《【書籍化】解雇された寫本係は、記憶したスクロールで魔師を凌駕する ~ユニークスキル〈セーブアンドロード〉~【web版】》# 7. 追跡
テリーは慌ててギルドにり息を切らせてあたりを見回した。
「どうしたのにゃ? テリー」リンダの聲が後ろから聞こえた。
「###########」テリーは早口でリンダに告げた。リンダは首を傾げた。
「もうちょっとゆっくり言ってくれにゃ。スティーヴンが何にゃ?」
テリーは數値が上昇していく機械を指さしながらわめいた。
リンダはそれを聞いて、目を見開き、テリーの両肩をつかんで揺さぶった。
「スティーヴンが攫われたってホントかにゃ!! テリー!!」
リンダの聲にギルドがざわついた。
マーガレットが近づいてきて、テリーに尋ねた。
「どっちの方角だ?」
テリーは機械を見てからギルドの扉の方角を指さした。
「よし」マーガレットは駆け出した。
「待てにゃ! マーガレット! お前は方向音癡だから道に迷う……」
リンダの言葉を全く聞かず、マーガレットはギルドから出て行ってしまった。リンダは天井を見てんだ。
「ああもう、最悪だにゃ! 追いつけるかもしれない手段がなくなったにゃ! せめてテリーを連れて行けにゃ、マーガレット!!」
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テリーは大きく首を振った。
付のがリンダに言った。
「ずいぶん前にドロシーさんが慌ててやってきてスティーヴンさんを連れて行きましたよ。教會に変な人がいるって言って」
それを聞いたリンダは言った。
「ドロシーに聞いてみるにゃ! ついてくるにゃ、テリー!」
テリーはリンダとともに教會に向かった。
◇
教會にるとリンダはすぐにドロシーを見つけた。ドロシーは教會に新しく設置されたよくわからない機械をじっと見ていた。
「ドロシー! スティーヴンが攫われたにゃ!」
「え!?」ドロシーは驚いてリンダをみた。
「それでさっき來たへんな奴って誰にゃ!?」
ドロシーは慌てた様子で言った。
「守護者よ。魔師に対抗する組織。1人はなんか神経質そうな近づきづらい男で真っ白な服を著て背筋ぴんとばしてた。もう一人はポニーテールので、赤と白のリボンをしてたわ。ちょっと天然っぽかったわね。スティーヴンが領主様のところに案して行ったはずだけど……」
「#########」テリーが反応して言った。
「スティーヴンを攫った奴と同じ格好をしてるって言ってるにゃ」
ドロシーはし考えてからテリーに尋ねた。
「その二人は本當にスティーヴンをさらったの? スティーヴンが自分からついていったわけじゃないのね? じゃあどうして魔法で逃げなかったのかしら」
「#########」
テリーはスティーヴンが連れていかれたときの様子を話した。スティーヴンが心ここにあらずといった様子だったことも伝えた。
「薬でも飲まされていたのかしら」ドロシーが眉を寄せた。
「守護者がどこに行きそうかわかるかにゃ?」リンダが尋ねるとドロシーは言った。
「王都……かしら? わからないわ。そもそも守護者って魔師と同じで、誰が守護者なのかわからないようにしているはずなのよ。王都はすべての中心だけれど、姿を隠すためにもしかしたら別の街を拠點にしているかもしれないわ」
リンダは頭をかいた。
「報がなすぎるにゃ!」
すると、テリーが飛び跳ねて機械を見せて言った。
「#########」
「発信機つけたから追いかけられるのかにゃ? でかしたにゃ! テリー!」
リンダはテリーから機械をけ取って眺めた。
「なんにゃこれ。見方がわからないにゃ」
「##########」
「ダイヤルが距離で矢印が方向? どのダイヤルにゃ?」
リンダは機械をさかさまにしたりしていたがついにあきらめた。
「テリー、一緒に來るにゃ。この機械がないと手掛かりが何もないにゃ」
テリーはふんふんと頷いた。
「私もいっしょに行くわ。もう一人、守護者の顔を知っている人がいたほうがいいでしょ?」
ドロシーの言葉にリンダは頷いた。
◇
リンダは領主にことの経緯を報告した。領主はひどく驚いて言った。
「どうして拐なんか……」
「わからないにゃ。とにかく見つけ出して連れ戻すにゃ」
リンダの言葉に領主は頷いた。
「わかった。依頼としてギルドに出しておく。何かしいものがあったら言ってほしい」
リンダは言った。
「馬を四頭用意してほしいにゃ! 準備が終わったら取りに來るにゃ」
領主は頷いた。
◇
リンダとテリーは食料と水、戦闘になっても困らないものを準備した。スティーヴンやマーガレットと違い≪マジックボックス≫をポンポンと使えない彼らはすべてを持ち運ぶ必要があった。それに、テリーは元々荷が多かった。その為、荷持ち用に馬を一頭多く借りる必要があった。途中の村で食料を得られるかどうかもわからなかった。
リンダたちは領主から馬を四頭借りて、一頭に荷を縛り付けた。
そうしている途中にマーガレットが戻ってきた。
「見失った」
「知ってるにゃ」
リンダはマーガレットに白い目を向けた。マーガレットはそれを気にしていない様子で馬を見た。
「スティーヴンを追うのか?」
「そうにゃ」リンダは坦々と作業をすすめる。
「何か手掛かりはあるのか?」マーガレットはリンダに近づいた。
「テリーが発信機つけたからどっちの方向に居るかはわかるにゃ」
それを聞くとマーガレットは笑みを浮かべた。
「発信機が何なのかわからないが、方向はわかるんだな!?」
そう言うと、彼はリンダの取り付けた荷を下ろしはじめた。
「何するにゃ!!」リンダはんだ。
「私も一緒についていく。荷は《マジックボックス》にれよう」
次々と荷を下ろすマーガレットをリンダはしばらく睨んでいたが、最後にはため息をついて自分の馬に向かった。
「さっきみたいに勝手に突っ走ったらおいていくにゃ」
マーガレットは荷を《マジックボックス》にれながら言った。
「ああ分かった」
荷を収納し終えるとマーガレットは馬に乗って言った。
「どっちにむかうんだ?」
テリーが指さした方向に、彼たちは移し始めた。
【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。
【注意】※完結済みではありますが、こちらは第一部のみの完結となっております。(第二部はスタートしております!) Aランク冒険者パーティー、「グンキノドンワ」に所屬する白魔導師のレイ(16)は、魔力の総量が少なく回復魔法を使うと動けなくなってしまう。 しかし、元奴隷であったレイは、まだ幼い頃に拾ってくれたグンキノドンワのパーティーリーダーのロキに恩を感じ、それに報いる為必死にパーティーのヒーラーをつとめた。 回復魔法を使わずに済むよう、敵の注意を引きパーティーメンバーが攻撃を受けないように立ち回り、様々な資料や學術書を読み、戦闘が早めに終わるよう敵のウィークポイントを調べ、観察眼を養った。 また、それだけではなく、パーティーでの家事をこなし、料理洗濯買い出し、雑用全てをこなしてきた。 朝は皆より早く起き、武具防具の手入れ、朝食の用意。 夜は皆が寢靜まった後も本を読み知識をつけ、戦闘に有用なモノを習得した。 現にレイの努力の甲斐もあり、死傷者が出て當然の冒険者パーティーで、生還率100%を実現していた。 しかし、その努力は彼らの目には映ってはいなかったようで、今僕はヒールの満足に出來ない、役立たずとしてパーティーから追放される事になる。 このSSSランクダンジョン、【ユグドラシルの迷宮】で。 ◆◇◆◇◆◇ ※成り上がり、主人公最強です。 ※ざまあ有ります。タイトルの橫に★があるのがざまあ回です。 ※1話 大體1000~3000文字くらいです。よければ、暇潰しにどうぞ! ☆誤字報告をして下さいました皆様、ありがとうございます、助かりますm(_ _)m 【とっても大切なお願い】 もしよければですが、本編の下の方にある☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると嬉しいです。 これにより、ランキングを駆け上がる事が出來、より多くの方に作品を読んでいただく事が出來るので、作者の執筆意欲も更に増大します! 勿論、評価なので皆様の感じたままに、★1でも大丈夫なので、よろしくお願いします! 皆様の応援のお陰で、ハイファンタジーランキング日間、週間、月間1位を頂けました! 本當にありがとうございます! 1000萬PV達成!ありがとうございます! 【書籍化】皆様の応援の力により、書籍化するようです!ありがとうございます!ただいま進行中です!
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