《【書籍化】探索魔法は最強です~追放されたおっさん冒険者は探査と知の魔法でり上がる~》12.かくして、かつてのパーティメンバーに対するロノムの復讐劇が今、幕を開けるのであった
「アライアンス『シルバー・ゲイル』に通達いたします。貴アライアンスが発見したT-15ダンジョンの二層について、當ギルド調査班による調査の結果、正式に確定されました。よって、その功績は當ギルドの管理するダンジョン史にて記録されることとなりました」
「この決定に不服なき場合は、この場にて口頭で、同意の意思表示を願います」
「シルバー・ゲイルの団長として、決定に同意いたします」
調度品や裝飾が整った偉く立派な一室で、ロノムは冒険者ギルドの常設役員三人と対峙している。
三人が三人ともかつてSランクに在位していた経験のある元冒険者であり、現在Dランクのロノムからしてみれば雲の上の存在であった。
「アライアンスの代表より同意を理いたしました。冒険者ギルドとしても嬉しく思います。これからも冒険者としての矜持をに、未踏世界の開拓に邁進(まいしん)してください。……以上です」
*****************************
Advertisement
「おー、ロッさんお疲れ様です。なんだかフラフラですねぇ」
部屋から出るとアイリスが廊下においてあるソファに腰かけながら待っていた。
「き……張した……疲れた……」
倒れこむようにロノムもソファに腰を下ろす。
先日のダンジョン探索の結果についてギルドからの出頭要請に答え、ロノムとアイリスは冒険者ギルドに來ていた。
「通知が來るだけだと思っていたから、まさかギルドに出頭して、しかも元S級三人に會わなければいけないだなんて知らなかったよ。この間アイリスさんと服を買っていなければボロ雑巾のまま行くところだった……」
「ふふーん、このアイリスのファインプレーに謝するところですねぇ。しかしS級ともなれば、引退後は冒険者ギルドのお偉いさんになれるんですなぁ」
通常、アンサスランの冒険者ギルドは白兵士・防衛士・撃士・破壊師・治癒師・支援師の六系統に対してAからFまでのランクを與えているが、そのランクとは別に年に一度、六系統それぞれの頂點となるに相応しい冒険者一人に、Sランクが與えられるのである。
六人しか選ばれないSランクは全冒険者の憧れであり、トップクラスの冒険者にとっては目標でもあった。
「今日お會いしたのは、あそこにられている『瞬詠(しゅんえい)のフィスケル』さんと『雷(らいこう)のシーリア』さん、それと向こうにられている『蠻斧(ばんぷ)のドーン』さんだよ」
ロノム達がいる廊下には引退したSランク冒険者の戦歴がりだされていた。どれも冒険者の戦歴として輝かしいものばかりであり、憧憬の対象に相応しい記録が殘されている。
「おー。この『剛盾(ごうじゅん)のゲンディアス』って人は凄いですねえ。十三年連続で防衛士のSランクだー」
「うん、『剛盾(ごうじゅん)のゲンディアス』は凄いよ。次の階層を見つけた數も歴代最多だし、ゲンディアスのパーティは危険なダンジョンに挑みながらも誰一人死ぬことがなかったって言われてる」
歴代Sランク冒険者達の戦歴がりだされている中に、一際目立つ形でその戦歴表はりだされていた。
「不思議なのは十三年の間連続でSクラスに在位した後、突然引退を宣言して表舞臺からいなくなってしまったんだ。今もアンサスランに住んでいるのか、それともどこかに移住してしまったのかも分からないけど、この人を目標にしている冒険者は多いと思う」
「なるほどなるほど。ひょっとしたら、突然引退したのはお金を稼ぎ過ぎてもういいやってなったのかもしれませんね」
「あー、案外そういう理由だったりするのかもね。よし、メルティラさんもそろそろ冒険者ギルドに來てるだろうし、エントランスに戻ろうか」
「はい!」
*****************************
「遅れてしまい申し訳ありません。養父の手伝いが思いのほか長引いてしまいまして」
「ゲンさんの手伝いなら仕方ないよ。さあ、次に探索するダンジョンを決めに行こう」
冒険者ギルドのエントランスでメルティラと合流したロノムとアイリスは、ダンジョン探索許可の付をしようとダンジョン擔當部門の方へ歩き出そうとした。
しかしそこで、ロノムは見知った顔が前から歩いてくることに気付く。
「あ……。エクスさん……と、ネシュさん……」
銀髪痩の男とその後ろに隠れるように歩く背の低い黒髪眼鏡のの二人組。
以前パーティを組んでいた破壊師と治癒師だ。
「ふん、こんなところで會うとはな……。ボルマン隊長から聞いた話だが、冒険者はまだ続けているらしいな」
銀髪痩の男エクスエルが、見下すようにロノムに聲をかけた。
「ロッさんのお知合いですか?」
「あー。いや……知り合いと言うか、前のパーティメンバー……」
「なるほど。この方たちも前回お會いした方に続き、ロノム様を追放されたパーティメンバーなのですね」
そう言うとアイリスとメルティラはしばかり敵意の表を、エクスエルとその後ろに隠れるネシュレムに向けた。
「ふ……。向上心もなくDランクに落ちたやつ如きが組織を構えたところで、何ができるか。せいぜい仲間を路頭に迷わせないよう、足掻(あが)く位はすることだ」
「なにおー!? ロッさんを追放したことを後悔するのはお前達の方だぞー! それに、ロッさんはお前達なんかよりもよっぽど強いんだからなー!! 今からロッさん本人がそれを証明してやるから、覚悟しろよー!!!」
エクスエルがロノムに対して面罵(めんば)しその橫を通り過ぎようとしたところで、わりかし解(ほつ)れ気味の堪忍袋の緒が切れたのか、アイリスがエクスエルに対して啖呵を切った。
「え、いや、アイリスさん!? 別に俺はそこまで強くないし何言ってるの!?」
「むしろ殿方様パーティには同いたします。ロノム様を手放したことによってこれから凋落(ちょうらく)の一途を辿ってしまうと言うのに……」
「メルティラさんまでやめて!?」
オロオロしながらアイリスを嗜(たしな)めようとロノムは戦したが、無にもメルティラがアイリスに乗っかってきてしまう。
「いいだろう、ロノム。そうまで言うのならば今から相手をしてやる。場所はギルドの地下鍛錬場だ」
エクスエルが鋭い眼でもって振り向きながらロノムを睨みつけると、すぐさま決闘の段取りを決めてしまった。
「いや、エクスエルさんもなに乗り気になっちゃってるの!? 無益な爭いはやめよう!? ネシュレムさんもエクスエルさんのことを止めて!? ね!!??」
「エクスがやりたいこと……私に止める理由はない……」
「ちょっとーーー!?」
アイリスとメルティラはエクスエルと火花を散らしながら睨み合っていた。
ネシュレムは眼鏡の奧でどこを見ているのか分からないがあまり興味はなさそうである。
肝心のロノムは置いてきぼりだ。
「かくして、かつてのパーティメンバーに対するロノムの復讐劇が今、幕を開けるのであった!」
「どうして開けてしまったの!?」
寢取られた元カノ?、知らない許嫁、陽キャな幼馴染も皆要らない。俺の望みは平穏な高校生活だ!
俺に寢取られた元カノ?、知らない許嫁、陽キャな幼馴染が迫って來る。 俺立石達也(たていしたつや)は高校に入學して少し経った頃、同中で顔見知りだった本宮涼子(もとみやりょうこ)と仲良くなった。 俺は學校では図書委員、彼女はテニスクラブに入った。最初の半年位でとても仲良くなり彼女から告白されて付き合う様になった。 最初は登下校も一緒にすることも多かったが、彼女が朝練や遅くまで部活をやり始めた事もあり、會うのは休日のみになっていた。 そんな休日も部活に出るという事で會えなくなって二ヶ月も経った休日に彼女が俺の知らない男とラブホに入って行くのを見てしまった。 俺はいつの間にか振られていたのだと思い、傷心の中、彼女と距離を置く様にしたが、俺が休日の出來事を見た事を知らない彼女は、學校ではいつもの様に話しかけてくる。 俺は涼子に証拠を見せつけ離れようとするが、私じゃないと言って俺から離れよとしない。 二年になった時、立花玲子(たちばなれいこ)という女の子が俺のいる高校に転校して來た。その子は俺の許嫁だと言って來た。でも俺はそんな事知らない。 そんな時、幼馴染の桐谷早苗が私を彼女にしなさいと割込んで來た。 何が何だか分からないまま時は過ぎて…。
8 189高収入悪夢治療バイト・未経験者歓迎
大學3年生の夏休み、主人公・凜太は遊ぶ金欲しさに高収入バイトを探していた。 インターネットや求人雑誌を利用して辿り著いたのは睡眠治療のサポートをするバイト。求人情報に記載されている業務內容は醫師の下での雑務と患者の見守り。特に難しいことは書かれていない中、時給は1800円と破格の高さだった。 良いバイトを見つけたと喜び、すぐに応募した凜太を待ち受けていたのは睡眠治療の中でも悪夢治療に限定されたもので……しかもそれは想像とは全く違っていたものだった……。
8 94ギャング★スター
まちいちばんの だいあくとう ぎゃんぐ・すたーの たのしいおはなし
8 167異世界に転生したので楽しく過ごすようです
俺は死んだらしい。女神にそう告げられた。しかしその死は神の手違いによるものだと言われ、さらに生き返らせてあげるとも言われた。 俺は、元いた世界ではなく、楽しく生きたい為だけに剣と魔法の世界を望む。すると何を思ったのか女神は、面倒なスキルと稱號を俺に渡して、転生させた。 あの女神は絶対に許さん!いつか毆ってやる! 俺はそう心に誓い、旅を始める。 これは、剣も魔法も有る世界に転生した男の苦労と苦悩と沢山楽しむ話である。 ※主人公の名前は出てきません。お話の最後あたりに出る予定です。 小説家になろう様でも投稿をしています。そちらもよろしくお願いします。 ※追記 第186話にて主人公の名前を出しました。
8 101異世界転生〜貰ったスキルはバグ並みでした〜(仮題)
普通の高校1年生の主人公の八神優羽(やがみゆう)は、一緒に學校から帰っていた幼馴染の桜井結月(さくらいゆづき)を助たが、優羽はその車に轢かれて死んでしまった。そして、神たちと出會い貴族のヘンゼル家の三男アレク・ヴァン・ヘンゼルとして異世界で第二の人生を歩んでいく。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 作者はこれが初作品ですので、読んでみてどんな感じか、どこを改善したほうが良いかなどを、コメントでやさしーく、やさしーく教えてください!(豆腐メンタルが傷付きます…) 題名などはまだ仮なので変えるかもしれません…。
8 62獣少女と共同生活!?
ある日、朝倉 誠は仕事帰りの電車で寢てしまい、とある田舎に來てしまう。 次の電車まで暇つぶしに山へ散歩に行くと、そこにはウサギのコスプレをした少女がいた。 彼女から帰る場所がなくなったと聞いた誠は、自分の家に招待。そして暫くの間、一緒に過ごすことに。 果たして、彼女との生活がどのようなものになるのか? ※作者からの一言 この作品は初投稿で、まだ不慣れなところがあります。ご了承下さい。 また、投稿間隔は気まぐれですが、金曜日に投稿出來るように努力します。毎週ではないですが……。 1話あたりの文字數が1,000〜2,000文字と少ないですが、ご了承下さい。 リクエストなども隨時受け付けています。全ては不可能ですが、面白そうなものは採用させて頂く予定です。 また、小説投稿サイト「ハーメルン」でも投稿しているので、そちらも宜しくお願いします。
8 160