《【書籍版4巻7月8日発売】創造錬金師は自由を謳歌する -故郷を追放されたら、魔王のお膝元で超絶効果のマジックアイテム作り放題になりました-》第23話「ユーザーサポートを提案する」
「と、いうわけ……です。トール・リーガスさまは、アグニスのために……炎を抑えるアイテムを作ってくださったのです」
あれから、しばらく後。
アグニスは事を、ライゼンガ將軍に説明してくれた。
彼が風呂場で偶然、俺と出會ったこと。
(もちろん、アグニスがで踴ってたことは隠しておいた)
出會った後で彼が俺に、『火の魔力』と発火質について話してくれたこと。
俺と提案とアグニスの同意によって、俺が錬金で、『炎を抑えるアイテム』を作ることになったこと。
そうして完した『健康増進ペンダント』によって、アグニスの発火質が治ったことを。
──呆然(ぼうぜん)として床に座り込むライゼンガ將軍に向かって、アグニスは、を抑えた聲で、説明し続けたんだ。
「──トール・リーガスさまは、アグニスのためにがんばってくださいました。そしてこれが、アグニスの火の魔力を、他の魔力に変換することで炎を抑えるアイテム、『健康増進ペンダント』です」
アグニスは、メイド服の元でるペンダントを、父親に示した。
Advertisement
「だから今のアグニスは、メイベルと同じ服を著ていられるんです。トールさまは、変なことをしようとしたわけじゃないんです。これで、わかってくれましたか。お父さま」
「な……なんと、そのようなことが……」
ライゼンガ將軍は震えてる。
予想外のことが起こりすぎたからね。しょうがないよね。
「アグニスの炎を抑えた……本當に? 」
「ごらんの通り……なのです。お父さま」
アグニスは『健康増進ペンダント』を両手で包み込んだ。
「このアイテムのおかげで、アグニスは……服を著られるようになりました。ずっと……可い服を著るのが夢だったので。なのに、お父さまは! その夢を葉(かな)えてくれたトールさまに、なんてことしたの!!」
「すまぬっ!」
がんっ!
ライゼンガ將軍が、床に額をたたきつけた。
土下座(どげさ)だった。
「知らぬこととはいえ、アグニスの恩人になんと無禮なことを……我は自分が恥ずかしい! 申し訳なかった!!」
がんっ。がんっ。
続けざまに、額を床にたたきつけるライゼンガ將軍。
Advertisement
「トール・リーガスどの。どうか我を、自由に罰《ばっ》するがいい!!」
「え、あ、はい」
それしか言葉が出てこなかった。
アグニスが説明をはじめてから、ライゼンガ將軍の態度が急変していったからだ。
持ち上げられた狀態から床に下ろされて──最初は立って話を聞いていたのに、いつの間にか正座狀態になってた。最終的には土下座してた。
さっきとはうってかわっての低姿勢だった。
「……我の他(ほか)に、そこまでアグニスのことを考えてくれる者がいるとは思わなかったのだ。本當に、申し訳なかった」
將軍は床に額を押しつけたまま、つぶやいてる。
「お主は……いい人だったのだな。トール・リーガスどの。それに比べて我はなんと愚かな。火炎將軍などとたいそうな名で呼ばれながら、人の本質を見極めることもできぬとは……ここまで人を見る目が曇(くも)っていようとは」
不意にライゼンガ將軍は、がばっ、と顔を上げた。
そのまま、腕をばして、親指を立てて──
「よし。役立たずの目など潰(つぶ)すとしよう!」
Advertisement
「アグニスさん、將軍を止めて!」
「はい!」
自分の目に指を突っ込もうとするライゼンガ將軍と、それを押さえるアグニス。
アグニスの細い指が摑むと、ライゼンガ將軍の腕はぴたり、と止まる。
ライゼンガ將軍の太い腕に力がり、管が浮き出る。
それでもアグニスの細腕が、しっかりとライゼンガ將軍を止めている。
「ぐ、ぐぬぬ! は、放すのだアグニス。武人として、不覚を詫びねば気が済まぬ!」
「だから、話を聞いてくださいと言いました! お父さま!!」
「……あ」
アグニスの言葉に、ライゼンガ將軍が目を見開く。
それから、ゆっくりと、將軍の腕から力が抜けた。
「そこまでしなくていいですから」
俺は言った。
「自分の目を潰すとかはやめてください。やりすぎです。俺はこれからも魔王領にいるんです。將軍と會うたびに、そのことを気にすることになりますので。変なトラウマをつけたくないんです」
「……う、うむ」
「それに、將軍はアグニスさんの発火質が治ったことを知らなかったんですよね。その狀態で、アグニスさんが普通に服を著ていたら──俺を、怪しむのは仕方ないですから……」
ライゼンガ將軍が娘思いだってのは知ってたけど、これほどとは思わなかった。
將軍は、アグニスのことを本當に大切にしてる。それがすごく、よくわかる。
俺に謝るために、ここまでしようとするんだもんな。片目の視力を無くしたら、將軍の仕事だってできなくなるのに。
子どもを人質・生け贄(にえ)にしようとしたうちの親より、はるかにましだ。
……そっか。魔王領の親子って、こういうじなのか。
「これから普通に接してくれれば、それでいいです。だから、目を潰すとかはやめてください」
「わかった。トールどの言葉に従おう」
ライゼンガ將軍は座ったまま、俺に頭を下げた。
「だが、我の失態については、魔王陛下に報告させてもらう。トール・リーガスどのが、アグニスにしてくれたことも含めてな。そうでなければ気が済まぬ」
「わかりました。それでいいです」
結局、こちらの被害はなかった。
將軍は俺をおどそうとして出した火炎は『超小型簡易倉庫』で吸い取ってたし、將軍のきはアグニスに封じてたからね。
「でも……やっぱり、話くらいは聞いてしかったです」
俺は言った。
「武人であるライゼンガ將軍が、戦う力のない文を嫌うのはわかりますけど……」
「違うのだ。我(われ)がトール・リーガスどを見下してしまったのは、別の理由があるのだ」
「別の理由?」
「帝國から客人が來ると聞いたとき、我は思ったのだ。アグニスと手合わせさせて、魔王領の皆に、娘の炎の力を見せつけてやろうと……」
がっくりと肩を落として、將軍は話し始めた。
床に置いたままの『火炎耐の鎧(よろい)』を見つめながら、辛(つら)そうに。
「アグニスは強力な火炎の力を持っている。それは先祖である『火炎巨人(イフリート)』のによるもので、なんら忌(い)むべきものではない」
「はい。知ってます」
「だが、そのせいでアグニスは炎を制できず、鎧(よろい)のみをにつけて生活することになった。我は、娘に不便な暮らしをさせているのが申し訳なくてなぁ。せめて、発火能力があることのメリットを教えてやりたかったのだ」
「だから帝國から來た俺と戦わせようとした、ってことですか」
「うむ……その通りだ」
ライゼンガ將軍は気まずそうに視線を逸らして、
「帝國の者はみんな、強力な武人だと聞いていたからな。そのような者と手合わせすれば、アグニスの名は上がる。勝てぬまでもアグニスが自信をつけてくれればいいと、そう思っていたのだよ……」
「でも、來たのは武將じゃなくて錬金師(アルケミスト)だった」
「そうだ。それで……がっかりしてしまってなぁ。つい、失禮なことを言ってしまった。本當に申し訳なかった……」
そういうことか。
アグニスは強すぎる火の魔力のせいで、服を著ることも、うかつに人に近づくこともできなかった。
だからライゼンガ將軍は、アグニスに自信をつけさせるために、強者と戦わせようとした。火の魔力と発火能力が悪いものではなく、役立つものだということを教えて、自信をつけさせるために。魔王領のみんなに、アグニスの力を認めてもらうために。
だから、帝國から客人が來ると聞いたとき、強力な武人が來るのだと期待した。
でも、來たのは戦う能力のない錬金師だった。
期待外れだったので、本気でがっかりしてしまった。
そのせいでうっかり、ライゼンガ將軍は俺にきつく當たった──ってことか。
「いや、これも言い訳か……今回のことは我の失態だ」
ライゼンガ將軍は言った。
「頼むトールどの。貴公に詫びをさせてくれ。アグニスに作ってくれたアイテムの報酬(ほうしゅう)も払いたい。なんでも言ってくれ」
「報酬ですか……」
そういえば、考えてなかった。
『健康増進ペンダント』すげー、作りたい……で、一気に仕上げちゃったからなぁ。
でも、報酬がもらえるなら──
「それなら、錬金の素材を分けてもらえないでしょうか。將軍の領土には鉱山(こうざん)があるんですよね? 貴重な金屬や鉱、めずらしい石なんかがあったら分けてもらえませんか」
「うむ。もちろん構わぬぞ」
「でも、選ぶのが大変ですよね……どれが役に立つが、將軍やアグニスさんにはわからないでしょうし……できれば、俺を領土まで連れていってもらえませんか?」
「わかった。いつでも言ってく──」
「もちろん、鉱山の開発が始まってからで構いません。火山なんかには地上とは別の組の鉱があるって聞いたことがあります。それと……そういえば隕鉄(いんてつ)って知ってます? 空から降ってくる石、つまりは隕石から採れる鉄のことなんですけど、不思議と山にはそういう変わったものが──」
「トールさまトールさま」
気づくと、メイベルが俺の服の袖を引っ張ってた。
「お気持ちはわかりますが、別の話になっちゃってますよ?」
「……あ」
ライゼンガ將軍が、ぽかん、としてる。
メイベルもアグニスも、困ったような顔になってる。
「つ、つまり、報酬をいただけるなら、錬金の素材をください、ということです。それと、將軍の領土に行って、素材を探す権利をください。もちろん、領土にって採掘(さいくつ)を行うときは許可を取りますから」
俺は改めて、將軍に告げた。
「それが今回の報酬と、將軍からいただくお詫びということで、どうでしょうか?」
「貴公の要求はすべてけれよう」
將軍ライゼンガは立ち上がり、俺に向かって深々と頭を下げた。
「ライゼンガ・フレイザッドの名において、トール・リーガスどののご厚意に謝する。また、我が娘のためにアイテムを作ってくれたことは忘れぬ。フレイザッド家は魔王陛下に次ぐ忠誠を、トール・リーガスどのに捧げよう」
「ありがとうございます」
そこまでしなくてもいいんだけど。
武人だけあって、將軍にも譲れないラインはあるんだろうな。
「メイベルも……申し訳なかった。お主はトール・リーガスどのを守ろうとしていたのだな。アグニスのなじみの話を、我はもっと聞くべきであった」
「まったくです」
メイベルは腰に手を當てて、將軍をにらんでる。
「……本當は、私はさっきから、將軍に魔を放つのを我慢しているのです。私の大切なご主人様を連れ去ろうとしたのですから……アグニスさまが將軍を止めていなければ、本気で魔攻撃をしていました」
「……も、申し訳ない」
「それに、あのまま將軍がトールさまを連れ去ったら……下手をすれば、魔王領の中で爭いが起こるところでした。將軍さまは、トールさまが魔王陛下にとっても大切なお客だということを、もっとよく知るべきです」
「わかった……我から、魔王陛下にお詫びする。だがな、メイベルよ」
「はい」
「わしからお主に、頼みがあるのだ」
將軍はメイベルとアグニスの方を順番に見て、言った。
「メイベル・リフレインよ。昔のように、アグニスと仲良くしてはくれぬか。分差を気にせず、名前で呼びあう、友として」
「もちろんです」
メイベルはアグニスの手を取って、笑った。
「私もずっと、アグニスさまと昔のように、こうして手を繋ぎたかったんです」
「……メイベル」
アグニスは涙を浮かべて、メイベルを見てる。
ライゼンガ將軍は満足そうに、
「それと、アグニスに対して敬語は不要だ。分差は気にせずともよい。我も今回の失態によって、將軍位を返上することになるかもしれぬからなぁ……いや、そうなったらアグニスと過ごす時間が増えるな。うむ。良いな。魔王陛下に今回の件を伝える際に、願い出てみるのも……」
「魔王領が大騒ぎになるからやめてください」
俺は言った。
まったく。魔王ルキエが知らないうちに、大きな話になっちゃってる。
あとで彼に説明するのが大変だ。
「我はこれから魔王陛下の元へ向かう。我の失態も含めて、ありのままを話すつもりだ。トール・リーガスどのが、アグニスにしてくれたこともな」
「そうですね。『健康増進ペンダント』の効果についても、伝えておいてください」
「もちろんだ。トール・リーガスどのが功績(こうせき)を誇るのは當然──」
「いえ、他にもアグニスさんと同じ悩みを持つ人がいるかもしれませんから」
アグニスの発火質は、先祖返りによる強力な火の魔力が原因だ。
となると、他にも似たような人がいるかもしれない。
『健康増進ペンダント』は、風とと闇以外の魔力なら変換できる。
強すぎる魔力で悩んでいる人の役に立つはずだ。
いいよね。自分が錬金で作ったマジックアイテムが普及していくのって。
錬金師冥利(みょうり)に盡(つ)きるというか、わくわくする。
「というわけなので、魔王陛下と宰相さまに『健康増進ペンダント』の効果をよーく伝えておいてください。お願いします」
「わ、わかった……」
「それと、アグニスさん」
俺はアグニスの方を見た。
「ちょっとそのペンダントにれさせてください。最後の調整をしますから」
「は、はい。どうぞ」
アグニスはメイド服の元から、ペンダントを取り出した。
それにれて、俺は『創造錬金(オーバー・アルケミー)』を起。
調整をして、ペンダントをアグニスに返した。
「これで、ペンダントから聲が出ないようになりました。魔力を変換するたびに、いちいちメッセージが聞こえてたら大変ですからね」
「本當にありがとうございます。トールさま。なんとお禮を言っていいか……」
「あと、こっちは予備です。無くしたとき用の」
「……本當に、なにからなにまで……ありがとうございます」
アグニスは目を閉じて、二個目のペンダントを抱きしめた。
「これから……アグニス・フレイザッドはなにがあっても、トール・リーガスさまのために力を盡くすことを誓います。『原初の炎の名にかけて』」
「さっきも聞きましたけど、その言葉って、なにか意味があるんですか?」
「ひ、なので」
ペンダントで口を押さえるアグニス。
なんだか危険なじがしたので、突っ込むのはやめておいた。
「それじゃ、俺にできるのはここまでです。なにか問題があったら、遠慮なく言ってください。ユーザーサポートがついてますから」
「『ゆーざーさぽーと』?」
「勇者の世界には、そういうものがあるんです」
『通販カタログ』には、そんなことが書いてあった。
使い方や、使用上のトラブルがあった際は『ユーザーサポート』に連絡してください、って。
さらに、アイテムが屆いてから2週間以なら返金OK。
効果が実できない場合は、返品をけ付けるようになっていたらしい。
しでも勇者の世界に近づくため、俺もそれを真似することにしたんだ。
アイテムを作っただけじゃ、まだ足りない。
俺はまだ、勇者の世界の足元にも及ばないんだ。
勇者の世界を──帝國を越えるまで先は長いな。ほんとに。
「2週間以に効果が実できない場合は──」
「いえ、もう、効果は十分にじておりますので!」
「返品の際には──」
「絶対にしませんので!」
「ユーザーサポートの際は──」
「アグニスから、トール・リーガスさまに會いに行きます!」
そう言ってアグニスは俺の手を取った。
「アグニスを──トール・リーガスさまがどれほど幸せにしてくださったかお伝えして……そうして、あなたがむことは、なんでも葉えてさしあげますので……」
「ユーザーサポートってそういう意味なんでしょうか?」
商品を作った方が、け取った方をサポートするものだよね?
ユーザーサポートって商品をけ取った方が、製作者の面倒を見ることじゃないよね。たぶん、だけど。
「トール・リーガスさまの願いを葉えることがアグニスの幸せなので」
アグニスはまっすぐ、俺の目を見つめて──
「このペンダントを使っているアグニスに、トールさまをサポートさせてくださいませ」
──めいっぱいの笑顔で、そんなことを宣言したのだった。
第24話は、明日の午後6時ごろに更新する予定です。
このお話を気にった方、「続きが読みたい」と思った方は、ブックマークや、広告の下にある評価をよろしくお願いします。更新のはげみになります!
【書籍化】探索魔法は最強です~追放されたおっさん冒険者は探査と感知の魔法で成り上がる~
※BKブックス様より第1巻好評発売中! リーダーやメンバーから理不盡なパワハラを受け、冒険者パーティを追放されてしまったおっさん冒険者ロノム。 しかし、趣味に使える程度だと思っていた探査と感知の魔法は他を寄せ付けない圧倒的な便利さを誇っており、全てのダンジョン探索がイージーモードになるような能力だった。 おっさん冒険者ロノムはその能力もさることながら、人當たりの良さと器の大きさもあって新パーティのメンバーや後援者、更には冒険者ギルドや國の重鎮達にも好かれていき、周りの後押しも受けながらいつしか伝説の冒険者と呼ばれるようになっていく。 一方、知らないところでロノムの探査魔法にダンジョン攻略を依存していた前のパーティーはどんどん落ちぶれていくのであった。 追放によって運が開かれたおっさん冒険者のサクセスストーリー。
8 67僕の妹は〇〇ですが何か問題ありますか?
人と妖怪が共存するようになっても思春期特有の悩みは存在する。 僕の妹もその一人だが、僕はなんとか妹の力になってあげたい。 これは半人半鬼かつ無自覚のシスコンである少年が高校生活や家庭のゴタゴタ、戀愛、時折起きる事件などを通して成長していく物語である。
8 196覇王の息子 異世界を馳せる
官渡の戦いで曹操、討ち死に!? 袁紹軍に包囲された宮殿。曹操の後継者 曹丕は死を覚悟していた。 しかし、袁紹軍の包囲網を突破し曹丕を救った者がいた。 その者の名前は関羽。 夜通し逃げ走った2人がついた先は 魔法と呼ばれる幻術が存在し、モンスターと呼ばれる魑魅魍魎が存在する世界だった。 そんな世界で曹丕は、覇王として復権を目指して進んでいく。
8 100神は思った。人類の7割をアホにして、楽しく見守ろうと
神は望んだ、爭いのない平和な世界を 神は望んだ、笑顔の絶えない世界を 神は思った、ではどうするべきか そして神は創った、人類の7割がアホの子の世界を
8 160神籤世界の冒険記。~ギルドリーダーはじめました~
ガチャに勤しむ會社員郡上立太は、コンビニで魔法のカードを手に入れた帰りに異世界へと送り込まれてしまった。それは彼がプレイしていたゲームの世界なのか、それともよく似た別世界なのか。世界を統治する『虹の女神』と、彼女に瓜二つの少女の正體。彼がこの世界にやってきた理由。これはいずれ世界を震撼させることになる男、『塔』の冒険者たちを統べるギルドマスターリッタ・グジョーの物語である
8 162問題が発生したため【人生】を強制終了します。 → 『精霊使いで再起動しました。』
女性だけしかなれない精霊使い達の物語--- ――その國の王となるには、次期王候補者と精霊使いは、四つの屬性の大精霊と大竜神の祝福を受けなければならない。 『ニュースです。昨夜、銀座のビルのテナントの一室で起きた爆発事故で、連絡が取れなくなっていた従業員とみられる男女四人の遺體が発見されました。』 女子大生のハルナはMMORPGにどっぷり浸かった生活を送っていたが、PCパーツ貧乏となり親族のお手伝いで夜のアルバイトへ。不慮の事故により異世界へ転生し、精霊と出會う。 ハルナは失蹤した精霊使いの少女と似ていたため、この世界の事情に取り込まれていくことになる。
8 198