《【書籍化】その亀、地上最強【コミカライズ】》戦い
冒険者ギルドへ、急依頼と呼ばれるけることを強制させられる特別な依頼が張り出される。
依頼名は辺境伯領の防衛、その容は昏き森から湧き出してくる魔達から、このアクープの街を守ること。
昨晩昏き森にり魔討伐をしていた冒険者達が、魔の數が激減していることを報告。
真相を確かめるべく放った鳥型魔の従魔と視覚共有をしたテイマーが、魔が森の奧深くで隊列を組んでいることを確認した。
通常魔にそんなことをする知能はない。
たとえ同じ種族だろうが、エサがなくなれば共食いをし合うような、良くも悪くも獣のような存在だからだ。
つまり彼らは何かにられている、ということになるとは思うのだが……その黒幕の正が何なのかは未だわかっていない。
しかし、たしかなこともある。
それは魔達が大きさも區々で稚拙ではあるが、隊伍を組んで軍隊のように行進を始めたこと。
辺境伯領で昏き森に接している領地は幾つもある。
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その中には辺境伯以外の貴族が治める領地だってあった。
だがどういうわけか、彼らは皆一様にアクープの街を目掛けて進軍を始めている。
恐らくはまず最初に、辺境伯領の中でも栄えているこの街を落とし、勢いそのまま他所を侵略しようという意図なのだろう。
そんな侵攻のやり方さえも、どこか人間くさく、本能のままに生きる魔らしくない。
今頃他の場所にも、同様の依頼が張り出されていることだろう。
が、冒険者達はまず魔達の襲撃の第一波を食い止めるため、かなりの數がアクープへと集結している。
僕は冒険者ギルドへと向かう道すがら、カーチャの言葉を思い出していた。
戦爭を求めているセリエ宗導國の怪しいき。
未だピースは揃わずなんの確証もないが、この魔の襲來には人間が関わっているのかもしれない。
それがセリエ宗導國であるとするのなら、魔達に街が躙されるというのはただ破壊され逃げるというのとは訳が変わってくる。
魔達のきが橋頭堡を作るような役割になっているのかもしれないし、もしくは何か本命を隠しているのかもしれない。
なんにせよ僕はこの街を守るために、戦うつもりだ。
そしてその気持ちはアイビーもサンシタも、同じようだった。
僕たちが想像していたのとは隨分形は違ったけれど。
それでも送る毎日は平和で、溫かかった。
それを壊そうとする奴らがいるのなら、魔だろうと人間だろうとそれは僕たちの敵になる。
ただ一つ、気がかりというかのつかえになっていることがある。
これからこなす依頼は、戦いだ。
何百何千という魔を倒す、戦爭のように激しい戦いだ。
僕はそれに、アイビーを巻き込まなくちゃいけない。
僕には、何もできないから。
彼は、何でもできるから。
今までの、地位有る人達とつなぎを作って、安定した生活を送るためのものとは違う。
規模も違うし、目的も違う。
戦いの規模は大きく、そして敵は大量だ。
一一ならそれほど問題は無いだろうが、今昏き森の魔は皆がこちらに向かってきているのだ。
その數は數千とも數萬とも言われている。
それだけとてつもない量となれば、アイビーだってどうなるかはわからない。
もし魔達をなんとかしようとするのなら、アイビーは相當な力を使わなければいけないはずだ。
被害を出さないようにするとなると、本気を出すために、本來の大きさになる必要があるかもしれない。
もし彼が全力を出して敵を追い返すことができたとして。
アクープの街の皆は、そんなことのできるアイビーを、化けとしてではなく今まで通りに見ることができるだろうか。
できないのなら、きっと彼は傷つく。
僕はアイビーの心が、それほど強くないことを知ってるんだ。
村の皆に酷いことを言われたとき、深夜に誰にも見られないよう、こっそりと泣いていたのを僕は知っている。
だからこそためらってしまう。
こういう風に自分ではなく彼を矢面に立たせてしまえば、アイビーの心はいつか削れて、すり切れて、壊れてしまうんじゃないかって。
僕はを消化しきれぬまま、アイビーの首筋をでた。
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