《うちのダンナはぽっちゃり男子》54 アピールポイントとはなんぞや

明けましておめでとうございます。

いや、とっくに時期を逸しているのは分かっているのですが、まあ一応ね!

本年もどうぞ、ぽっちゃり共々よろしくお願いいたします。

さてさて、アピールポイント。

お年始早々からアレな話題なんですが、ダンナ、相変わらずプーのままでございます。困った……ほんま困った。

誰でもええからって言うとまたどえらい鬼門に當たりそうなので言えませんが(苦笑)、そろそろ新しい仕事が決まってしいもんです、ほんま。

景気がええとか求人倍率がどうとかニュースで聞いても、全然ぴんときませんな。

それは若人(わこうど)だけのことやねんな~、きっと。

ほんで、ダンナはお年始早々また面接があるというので、々準備をしておったわけですが。

なんや今回、「あなたのアピールポイントについてお尋ねしますので、準備しといてや」ってあらかじめ言われたらしい。

「うーん……。なんやろ。オレのアピールポイントって……なんやと思う? ●さん」

ってまた私だのみかいな!

でもまあ、自分の長所やら短所やらっていうのは実際、他人のほうがよう分かるってことはありますわな。

んで、あれこれつらつらと思いつくまま言ってみました。

「えっと、まずはすぐに的にならない。メンタルが落ち著いてる。客観的に事が見られる」

「ふむふむ」

「ほんで、もらった仕事とそれに見合った報酬から時間と人材のバランスを見てうまく調整、仕事ができる」

「ほうほう」

「人の話をちゃんと聞く。コミュニケーション能力があるほう。まあおばちゃんってるけど(笑)」

「あー、うん」

とかとか、々言うてあげたわけです。

ほんで、さあ夕食どき。

ダンナはいそいそと夕飯の支度をしていたのですが、なんやしらん、私の座る場所の前に、そっとメモ帳とペンが置いてある。

なんや、イヤな予のする私。

つつうと指でそれをダンナの側へ押しやっておいたら、次に見たらまたこちらへ押しやられている。

イヤな予、マックス。

しょうがないので聞いてみた。

「……これ、なに?」

「えっと、だから……アピールポイント」

「さっき言うたやん」

「いや、だからちょっと……書いといて?」

だから、可い顔してもダメやっちゅうに!

なんでメモまで書いてあげなあかんねーん!

「ゴハン作るから! ね? ボク、ゴハン作ってるから。ね?」

「ね?」やないし! まったくもう。

でもまあ、しょうがないので一応、箇條書きにしてみました。

改めて書きだしてみると、つらつらと十個ぐらいは書けました。

うんうん。いいとこいっぱいあるやん、ダンナ。

これでうまいこといってくれるとええねんですけどもねえ。

まあ、どっちにしても気長に考えるしかないですなあ。

で、ふと思いついてダンナにも聞いてみました。

「ほんなら、私のいいとこってどんなとこ? やっぱり漢(オトコ)らしいとかそういうとこ?」と。

ほーしたら、アナタ。

「うん。それはもちろんやけど。なんかこう……頑固? すっごく」

「はあ。頑固……」

まあ否定できん。

「曲がったことが嫌い。白と黒、きっちりと考えていて、こうと思ったら譲らない。『ずるいこと、悪いこと、絶対ゆるさん!』なじ……」

「あー。そうねえ」

「あと、ちゃんと真面目」

ん~。それもどうなんや。

果たして、それはええとこやろうか。

むしろ短所にもなりがちな気がするう。

昔よりかは、だいぶん丸くなったと自負してるんやけども~。

、書いてる小説もヒロイックファンタジーが中心やし(あ、もちろん腐ってる方向のもあるんやけど・笑)。

まあ格は一長一短、紙一重。

良いように使えばよいように育つ……はず! お願い!(誰に言うとるんや)

「それだけ? ほかにはないんかいな」

「まああと、優しいとかそういうのあるやん」

なんやその、付けたしのようなコメントは!

「ぷんすか怒るけど、にはもたないとか」

「本が好きだとか」

「腐子ですとか」

あ、あの、もしもし……?

後半、もはや面接ではアピールしたらあかんやつになってますけど?

正月早々、飛び蹴りかましそうになったわ。

と、まあうちはそんなお正月でした~。

どうでもええけど、今日は私のウン十何回目の誕生日。

あっちの連載をお休みして、また何を書いとんねんというお叱りの聲が聞こえてきそうや~。

でも、どうせなら合わせて更新したかったんです、ごめんなさい。

にゃははは~。

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