《「もう・・・・働きたくないんです」冒険者なんか辭めてやる。今更、待遇を変えるからとお願いされてもお斷りです。僕はぜーったい働きません。【漫畫1巻+書籍2巻】》5 沒落の足音(子爵1)
ラードリッヒ子爵は、エクスが説教の途中で帰ってしまったため納まりきらなくなった怒りを代わりに執事へとぶつけていた。
「あの愚民めがっ初級魔法しか使えぬくせに思い上がりおって!」
「全くその通りであります、子爵さま」
執事イエスマンの同調に、ようやく怒りが鎮火したのかふーっと息を吐いた。真っ赤になった顔に、筒を當てると冷えた空気が吹き出て火照った顔が冷えてくる。
「そうだ、先程の愚民の名前は何だ?」
「エクスであります」
子爵の顔が悪巧みに歪んだ。
「あの出來損ないの愚民を領から逃がすな。それと冒険者はおろか他の仕事も一切出來ぬように周りに圧力を掛けておけ。所持金が干上がればさすがに愚民とて自らの過ちに気付くだろう」
「それは素晴らしい考えであります。早速そのように手配します」
執事が、子爵の立案した恐ろしい計畫に太鼓判を押したが、彼らは本的に考え違いをしている。
エクスは働く気なんてさらさら無いのに。
「くふふ。今から楽しみだ、仕事をさせてくれと懇願してくる愚民の姿が目に浮かぶ。今度はしっかりと反抗せぬよう教育しないとな。ええと・・」
「エクスであります、子爵さま。ところで、その筒は?」
先程から子爵の顔を冷やしている目新しい筒に目を向けた執事イエスマンに、ラードリッヒ子爵は得意げに答えた。
「私の考案で、あの欠陥魔導師に氷と風の初級魔法を付與させた持ち運び可能な道だ」
「おお、あの初級魔法しか使えぬ者にまさかそのような使い道があったとは。まさに慧眼であります子爵さま」
執事イエスマンのよいしょにまんざらでも無い子爵。
「で、あろう?5つほど作らせたから、1つ下賜してやるから廚房へ持っていけ。予定では200個作らせるつもりだったのだが、あの役立たずめ逃げ出しおって」
「有難き幸せ。全くでありますな。そういえば、廚房の・・・」
子爵の機嫌が治ったタイミングを見計らい困った顔をする執事。
「どうした?」
「廚房の水瓶が止まったのですが、如何いたしましょうか。なにぶん、あの逃げ出したエクスが作ったものなので」
ラードリッヒ子爵の顔がうんざりしたになる。
「そんなのは、他の魔導師を呼べば良かろう。安ければ魔道でも良いぞ」
「は、はい」
執事に冷や汗が流れる。
子爵の無茶ぶりが愚民から自分に向かってきたためだ。
ラードリッヒ家の沒落の足音が靜かに迫ってきた。
ガンガンONLINE
大好きだった幼馴染みに彼氏が出來た~俺にも春が來た話
ずっと一緒だと思っていた。 そんな願いは呆気なく崩れた。 幼馴染みが選んだアイツは格好よくって、人気者で... 未練を絶ち切る為に凌平は前を向く。 彼を想い続ける彼女と歩む為に。 ようやく結ばれた二人の戀。 しかし半年後、幸せな二人の前に幼馴染みの姿が... 『ありがとう』 凌平は幼馴染みに言った。 その意味とは? 全3話+閑話2話+エピローグ
8 57【書籍化・コミカライズ】竜神様に見初められまして~虐げられ令嬢は精霊王國にて三食もふもふ溺愛付きの生活を送り幸せになる~
魔法王國フェルミ。 高名な魔法師家系であるエドモンド伯爵家令嬢ソフィアは、六歳の時に魔力判定でゼロを出したことがきっかけで家族から冷遇される日々を送っていた。 唯一の癒しはソフィアにしか見えないフェンリルの『ハナコ』 母にぶたれても、妹に嫌がらせを受けても、ハナコをもふもふすることで心の安寧を保っていた。 そんな彼女が十六歳になったある日。 ソフィアは國家間の交流パーティにて精霊王國の軍務大臣にして竜神アランに問われる。 「そのフェンリルは、君の精霊か?」 「ハナコが見えるのですか?」 「……ハナコ?」 そんなやりとりがきっかけで、何故かアランに求婚されてしまうソフィア。 家族には半ば捨てられる形で、あれよあれよの間にソフィアは精霊王國に嫁ぐことになり……。 「三食もご飯を食べていいんですか?」 「精霊國の皆さん、みんなもふもふ……幸せです……」 「アラン様と結婚できて、本當によかったです」 強制的に働かされ続け、愛も優しさも知らなかった不器用な少女は、精霊王國の人たちに溫かく見守られ、アランに溺愛され、幸せになっていく。 一方のフェルミ王國は、ソフィアが無自覚に國にもたらしていた恩恵が絶たれ崩壊への道を辿っていて……。 「君をあっさり手放すなぞ、エドモンド家は判斷を誤ったな。君の本當の力がどれだけ凄まじいものか、知らなかったのだろう」 「私の、本當の力……?」 これは、虐げられ続けた令嬢が精霊國の竜神様に溺愛され、三食しっかり食べてもふもふを堪能し、無自覚に持っていた能力を認められて幸せになっていく話。 ※もふもふ度&ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。
8 135VRMMOで妖精さん
姉に誘われて新作VRMMORPGを遊ぶことになった一宮 沙雪。 ランダムでレア種族「妖精」を引き當てて喜んだのもつかの間、絶望に叩き落される。 更にモフモフにつられて召喚士を選ぶも、そちらもお決まりの不遇(PT拒否られ)職。 発狂してしまいそうな恐怖を持ち前の根性と 「不遇だってやれば出來るって所を見せつけてやらないと気が済まない!」という反骨精神で抑え込んで地道に頑張って行くお話。
8 129りんご
とある先輩と後輩と林檎の話
8 85こんなの望んでない!
仲違いしている谷中香織と中谷翔。香織は極度の腐女子でその中でも聲優syoの出ている作品が大好きだった。そのsyoは皆さんご察しの通り中谷であり中谷はこれを死んでもバレたくないのである。
8 133學園の男子が、俺以外全員男の娘だった件!
とある有名學園に入學した どこにでもいそうな平凡な男子學生 青鷺 一樹(あおさぎ いつき)。 彼は入學式の最中とんでもない事実を知らされる。 男の娘だらけの學園で始まる、青鷺 一樹のドタバタ青春ラブコメ! 彼は無事に學校を卒業することができるのか?
8 135