《快適なエルフ生活の過ごし方》19:ファースト・アラート
結局來ましたジョイフル。いやー、便利だよね。WiFiは使い放題だし、ドリンクバーはペプシだし。とりあえず二人分のケーキとドリンクバーを注文して話をすることにした。
「それで、昨晩の事だけど……」
「はい、誰にも言いませんから」
おっ、話が早いかな?
「だって、お姉様と私の、ですもの。勿なくて喋るなんて出來ません」
いや、二人だけのって訳じゃないんだけどね……でもそれを言うともっとややこしくなる気しかしない。勘違いしてるなら勘違いさせとくのが一番!
「あー、ありがとう。そうしてくれると助かるわ」
練習で鍛えた笑顔を浮かべる。新社員研修って日常生活にも役立つんだなあ……ひきつってないよね?
「それで、お姉様はどうしてあの様なことが出來るんですか?」
「話さなきゃダメ?」
「出來たらで構いません。口の固さには自信があるんです。……今のところは」
最後の一言、確実に脅しだよね? 選択肢なんてなかったんや……
「やれやれ、仕方ない。それじゃあ教えるけど、本當に喋らないでよ」
「勿論です!」
の前でガッツポーズをキメるJK。うん、大きさはそこそこだね!
「あのね、私ね、エルフなの」
「…………はい?」
ちょっと唐突すぎただろうか?
「順を追って説明するね。エルフって知ってる?」
「トラックですか?」
……その発想はなかったわ。というか何故子高生が知ってんの?
「そうじゃなくてゲームとかに出てくる魔法の得意な種族」
「ああ、なんか居ましたね、そういうの」
「ある日朝起きたらエルフになってたんだよ」
「どういう事なのか全くわからないんですが」
いや、私もわからないからね! ハルと話した隔世伝とか魔力が流れ込んでとかは飽くまで可能だしね。
「それで、霊と話が出來て魔法が使えた」
「……すごくざっくりで納得いきませんが理解はしました」
「でも、本當にそれだけだからねえ。ほらっ」
と言いながらの霊にお願いしてテーブルの上で踴ってもらう。キラキラとしたがテーブルの上に舞い踴った。
「ふわあ、凄いですね……これが魔法」
まじまじと見つめる澪ちゃん。
「まあ今のところはこんなもんよね」
あまり長くやると見られた時に厄介なので早々に魔法を解く。
「という訳だからくれぐれも他言無用で。ね?」
「えーと、質問なんですけどどうしてエルフになったってわかったんですか?」
「まあ一言で言うと起きたら耳が長くなってたって事かな。今見えてるのは幻影で元々の私の顔を投してるの」
「それって魔法で姿変えてるってことですか?」
「そうだよ」
「見たいです!」
その反応は予想済み。
「じゃあここだと何だから場所変えましょう」
炎で視覚を誤魔化せるとは言ってもこんな所でいきなりやれば騒がれるだろうし、何より、この子がどんな反応するのか怖い。とりあえずあの公園でいいかな? ケーキを食べて店を出た。そのまま商店街を通って公園へ。途中で「私たち姉妹に見えますかね? それとも人同士?」みたいな事を言っていたけど敢えてスルーさせていただいた。
「ここでいいかな」
火の霊とお話しした場所だ。一応炎のカーテンを掛けて外部から見えないようにしておく。そして解除。
「あっ!」
私の姿を見て彼は小さく聲を上げた。
「本當に、耳が長いんだ……あの、っても?」
まあ、ここまで來たら毒を食らわば皿までだよね。
「いいよ」
耳を差し出す。
「ゴクリ……失禮します」
恐る恐る近づいてくる手。ふわりと丁寧にれてくる。本當に壊れやすいガラス細工にれるような手つきだ。
「すごく……大きいです。そしてらかい、です」
あうっ、なんかくすぐったくて聲出そうなんだけど。彼はそんな私に構わずで続けた。
「作りのようにキレイなのに、溫かくて。クセになりそうです」
あまり病みつきになられても困るんだけどね。
「もう気が済んだでしょ? はい、おしまい」
「ああん」
名殘惜しそうにしながらも彼はその手を離した。
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