無雙 ~仲間に裏切られた召喚師、魔族のになって【英霊召喚】で溺スローライフを送る【書籍化&コミカライズ】》第26話 街道作計畫②

「では、魔の森は隕石召喚(メテオ)で殲滅、飛龍の谷は巣食うワイバーンを各個殲滅で良いですかね」

マーリンが、街道にする予定箇所の、難所の対処方法をまとめると、その場にいる皆が、異議なしとばかりに頷いた。

すると、「では……」と言って、マーリンが懐をゴソゴソする。

「ではマスター。おんぶしましょうね!」

ニコニコと極上の笑顔で、例(・)の(・)ア(・)レ(・)を出してきたのだ!

「また、おんぶ……」

また、あの恥プレイをくらうのか、と、なんだか、がくりと項垂れてしまった。

だが、私以外の者にとって、それは、それは、問題點が違ったらしい。

「ちょっと、マーリン! マスターをおんぶとは、なんたることを!」

おおおお! フェルマーが私の援護をしてくれた!

……そう思ったのだが。

「あなただけ、ずるいです!」

ーーは? 論點、そこ?

「なんだか用意周到に持っているということは、もしやすでに、おんぶしたことがあるんじゃなくて!?」

Advertisement

フェルマーが、なんだか察して、激昂している。

「ま、まあ、一度だけご一緒に……」

タジタジになりながら、マーリンが答える。

すると。

「……ずるいですわ! 私だって、らしいマスターとピッタリ寄り添っておんぶしたいです!」

ーーが重いよ、英霊達……。

そして、私の人権というか十五歳としての尊厳は一どこに。

しばらく自分が! 私だ! と爭っていたものの、お兄様の一言で戦爭は終結した。

「……代でってところで、どうでしょう?」

マーリンとフェルマーは、しばらく睨み合った末に、うん、とそろって頷いた。

ーー私の意見ってどこにあるのかな。

そう思いながらも、侍の手助けを借りて、私は今日はフェルマーの背中にくくりつけられるのだった。

そして、用意ができたら、まずは、魔の森の対処に四人で向かう。

メンバーは、私、マーリン、フェルマー、カイン兄様である。

カイン兄様は、大きな鷹のような姿の霊さんの背に乗せてもらって飛んでいた。

「フェルマーも、とべるのね」

その道すがら、フェルマーに尋ねてみると、意外な答えが返ってきた。

「英霊(エインヘリヤル)は皆飛べますよ?」

「えっ!」

私は、びっくりして聲をあげる。

「神界に呼ばれた際に、『神々の最終戦爭』で必要になる能力が與えられます。その中に、飛行能力が含まれるのですよ」

フェルマーが、私にわかりやすく教えてくれる。

「私のは、自前の能力ですけれどね!」

なぜか、その橫で、自慢なんだかよくわからないことで、マーリンがを張っていたけれど……。

そんな話をしていると、やがて目的地である魔の森の上空に到著した。

「搜索(サーチ)」

マーリンが、森の中の狀態を魔法の目を使って確認する。

「まちがって、ひとがいたら、たいへん」

私がそう言うと、私をおぶっているフェルマーが、「そうですね」と合いの手を打ってくれた。

「うん、一般的な魔と獣の集団の他には、いないようです」

マーリンが、そう結果を報告する。

すると、次はお兄様の番だ。

「獣達は、霊を使って他の森に移住してもらいましょう」

カイン兄様はこのために來た。魔獣と違い、鳥や獣は自然に生きるもの。彼らは生かしてあげたいと、お兄様自み、同行したのだ。

「サモン、シルフィード達」

すると、緑の麗しい乙達が沢山カイン兄様の周りに現れた。

「何か用ですか? マスター」

集団のリーダーらしい緑が、カイン兄様に用向きを尋ねた。

「ここに道を通す必要があってね、この森を潰す計畫なんだ。だけど、魔に染まった魔獣はともかくとしても、普通の鳥や獣達、自然に生きるもの達に、無事に別の森に引っ越しをしてしいんだよ。君達に導をお願いできないかな?」

そうして、緑達に戯れられながら、カイン兄様が彼達にお願いをする。

「人が、自然を破壊するのは好みませんが……。ですが、カイン様のお考えであれば、それは、最低限の必要な場所のみに絞られたと思って良いのかしら?」

シルフィードのリーダーらしいが、し渋い顔をする。彼ら霊からすれば、自然を破壊する行為は好ましくないと思うのは、至極當然だろう。

「はい。そして、生きの被害も最小限にとどめたいので、貴方を喚んだのです」

シルフィード達は集まって何やら話し込む。そして、しばらくして結論が出たのか、代表のがカイン兄様に話しかける。

「生きへの配慮をもって、今回はご協力いたしましょう」

「ありがとう、乙達」

カイン兄様が、彼達に、謝の気持ちを一人一人目を合わせることで伝えていく。

「じゃあ、行きますわよ!」

シルフィードのリーダーのを先頭に、森の中へっていき、意思疎通のできる鳥や獣達に話をしてくれる。引越し先は、街道の予定場所から外れた位置にある別の森。

鳥や獣達が、霊達に先導されて、行列を作って引っ越して行った。

    人が読んでいる<幼女無雙 ~仲間に裏切られた召喚師、魔族の幼女になって【英霊召喚】で溺愛スローライフを送る【書籍化&コミカライズ】>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください