《うちのダンナはぽっちゃり男子》76 はじめてのお粥さんとはなんぞや
さて、前回のつづきです。
そんなこんなで正月早々ぶったおれていた私。
今度は、いそいそとの回りの世話をしてくれていたダンナがじわじわと微熱を発癥し、寢込んでしまいました。
あまり高熱にならないところからしてインフルではなさそうですが、さて困った。無事に生き殘ってんのが、験生のムスメただひとりになってもーた。
彼だけは験生なのでインフルエンザの予防接種をけているのですが、それでも私の使った食やらなんやらにったりはしないほうがええわけで。
困ったなと思いつつも、ひどい頭痛であんまり思考が安定しない私。
朝晩はタミフルを飲まねばならないので一応起きてなにかを口にれ、薬を飲む必要があります。
で、その晩は寢ている私のところにやってきてムスメがきいて來ました。
「どうするん。なんか食べる?」
「うーん……」
正直言って、食はほどもない。
「まあ、お粥ぐらいなら食べられるかもしれんけど」
無言ですすーっとその場を去るムスメ。
なんやろなあ。まさか? いや、まさかね……。
と思いつつ寢床でじっとしていたら、「できたで」の聲。
いやもう驚きました。
彼に作ってあげたことは何度もありますが、彼が私に作ってくれたのはこれがはじめて。
験生の親にとって、スマホってありがたいことばかりじゃありませんが、このときばかりは謝しました。だってちょっと検索すれば、お粥の炊き方ぐらいわかりますもんね。
昔の私みたいに、そんなもんいっぺんたりとも教えたことのない母から「あんた、そんなことも知らへんの?」とせせら笑われるなんて必要はこれっぽっちもないわけです。これぞスマホの勝利です。
教えてもせんもんを娘が勝手にわかってできるようになってないからってマウント取って嘲笑し、心底嬉しがるとか、ほんまどんだけ稚な母やったことかと今でも思う。
私はああいう母親にだけはなるまいと思ってここまできました……まあ、家事はできとらへんけどね!
あの時の私にスマホがあったら、ここまで料理嫌いにならずにすんだんかも知れません。はあ。
ダンナはあまりにも食がなくて食べられませんでしたが、私はありがたく頂戴しました。
ご飯から炊くほうのやつでしたが、味しかったです。忘れません。
なんかもう、おかーさんは泣けてきたよ……。
験生になにさしとんねん私、って!
あ、そうそう、それから。
そのタミフルなんですが、薬についてくる説明書にこんな注意書きがありました。薬を服用中であっても、以下のような癥狀があらわれたら醫療機関を診してほしいとのこと。
1.呼びかけても返事がおそい
2.けいれん
3.意識がなくなる
4.興癥狀がみられる
5.眼の焦點が合わない
6.その他いつもとは様子が明らかにちがう など
出典『沢井製薬株式會社』
あのこれ、こう言うと不謹慎ですけども。
2以外は推しに夢中になってる腐子のみなさんにはわりと日常的に起こってる癥狀ちゃうん……? とか思いました。え? ちがう?
んで、ムスメに言いました。
「この最後のやつさあ。私やったら『え? BL? なにそれ気持ち悪い。そんなの私、絶対読まないから!』とか言い出したら、速攻、醫者に連れていけってことやんなあ?」
「それは頭の病気」
はい、鋭いツッコミを頂きました。
さすが我がムスメです。間違いなく関西人の突っ込み質をけ継いで、すくすく育ってくれておるようです。
でもお粥、ありがとね。
ママンは一生わすれないよ。
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