《【書籍化&コミカライズ】追放悪役令嬢、只今監視中!【WEB版】》290:兄の來訪
「いやー、今日も飯がうめぇな! おばちゃーん、おかわりー!」
朝食の席でもモモははしたな……気持ちのいい食べっぷりを見せていた。とは言っても量は普通で、別にいつも大食いという訳ではなかった模様。殿下たちは彼にいちいち反応せず、ひたすら無の境地にいる。
「しっかし寢てばっかだとがなまっちまうんだよな。外で思いっきり探検してみてぇ」
「瘴気が薄まったとは言え、山奧は危険よ。シン、案してあげて」
「承知致しました」
シンが了承した時、さっとロックが手を挙げて割り込んできた。
「俺も行くよ。シンだけじゃ心許ないだろ」
「……ご心配なさらずとも、お嬢様の命令は遂行してみせますよ」
「いや、あんた今のモモがどんなだか知らねぇだろ」
「何だよお前(めぇ)ら、信用ねぇなあ。オラ一人で平気だって」
ムッとするシンに対し、説明し辛そうなロック。それを目にのんびりとを頬張るモモ……放っておいたらいつまでもまとまらない。
「それじゃ、三人で散歩してきてよ。その間に私はお父様への手紙を書いておくわ」
「お嬢様、しかし……」
「昨日一晩話してみて、大予想ついたのよ。絶対安全とは言い切れないし……お願い」
「そういう事でしたら」
信用していない訳じゃないと念を押すと、シンも渋々頷いてくれた。ちょっと目を離すと何しでかすか分からないんだから。
「俺はベニー様がぶっ壊したドアの修理でもするか」
「茶化すな、ダイ」
「では私は禮拝堂で祈りを」
「いつからそんな信心深くなったんだ?」
食事も終わり、各自解散となる中で、私は部屋へ戻り便箋を取り出した。窓からは、板とトンカチを手にするダイ様に話しかけているモモたちが見える。
屈託なく笑い合う姿……こうやって攻略対象たちとの親を深めるのが、ゲームにおいての本來の道筋だった。途中までは捻じ曲がっていたとは言え、その近い形に収束していくのだろう。
コンコン
「クロエ、ってもいいだろうか」
そこへ、ドアの外からダークお兄様がノックしながら告げてくる。ここには私しかいないのは分かっているはずだが、相変わらず律儀な兄だ。
「お兄様、開いておりましてよ」
「用心のためだ」
何に警戒しているのか、すばやく室してきたお兄様は、私の視線の先に目を向ける。窓の外には、まだ――
「楽しそうだな」
「お兄様もざってこないのですか?」
「いや……それより、修道院での務めが済んだ後はどうする気だ?」
「どう、とは」
王家が決める事じゃないの? イエラオ殿下曰く、もう罪はないそうだけど、私がけじめだと言って當初の予定通り修道院に行こうとするものだから、向こうの思とはずれてしまっているのかもしれない。
※ツギクルブックス様より書籍版・電子版、モンスターコミックスf様より漫畫版が発売。
※「がうがうモンスター」「マンガがうがう」にてコミカライズが連載中。
※書籍報は活報告にて隨時更新していきます。
聖女が來るから君を愛することはないと言われたのでお飾り王妃に徹していたら、聖女が5歳?なぜか陛下の態度も変わってません?【書籍化&コミカライズ決定】
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