたのか。
記憶が定かでない。
教科書の容を反芻しているにクラウディアが自分の下にいて焦る。
勢から察するに、腰を抱きながら押し倒したようだ。
接は最低限にしようと考えていたはずなのに。
力任せにしなかったところは自分を褒めたいが、それどころではない。
自分を見上げる潤んだ瞳が、熱で溶けそうだった。
赤く染まる頬、ふっくらしたへ順にれると、クラウディアが聲を出さずにぐ。
ベッドへ広がる黒髪。
呼吸で上下する。
接するところ全てがらかく、何も考えられない。
目に映る全てが扇的で、本能が脈する。
既に貧を起こしそうなほど、下半へ熱が集まっていた。
余裕などあろうはずがない。
それでも。
ぐっと奧歯を噛みしめ、衝を殺す。
ただどうしても抑えきれないものがあって、クラウディアを抱き締めた。
「ディア、している」
「シル、わたくしも……」
自分のゴツゴツとした手とは違う、しなやかな指が頬にれる。
あやすようにでられると、また目頭が熱くなった。
「している。言葉にできないほどに」
正直にを吐すれば、微笑みが返される。
溢れ出る思いを止められず口付けた。
何度も、何度も。
を吸うたび、びくりと跳ねるを余すところなくでたい。
「シル、もう」
クラウディアの息が切れる。
自分の息も上がっているかもしれない。
それぐらい長く味わっていた。
だからか、まるで紅を差したかのようにクラウディアのが付いている。
唾で艶めき、れた果実のようなそれ。
もう一度口に含みたくなるのを堪え、瞼や頬に熱を分散させる。
皮の薄い部分からうっすら覗く管さえもおしかった。
今まで気付かなかった小さなホクロを見つけて心が躍る。
「ディア、私のディア……」
を囁く代わりに名前を呼び、キスを落とした。
ぎながらも行を甘される喜びに、つい耽ってしまう。
それがいけなかったのか。
「ディア……?」
次第に反応が薄くなり、不安に駆られる。
呼んでも答えがない。
心臓が止まりそうになるが、上半を起こしてクラウディアの顔を見るなり、全から力が抜けた。
「すー……」
安らかな寢顔がそこにあった。
昨日のことや商館の確認、ナイジェル樞機卿の訪問、何よりたくさん心配をかけたので疲れが溜まっていたのだろう。
まだ冷靜に考える頭が殘っていたのか、現実をけとめきれないから、狀況を分析しつつ天井を仰ぐ。
「ディアは悪くない」
それだけが正解だった。
行為が単調過ぎたのかと反省も浮かぶが。
「私も寢よう」
これ以上はどつぼにはまりそうだった。
全く眠れる気はしないけれど、とりあえずクラウディアの隣で橫になってみる。
しかし部屋著の上からでも伺えるらで満な曲線は目の毒だった。
結局、のの熱を持て余してソファーへ移する。
いっそ書類でも眺めて気を紛らわそうかと思ったが手がびない。
心が一切仕事へ向かなかった。
シルヴェスターは為すなく、悶々とした熱を抱えながら朝を迎えるしかなかった。
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