《無雙 ~仲間に裏切られた召喚師、魔族のになって【英霊召喚】で溺スローライフを送る【書籍化&コミカライズ】》第28話 街道作計畫④
自薦、他薦問わずに王宮テイマーを募集をしたところ、飛竜管理者の候補として、有能なテイマー三人を揃えることができた。
今日は、その三人と、私、マーリンで出かけることになった。
「私がその山まで一っ飛びでお連れしましょうか!」
小竜姿のニーズヘッグが、いいとこ見せたい! とばかりに申し出たけれど、それは丁重にお斷りすることにする。
「ひりゅう、びっくりして、にげちゃいましゅ」
飛竜が逃げちゃうでしょう、そう諭すと、ニーズヘッグは、下を向いてシュンとしてしまった。
ーーちょっと、かわいそうだったかしら。
「ニーちゃん。ニーちゃんは、アベルにいさまと、がんばってくれたれしょ。だから、やしゅむの」
そう。ニーズヘッグは、アベル兄様を背に乗せて、前王國からの退避者の見守りのために、飛び回ってくれた。だから、休んでしいと伝えて、頭をでてあげると、顔をあげて笑顔になってくれた。
「はい!」
でてもらった頭に手を添えて、なんだか満足げで、可い。
「じゃあ、どうやって行きましょうか?」
「……馬?」
と言うことで、テイマーさん達は馬、馬のやや上空を飛んでいくマーリンに、私はおんぶされることになった。
ーーまたおんぶですか!
なんだか、もう慣れてきた気もするわ。
領民の皆さんに、「姫様〜!」なんて手を振られるけれど、おんぶされながら、笑顔で手を振るのにもだいぶ慣れてきてしまっている。
ーーいいんだろうか。一応私は一國の姫であり、魔族の四天王なのに。
普通、そういう分なら、お姫様抱っこの方が普通じゃない!?
また、畑仕事中の領民から聲がかかった。
「姫様〜!」
「おちごと、がんばってくらしゃい〜!」
笑顔笑顔。
そうこうしながら、やがて無事に全員で飛竜の谷に辿り著いた。
街道予定地の脇に、切り立った高い山があり、その合間にU字型の谷がある。
そこが、飛竜達の住処になっているのだ。
彼らは、その谷の上の方を悠然と飛んでいる。
「奴らを、どうき寄せるのでしょう?」
テイマーの一人が首を捻る。テイムするにしても、彼らは遙か高く宙を舞っているのだ。
「私が落として、捕まえてきます」
真顔で、ごくごく真顔でマーリンが斷言する。
くるりとマーリンが谷を舞う飛竜達に向けて、腕をばす。
「雷招來(ライトニングボルト)!」
すると、その谷間に雷がバリバリと降り注ぎ、飛竜は一匹、また一匹と空から落ちてくる。
「え、えっと、賢者様。奴ら死んでは……」
テイマー達三人が、テイムするはずの飛竜がどんどん雷に撃たれて墜落していくのに慌て出す。
「はははは! それくらいの手加減はわかっているさ!」
そうして、なんだか的當てゲームのように、最後の一匹に當たるまで、その落雷は続く。
「なんか、かわいしょう……」
「ええ……、私も、テイマーとして魔獣をするとしては、ちょっと……」
マーリンの的當てゲームが終わるまで、私とテイマーさん達は、誤って殺しやしないかとヒヤヒヤ見守るのだった。
そうして、最後の一匹が地に墜ちると、マーリンがテイマー達の方を向く。
「さて、気絶している間に、みんな縄で縛って捕獲して。そして、三人でテイムするように、三等分するんだ」
テキパキとテイマー達にマーリンが指示をする。
テイマー達は地面に転がっている飛竜達の元へ行って、縄で縛っては、谷の外に連れ出してくる。そして、拘束した彼らが目を覚ますのを待った。
パチリ。
一匹が目を覚ます。
すると、選りすぐりのテイマーと、あ(・)の(・)雷撃を落としたマーリンににこやかに見下ろされているのだ。
きっと、飛竜に選択の余地などないだろう。
皆んな目を覚ますと、順々に、素直にテイムされていくのだった。
ーー殺すのは可哀想だから、という理由だったけど、これはこれで可哀想だったかしら。
し疑問に思いつつ、テイムされた飛竜達を引き連れながら、新王都に帰って行ったのだった。
悪役令嬢の中の人【書籍化・コミカライズ】
乙女ゲームの好きな平凡な少女、小林恵美は目を覚ますと乙女ゲームアプリ「星の乙女と救世の騎士」の悪役令嬢レミリアになっていた。世界の滅亡と自身の破滅を回避するために恵美は奔走する! ……その努力も虛しく、同じく転生者であるヒロインの「星の乙女」に陥れられた恵美は婚約破棄された上で星の乙女の命を狙ったと斷罪された。そのショックで意識を失った恵美の代わりに、中から見守っていた「レミリア」が目を覚まし、可愛い「エミ」を傷付けた星の乙女と元婚約者の王子達に復讐を行う。 主人公は「レミリア」です。 本編は完結してますが番外編だけ時々更新してます。 おかげさまで一迅社から書籍化されました! コミカライズはpixivのcomic poolさんにて11/19から始まります! ※ガールズラブタグは「人によってはガールズラブ要素を感じる」程度の描寫です
8 187草魔法師クロエの二度目の人生
6/10カドカワBOOKSより二巻発売!コミカライズ好評連載中! 四大魔法(火、風、水、土)こそが至高という世界で、魔法適性が〈草魔法〉だったクロエは家族や婚約者にすら疎まれ、虐げられ、恩師からも裏切られて獄死した……はずなのに気がつけば五歳の自分に時が戻っていた。 前世と同じ轍を踏まぬよう、早速今世でも自分を切り捨てた親から逃げて、〈草魔法〉で生きていくために、前世と全く違う人生を歩もうともがいているうちに、優しい仲間やドラゴンと出會う、苦労人クロエの物語。 山あり谷あり鬱展開ありです。のんびり更新。カクヨムにも掲載。 無斷転載、無斷翻訳禁止です。
8 121Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~
何の根拠もなく「これだ!」と、とあるオフラインのVRゲームの初見プレイを配信する事を決めた能天気な無自覚ドジっ子なサクラ。 いざ人任せにしつつ配信を始めたら、なんでそんな事になるのかと視聴者にツッコまれ、読めない行動を見守られ、時にはアドバイスをもらいつつ、ポンコツ初心者は初見プレイでの珍妙なゲーム実況を進めていく! そんなサクラが選んだゲームは、現実に存在する動植物を元にして、モンスターへと進化を繰り返し、最終的に強大な力を持つ人類種へと至る事を目的としたゲーム『Monsters Evolve』。 そのオンライン対応版のVRMMO『Monsters Evolve Online』がサービスを開始して少し経った頃に、VR機器そのものに大幅アップデートが行われ、タイトルに制限はあるがリアルタイムでの配信が解禁されたものである。 これはオフライン版の『Monsters Evolve』を描く、もう1つの進化の物語。 カクヨムでも連載中! pixivFANBOXで先行公開も実施中です! また、本作は『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』の関連作となります。 関連作ではありますがオンライン版とオフライン版という事で話としては獨立はしていますので、未読でも問題はありません。 もしよろしければオンライン版の話もどうぞ。 https://ncode.syosetu.com/n7423er/
8 116パドックの下はパクチーがいっぱい/女子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー
京都競馬場のイベント。著ぐるみを著た女が階段から落ちて死んだ。その死に疑問を持った女子大の競馬サークルの後輩たちが調査を始める。なぜか、顧問の講師に次々と降りかかるわけの分からない出來事。 講師に好意を抱く女子學生たちの近未來型ラブコメディー&ミステリー。 講師の心を摑むのは、人間の女の子か、それとも……。 そして、著ぐるみの女の死は、果たして事故だったのか。推理の行方は。 「馬が教えてくれる」という言葉の意味は。 そして、妖怪が仕掛けた「合戦」によって得られたものは。 推理とはいえ、人が人を殺すという「暗さ」はなく、あくまで楽しく。 普通の人間、ゾンビ人間、妖怪、ペットロボットが入り亂れ、主人公を翻弄します。 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリーです。 錯綜したストーリーがお好きなミステリーファンの皆様へ。 第四章から物語は不思議な転換をし、謎が大きく膨らんでいきます。お楽しみに。 かなりの長編になりますので、少しづつ、ジワリと楽しんでいただけたら幸いでございます。
8 186【書籍化決定】前世で両親に愛されなかった俺、転生先で溺愛されましたが実家は沒落貴族でした! ~ハズレと評されたスキル『超器用貧乏』で全てを覆し大賢者と呼ばれるまで~
両親に愛されなかった男、『三門 英雄』 事故により死亡した彼は転生先で『ラース=アーヴィング』として生を受けることになる。 すると今度はなんの運命のいたずらか、両親と兄に溺愛されることに。 ライルの家は貧乏だったが、優しい両親と兄は求めていた家庭の図式そのものであり一家四人は幸せに暮らしていた。 また、授かったスキル『超器用貧乏』は『ハズレ』であると陰口を叩かれていることを知っていたが、両親が気にしなかったのでまあいいかと気楽な毎日を過ごすラース。 ……しかしある時、元々父が領主だったことを知ることになる。 ――調査を重ね、現領主の罠で沒落したのではないかと疑いをもったラースは、両親を領主へ戻すための行動を開始する。 実はとんでもないチートスキルの『超器用貧乏』を使い、様々な難問を解決していくライルがいつしか大賢者と呼ばれるようになるのはもう少し先の話――
8 65捻くれ者の俺は異世界を生き抜く
捻くれ者の雨宮優は、異世界転移に巻き込まれてしまう。異世界転移に巻き込まれた者達は皆強力なステータスやスキルを得ていたが、優の持つスキルは〈超回復〉だけだった。 何とかこの世界を生き抜くため、つくり笑顔で言葉巧みに人を欺き味方を増やしていく優。しかしその先で彼を待ち受けていたのは、まさに地獄であった。 主人公最強の異世界モノです。 暴力的な表現が含まれます。 評価、コメント頂けると勵みになります。 誤字脫字、矛盾點などの意見もお願いします。
8 184