《うちのダンナはぽっちゃり男子》51 トイレと浮気とはなんぞや

うん、これはアレですな。

前もちらっと書いたやつ!

うちのダンナはときどき、「おしりが痛い……」って私に向かって涙目で訴えてくることがあります。

なんや、小さい子を相手にしているようや。

そう言えば昔、うちのムスメが児のみぎりに、ウサギのウ〇チみたいな固くてころっころのやつしか出なくて心配した時期がありました。

トイレに座って真っ赤な顔をしてウンウンいうてるムスメを見ているのは、正直、母として心配やったもんです。

だからと言うて繊維の多い食事をさせようにもうまく食べてくれなかったり、運させようにも頭に「超」のつく運オンチさんなので難しかったりで、頭が痛かったもんです。

ああ、もはや何もかもが懐かしい。(沖田艦長風に)

んで、ダンナ。

我が家はお風呂とトイレは別々なんですが、その前に一応、所があるタイプ。さらに、トイレがめちゃめちゃ狹いので、ドアを閉めると閉塞がすごい。そのため、お客様をお招きしているとき以外はわりと、みんなドアをあけて用を足しておる次第。

あ、ダメよ!

そこの上品なご家庭のみなさんはマネしないでね?

ま、ほんで。

その日もまた、ダンナはドアを開けてトイレにっていらっしゃった。

んで、私が何となくそこの洗面所に手を洗いに行ったところ、そちらからひょろひょろした聲がする。

実はさっきからそこにこもって、ウンウン頑張っていたのですが。

「〇さ~ん。〇さ~ん……」

「あ? なんやねんな」

私の聲、めっちゃ冷たいと思ってください。

ま、いつものことやね! このエッセイをずっと追ってくださってる方はもう、分かりすぎるぐらい分かってはると確信しておりますが!

「で、でないの……。どうしよう……」

「はあ? しらんがな」

それを、私にどうせえと。

昔、ムスメが同じ場所でうなってたときにはお腹を「の」の字にさすってあげたりしたもんですが。

さすがにエエ年したオトコにそんな真似する私ではない。

エエ大人である以上、しっかり繊維質をとって運してっていう努力はできるはずなんですしねえ。

「おしりが……。おしりが、痛い……」

ダンナ、両手で顔を覆ってシクシク泣きまねを始める。

なにかがブチーンと切れる私。

「ええい! まーた浮気しよって!」

「いや、だからあ……」

ダンナ、便に座ったまま苦笑している。

まあ、なんとかそのヒ(・)ト(・)はお出ましになったみたいで事なきを得たわけですが。

トイレから出てきてひと言、ダンナが言った。

「トイレと浮気なんて、せえへんって」

「ほ? トイレと浮気? なんや、めっちゃ変態のニオイがするな~、それ」

「えええ?」

「いや、私は書かへんけどね、そういうあまりに変態ちっくなんは」

「おおう……」

肩を落とすダンナ。うははは。

ま、変態ちっくでないもんは書くわけやけど!

そういう方面の下ネタ系は、小學生のころでもあんまり興味なかったし。

そういえばもうすでに、このエッセイも五十話を越えていました。

おかしい……ほんの十話ぐらいで終わらせるつもりやったもんが、いつのまにか一年半以上も続いてるし!

それもこれも、応援してくださり、楽しんでお寄りくださるみなさまのおです。本當にありがとうございます!

しかし、栄えある記念すべき五十話が「ちっぱい」の話ってどうなんや(笑)。

ま、それがいつもの「ぽっちゃり」クオリティっちゃ、クオリティなんですが~。

にゃははは。

今回は、ダンナのみならず、一応ムスメからの了解もいただいておりまする(笑)。

ま、一応ね!

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