無雙 ~仲間に裏切られた召喚師、魔族のになって【英霊召喚】で溺スローライフを送る【書籍化&コミカライズ】》第38話 、戦闘開始!

「こんどは、わたちたちの、ターンれしゅ!」

私は、聖杖を握りしめて、英霊達を激勵する。

『「全能力強化(パワーアップ)」と唱えて、英霊達に魔力を注ぎなさい』

そんな時に、頭の中に聲がした。それに従って私は、そのとおり言葉を復唱する。

「エインヘリヤル、パワーアップ!」

そう言って、全ての英霊達を指し示すように、聖杖を振る。

すると、聖杖の先端の赤い寶石かられて、英霊一人一人にそのが降り注ぐ。

「「「ありがたい……!」」」

英霊達から歓喜の聲が上がる。

「では、皆」

マーリンが、全英霊達に聲をかけた。

「我らの力を、マスターの勝利のために!」

「「「おー!」」」

英霊達が、その、それぞれが持つ伝説級の得を掲げる。

まず突進して行ったのは、メイス使いの戦士ガレス。

それに対抗して、悪魔が闇の弾(ダークボール)をガレス目掛けて撃ってくる。

「それしきの魔法、効かんわ!」

その言葉のとおり、ガレスは、易々とメイスで魔法弾を弾き、そのまま突進し、メイスで橫毆りにしようとする。

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きなぞ、見えてるわ!」

悪魔が嘲笑したその時。

「ぐはっ」

メイスの振り上げは、フェイク。

ガレスは、ヴァイキングのようにツノのついた鋼鉄のヘルメットで、悪魔が避けようとする方向を読んで、そちら側の腹を、ヘルメットのツノで抉り取ったのだ。

「よし! 次は魔法だ。ガレス、避けろ!」

マーリンがガレスに指示する。

「おう!」

ガレスがサイドステップでまず素早くき、そして、走って場を離れる。

「パズス殿、いけるか」

「良いとも。極上の刑場を作って見せようぞ!」

マーリンとパズスが、互いに顔を見合わせて、ニヤリと好戦的な笑みをわす。

「古のに飢えた公爵の刑場を! 串刺し公の庭園(ブラッディガーデン)!」

パズスの詠唱と共に、悪魔の足元から鉄の槍が地面から無數に突き出してきて、悪魔のを突き刺し、拘束する。

「グアアアア!」

その苦痛に、悪魔がぶ。

「まだまだ……。そのまま燃え盡きるがいい!火炎地獄(インフェルノ)!」

マーリンが手をかざすと、その火が、悪魔の足元から勢いよく燃え上がり、そのを焼いていく。

悪魔は刑場の罪人かのように、串刺しにされて燃えていた。

それは、まるで地獄の景そのもののようにも思えるほど殘酷だ。

そして、魔法の効果時間が過ぎると、槍も炎も消え、悪魔は地に倒れ込んだ。

「……な、ぜだ。悪魔たる我が、何故だーー!」

拳を握り、怒りと憎しみのなのだろうか、大聲をあげて大地を叩く。

「なぜ、ですって?」

そこに、一歩フェルマーが前に出る。

「彼はただの子供ではありません。太神ガイアに認められし、現代の『英雄』です」

ーーん? いつ『英雄』になったんだっけ? しかも魔族だけど?

「……だが、かつての『英雄』とて、我を封印するしか至らなかったはず……」

悪魔が、大地を叩いた拳を支えにして立ち上がろうとする。

そんな悪魔を見下ろしながら、フェルマーがにこりと笑う。

「よくご覧なさい、『怠惰』の悪魔。彼の周りには、彼の駒たる英霊がどれほどいるのかを」

そう言われて初めて、悪魔は、自分の周りを見回す。

味方は我がのみ。

そして、その周囲には、敵対する人、魔族、そして、かつての偉大なる英雄たる英霊達に周りを囲まれている。その英霊達の手には、太の神以外にも、様々な高位の存在からの祝福をけた武を手にしているのだ。

「我らがマスター、リリス様がおられる限り、この世界には、英雄は一人にあらず。彼は魔力ある限り、英霊達を呼べるのですから。彼は一であり百なのです」

そうして、フェルマーが、説明は終わりだとばかりに、魔法発のために両手を掲げる。

「太に焼き盡くされなさい。天國への門(ヘブンスドア)」

がそう告げると、彼の背後のさらに上に、神々しいばかりの黃金で飾られた門が顕現する。

そして、両開きの扉が徐々に開かれて、隙間からまるで太のように直視不能な程のれ出す。

「焼き盡くされなさい! 『怠惰』の悪魔!」

フェルマーがぶと、その扉が完全に開いて、扉いっぱいのが悪魔目掛けて容赦なく降り注ぐ。

は、源だけではない。熱というエネルギーを併せ持つものだ。その太そのもののような熱が、悪魔を焼いていく。

「ギャァアアアア!」

私達は、その景を直視することは葉わず、ただ、の焼ける匂いだけをじていた。

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