《【書籍化】馴染彼のモラハラがひどいんで絶縁宣言してやった》デートのおい
お待たせしました……!
更新再開します
以前だったら著信音を聞くだけで、反的にが強張っていた。
でも、もうこのスマホに花火から怒濤の圧迫メッセージが屆くことはない。
今、俺にメッセージを送ってこれる唯一の人間は、雪代さんだけだ。
俺は自室に向かって私服に著替えてから、メッセージを開いた。
雪代さん:一ノ瀬くん、さっきは送ってくれてありがとう
もう家に著いたかな?
雪代さんは一発目のメッセージからいきなり罵倒したりしない。
これが普通で、今までがどれだけ異常だったのか改めて思い知る。
俺が、著替えを終えたところだと返信すると、またすぐにメッセージが屆いた。
雪代さん:今日は々話してくれてありがとう
きっと話すの辛かったよね
でも如月さんとのこと私に打ち明けてくれてうれしかった
雪代さん:それから……私の告白も聞いてくれてありがとう
本當はまだ隠しておくつもりだったんだけど
衝に駆られて言ってしまったのでした笑
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雪代さんのメッセージの書き方はちょっと獨特な彼の話し言葉どおりで、まるでここに雪代さんがいるみたいなじがして、し笑ってしまった。
彼とメッセージのやりとりをするのが楽しくて、気づけば俺たちはそのまま何往復もメッセージを送り合っていた。
どちらかが一方的に言いたいことを押し付けるんじゃなくて、ちゃんとコミュニケーションになっている。
それがこんなにわくわくするなんて、今まで知らなかった。
雪代さん:実は私、普段はあんまりメッセージでのやりとりってしないの
する相手もいないし
雪代さん:あ! 今の勵まされるの待ちの自とかじゃなくて単なる事実の話だから気にしないでね!?
――それも含めて振りだってけ取ればいい?
雪代さん:ちーがーいーまーす!笑
――ごめんごめん、冗談
――俺も同じだからわかる
雪代さん:一ノ瀬くんはあんまりこういうの好きじゃない?
――まあ今まではいいイメージなかったかな
雪代さん:今は?
――雪代さんとだと楽しいよ
テンポよく返信がきていたのに、そこでし彼の応答が途絶えた。
なんだろうと思っていると、真っ赤な顔で照れているうさぎのスタンプがピポンという音とともに送られてきた。
雪代さん:……いきなりそういうこと言うから、心臓がいまバクバクしてるよ
――なんで? 思ったこと伝えただけだけど
本気で首を傾げながらそう伝えると――。
雪代さん:だって一ノ瀬くんは私の好きな人だよ?
好きな人から私とだと楽しいなんて、言われたらドキドキするよ
ちょっと特別扱いしてもらえたような錯覚を覚えちゃうし
君は意外と悪い男ですね!
今度はうさぎがかわいく怒っているスタンプが一緒に屆いた。
「……そ、そっか。俺の事好きなんだよな、この子」
忘れてたわけじゃないけど、どうしても自覚の足りない発言をしてしまいがちだ。
雪代さん:ところで一ノ瀬くんにおいがあるの
――おい?
雪代さん:うん
今週の土曜日、もしよかったら私とデートしてくれないかな?
「デート……」
驚きの提案をされて、思わず呟く。
生まれて初めてデートにわれてしまった。
まさかこんな日が來るなんて……。
花火の都合で、花火の行きたいところに連行されるだけの行事を花火は『デート』と呼んでいたけれど、あれが本來のデートではないことぐらい、もう俺は気づいている。
あれは単に荷係をさせられていただけだ。
俺が返事をする前に、再び雪代さんがメッセージを送ってきた。
雪代さん:一ノ瀬くんのことが好きだから、二人でお出かけしたいのですよ
でも、ただそれだけだから安心してね
やばい……。かわいい。
素直にそう思った。
正直、まだをするとかそういう気持ちになれないのだけれど、そんな俺の気持ちもちゃんと慮ってくれるなんて。
こんなふうにってくれたのに斷れるわけがない。
「って早く返事しないと」
――俺でよかったら是非
すぎか?
でも他になんて言ったらいいのかわからなくてそう返すと、今度は即座に返事がきた。
雪代さん:うれしい……!
やっぱり雪代さん、かわいいよな……。
素直に思ってることを伝えてくれるところも含めて。
「世の中にはこんなの子も存在していたんだな……」
花火のせいで、花火以外の子のことがまったく視界にってこない人生を過ごしてきたけれど、こうして雪代さんと親しくなれて本當によかった。
「デートって、何か準備しとくことあるのかな」
行く場所は男が考えるべきなのか。
二人で相談したほうがいいのか。
わからないことは山ほどあるけれど、俺と雪代さんはこのツールで繋がっている。
「無理に格好つけて失敗するより、相談したほうがいいか」
格好がつかないけれど、それは仕方がない。
――デートの仕方が全然わからないので、教えてしいんだけど
雪代さん:私も初めてのデートだよ?
わ、そうなのか。
だったら尚更、俺の責任重大だ。
楽しんでもらえるようがんばらないと、そう思った直後――。
雪代さん:一ノ瀬くんに楽しんでもらえるよう、がんばるね!
同じ時に同じことを考えていたじが、なんだかくすぐったい。
俺たちはこのあとさらに話が弾んでしまい、結局、二時間近くかけてデートの容について相談しあったのだった。
束の間の平穏な時間……
◇◇◇
私が読みたい馴染ざまぁを書いてみました
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