《無雙 ~仲間に裏切られた召喚師、魔族のになって【英霊召喚】で溺スローライフを送る【書籍化&コミカライズ】》第76話 と、ガレス三兄弟
「ちょっと、マーリンにしましゅ。サモン、だいけんじゃ、マーリン!」
私のすぐ橫が人型に発して、やがてはっきりとマーリンの姿になる。
「マスター、お呼びで?」
そうよ、と頷いて、陛下から手渡された地図を、マーリンに見せる。
「まえみたいに、ぐあいがわるかったら、つれてきましゅ」
私の背丈にあわせてしかがんで、その地図を見て、マーリンは、「うーん」と唸ってしまった。
「マーリン、何か問題でもあるのか?」
その様子を執務椅子から尋ねてくる。
「この竜と白蛇ですよ。信仰対象になるほどとなると、かなり大きいことが想定できます」
ん? それだったらガレスに運んで貰えばいいんじゃないの?
そう思ったので、そのとおり、マーリンに尋ねてみた。
「ガレス、ちからもちよ?」
そう言うと、にこりと笑ってマーリンは私の頭をでる。
「でも、竜が大きかったら、ガレス一人では大変でしょう?」
「あ、しょうね!」
私は口に手を當てて、考えが至らなかった! と驚いてから、しゅんとした。
「大丈夫ですよ。手はあります。ガレスの兄弟を喚べはいいのです」
「英雄ガレスの兄弟?」
私達のやりとりを聞いたアドラメレクが、不思議そうな顔をする。
「ええ。伝承ではガレス一人の伝説が一人歩きしていますが、正確には、彼の難行は三つ子である三兄弟の手によってし遂げたものなのです」
そう、マーリンが、部屋の皆に説明すると、皆が皆、三者三様といった様子で驚きの表をする。
「マスターが召喚するためには、彼らのことを學ばなければなりません。図書室で一度學んでいただいてから、救出に向かわせてください。そうお時間はかけませんので」
「あい、わかった。よろしく頼む」
マーリンに対して、陛下が軽く頭を下げた。
「ドラコンさん、ちゅれてきても、だいじょうぶなおへや、じゅんびしといてくだしゃい!」
私が片手をあげて、元気よく言う。
もう私は、竜も白蛇も連れてくる気満々だ!
「全く。リリスちゃん、ペットが増えるのとは訳が違うんだからね……。まあ、ちゃんと保護設備は拡張させておきましょう」
そこは、アドラメレクが請け負ってくれた。
「あれ」
ヒョイっと突然抱き上げられて私は驚きで聲をあげる。
犯人はマーリン。
「じゃあ、し図書室でお勉強しましょう。地図はちゃんと持っていてくださいね」
「あい」
私は、地図をきれいに畳んで、ポケットにしまった。
そうして、部屋を辭して、図書室に向かうのだった。
「ねえ、ガレスのきょうだいは、なんてなまえなの?」
行く道すがら、新たに會える英霊(エインヘリヤル)を想像して、ワクワクしながら尋ねる。
「ガレス、アレス、タレスの怪力三兄弟ですよ」
怪力三兄弟……。
あ、そうか。ガレスもメイスを振り回して力任せな戦闘スタイルの猛者だものね。
それを二人足せばいいのかな……。だって、三つ子だというし。
なんとなく、ガレスそっくりさんを三人喚んじゃえばいいんじゃないかと思った。ちょっとした、いたずら心である。
「サモン、でんせつの、かいりきさんきょうだい! ガレス、アレス、タレス!」
「ああ! ちゃんと學んでもいないのに……!」
マーリンが私を抱き抱えながらおろおろする。
そして、その間にも私のから輝く魔力が溢れ出て、三人の人の形になる。
「マスター。三兄弟でお呼びとは……。初めてですかな?」
「「お初にお目にかかる!」」
お互いに見慣れたガレスは、弟達までもが呼び出されたことを不思議そうにしている。
その彼の両脇で、アレスとタレスと思しき、筋骨隆々な男二人が、私に首を垂れる。
「みつごならそっくりよね、とおもったら、よべちゃいました」
「まあ、彼らは伝説上でも一卵の三つ子と言われていて、それはよく似ておりましたから……。幸いでしたな」
ビギナーズラック(?)な私と対照的に、心からの安堵のため息をついているマーリン。
なんていうか……、この大袈裟な安心の仕方は……。
「しっぱい……したら、どうなるんでしゅか?」
ちょっと好奇心から聞いてみたくなって、マーリンに尋ねてみた。
「……そうですね。我々の影のような化けが喚ばれていたかもしれないですなぁ。マスターも相変わらずの無鉄砲でらっしゃる」
ガレスが代わりそう答えると、空気を読んでいるのか読んでいないのか、ガッハハ! と愉快そうにの筋を揺らして豪快に笑っていた。
「ああ、ご紹介が遅れました。こちらがアレス、こちらがタレスです」
紹介されるごとに、アレスとタレスが私に首を垂れる。
「まあ、顔は一緒なので、髪のの癖の緩い順に上、と覚えていただければ楽でしょう!」
ガレスのいうとおり、ガレスは緩やかな癖、アレスはれ、タレスはドレッドヘアに捻り込んだ髪だった。
ドッペル化しました(違)
【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って來られては困るのだが?
【コミック第2巻、ノベル第5巻が2022/9/7同日に発売されます! コミックはくりもとぴんこ先生にガンガンONLINEで連載頂いてます! 小説のイラストは柴乃櫂人先生にご擔當頂いております! 小説・コミックともども宜しくー(o*。_。)oペコッ】 【無料試し読みだけでもどうぞ~】/ アリアケ・ミハマは全スキルが使用できるが、逆にそのことで勇者パーティーから『ユニーク・スキル非所持の無能』と侮蔑され、ついに追放されてしまう。 仕方なく田舎暮らしでもしようとするアリアケだったが、実は彼の≪全スキルが使用できるということ自體がユニーク・スキル≫であり、神により選ばれた≪真の賢者≫である証であった。 そうとは知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで楽勝だった低階層ダンジョンすら攻略できなくなり、王國で徐々に居場所を失い破滅して行く。 一方のアリアケは街をモンスターから救ったり、死にかけのドラゴンを助けて惚れられてしまったりと、いつの間にか種族を問わず人々から≪英雄≫と言われる存在になっていく。 これは目立ちたくない、英雄になどなりたくない男が、殘念ながら追いかけて來た大聖女や、拾ったドラゴン娘たちとスローライフ・ハーレム・無雙をしながら、なんだかんだで英雄になってしまう物語。 ※勇者パーティーが沒落していくのはだいたい第12話あたりからです。 ※カクヨム様でも連載しております。
8 125「もう・・・・働きたくないんです」冒険者なんか辭めてやる。今更、待遇を変えるからとお願いされてもお斷りです。僕はぜーったい働きません。【漫畫1巻+書籍2巻】
元E級冒険者のエクス19才。 才能の全てを【効果時間延長】に特化した異才の魔導師は、14才から冒険者になり5年間。真面目に頑張った。 しかしながら、少年は魔導師としては早熟だったが、人生経験は未熟だった。 お人好しの彼は周りの大人達にいいように搾取されていき、年中無休で奴隷のようにこき使われながら、馬鹿にされる日々を過ごす羽目に。 ついに過労で倒れてしまい玄関先で目を覚ましたある日。涙が止まらなくなり、ようやく自分の心と向き合う。 こんな仕事、辭めてやるっ! 初級魔法しか使えないエクスは、便利な奴隷くらいにしか思われていなかったが、エクスの異常に長持ちする初級魔法の効果が一つまた一つと切れてくるにつれ、だんだんと事態が深刻になっていく。 エクスの代わりなど誰もいなかったと慌てふためいた時には、もう遅い。 脅してきても、すがりついてきても、ニッコリ笑って全部お斷り。 僕はもう、ぜーったい働きません!
8 102高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
8 170崩壊世界で目覚めたら馴染みのあるロボを見つけたので、強気に生き抜こうと思います
仮想現実を用いたゲームを楽しむ一般人だった私。 巨大ロボを操縦し、世界を駆け抜ける日々は私を夢中にさせた。 けれどある日、私の意識は途切れ…目覚めたのは見知らぬ場所。 SF染みたカプセルから出た私を待っていたのは、ゲームのような巨大な兵器。 訳も分からぬまま、外へと躍り出た結果、この世界が元の場所でないことを確信する。 どこまでも広がる荒野、自然に溢れすぎる森、そして荒廃した都市群。 リアルすぎるけれど、プレイしていたゲームに似た設定を感じる世界。 混亂が収まらぬまま、偶然発見したのは一人の少女。 機械の體である彼女を相棒に、私は世界を旅することになる。 自分の記憶もあいまいで、この世界が現実かどうかもわからない。 だとしても、日々を楽しむ権利は自分にもあるはずだから!
8 198異世界で美少女吸血鬼になったので”魅了”で女の子を墮とし、國を滅ぼします ~洗脳と吸血に変えられていく乙女たち~
”魅了”、それは相手に魔力を流し込み、強制的に虜にする力。 酷いいじめを受けていた女子高校生の千草は、地獄のような世界に別れを告げるため、衝動的に自殺した。しかし瀕死の吸血鬼と出會い、命を分け合うことで生き延びる。人外となった千草は、吸血鬼の力を使って出會った少女たちを魅了し、虜にし、血を吸うことで同じ半吸血鬼に変えていく。 何も持たず、全てを奪われてきた少女は、吸血鬼として異世界に生まれ変わり、ただ欲望のままに王國の全てを手に入れていくのだった。 異世界を舞臺にした、吸血少女によるエロティックゴアファンタジー。 ※出て來る男キャラはほぼ全員が凄慘に死にます、女キャラはほぼ全員が墮ちます
8 125幻想魔動人形記
新・幻想入りシリーズ とある事であっさり死んだ未練たらたらの青年、気持ちを新たに取り敢えず閻魔の所に行こうとするも、謎の光(魔法)の穴(円)に吸い込まれてしまう。新たな人生の幕開けとして・・・ 穴に吸い込まれた護速(ごそく)霊夜(リョウヤ)は、魔動人形に取り込まれ、新たな體を得る。 この話はそんな青年の幻想録だ
8 133