《【書籍化&コミカライズ】追放悪役令嬢、只今監視中!【WEB版】》283:モモの謝罪
「ふぃー、食った食った」
結局、モモは嫌いなものは殘しつつも三人前を平らげてしまった。人心地ついたところで注目されている事に気付くと、「お、そうだ」と改めてみんなの方に向き直る。
「王子様たち、オラのを乗っ取ってた『ゼンセ』ってやつが悪かったな。なんか、んなとこで迷かけちまったみてぇでよ」
拙い禮で謝罪をするモモに、話を振られた殿下たちは揺する。記憶がないなりに、モモは自分がやらかしてきた事への罪悪があるようだ。彼の中で、『ゼンセ』とは自我を乗っ取る悪人のような立ち位置らしいが。
「いや……」
「お気になさらず」
「ああ、君が悪いわけじゃない」
「悪い奴はクロエ嬢が引き剝がしてくれたからな!」
口々にフォローするものの、どこか歯切れが悪い。必要以上に踏み込む事を躊躇しているような……どうも完全に別人になってしまったモモとの距離を摑みかねているらしい。
するとモモは、今度はこちらをパッと振り返った。
「それに、クロエ様の事も。オラ、村にいた頃から新聞読んで名前(なめぇ)だけは知ってたんだ。ちっちぇえ頃から未來の王妃様目指して頑張ってたんだよな。
なのにオラ、王子様との間に割り込んで、クロエ様を王都から追ん出しちまった。しかも、髪までこんな男みてぇに……」
おずおずとばされた手が先にれた瞬間、モモの目から涙がドバッと出たので、驚いて咄嗟にを引きそうになる。乙ゲームのヒロインにしては、豪快な泣き方よね……男泣きというのかしら?
「すまねぇ……すまねぇ」
責任をじる必要なんてないのに、むしろ彼は被害者なのに、繰り返される謝罪。私はロックがやってくれるように、ピンクの頭をポンポン軽く叩く。
「婚約破棄も王都追放も、私の問題であって貴が気に病む事ないのよ? それにこの髪は、自分で切ったの。隣國じゃそう珍しくもないんだって。ね、ロック?」
「あ、ああそうだな。好きで短くしてるんだったら、他人がとやかく言わなくても……」
「そんじゃ、オラも坊主にしてみっか?」
「それはやめろ」
速攻でロックが止めたが當然だ。どこの世界に頭丸めるヒロインがいるのよ。あと私のは坊主じゃないから。そこまで短くないから。
「今すぐに答えは出さなくていいから、今はゆっくり休んで。とりあえず貴の部屋が使えなくなってしまったから、今日寢る場所を決めなきゃ」
そう宥めていると、殿下の肩がピクリと跳ねる。モモの部屋のドアは、この人がぶっ飛ばしちゃったからね。もちろん將さんにこってり絞られていた。グレースの宿屋では、相手が王族だろうと將さんに逆らってはいけない。
「なら、クロエ様んとこでいいか?」
「……えっ」
「そこのシンってやつに、目が覚めるまではずっと同じ部屋だって聞いたぞ」
そうなんだけど、今は一人部屋に移ったからベッドも一つしかないわよ?
さすがに二人で使うには狹いと言おうとする私に、モモは弾発言を落とした。
「オラの村じゃ普通だぞ。ロックともよく一緒に寢たしな」
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