《【書籍化&コミカライズ】追放悪役令嬢、只今監視中!【WEB版】》292:消えない絆
そうして宿屋周辺を案して帰ってきた時、シンはぐったりしていた。
「何があったの、シン!?」
「それが……モモ嬢が大木に登ろうとしたり、墓地に落ちていた造花を踏んずけて転んだり、上級者向けダンジョンを見に行こうとしたり、溫泉に足を浸そうとしたりで……とにかく好奇心が旺盛な方だったので」
「だから言っただろ? こいつを止めるのにシン一人じゃ心許ないって」
どうやらモモは、あちこちに興味を示しては目を離した隙にすぐ危ない事をしてしまうようだった。好奇心が強いのは分かってたけど……それにしても人男のシンでも止められないって?
「羽い絞めしたり毆ったりはできないだろ?」
「の子よ!? そんな事してるの、ロック?」
「こいつと喧嘩すると三倍はやり返されるから、遠慮なんてしてらんねぇの」
「ハハハハ、毆り合いの勝負じゃいっつもオラの勝ちだったかんな!」
いや、さすがに手加減されてるでしょ……でも潛りっこみたいに暴力を振るわない勝負だと勝ちは譲らないみたいね。あとシンが言ってた墓地の造花って、もしかしなくても私がニビーにお供えした……
「何だ?」
「いえ……何でもないです」
ちらりと殿下を見れば目が合ったので誤魔化す。卒業式のあの日、殿下が落とされた造花を拾い、未練がましくも移送中に持ち歩いていた私。シンの前でそんなに出したりはしてなかったから、殿下も知らないはず……黒歴史とは言わないまでも、あまり知られたくはないと思った。
「それはそうとダイ様、ドアの方は直ったのかしら?」
「それがさ、ただシンプルなのじゃつまんねーし、だんだん凝りたくなってきて。ちゃんとしたのを造りたいから、しばらく二人部屋にいてくれないか?」
「構わないけど……」
山奧の安宿で、凝った造りのドアって。將さんにちゃんと許可取った方がいいわよ。
何はともあれ、翌日にロックはシトゥム街の役所へ、屆けをけ取りに行く事になった。設定した場所へと瞬間移できる魔道『絆の翼』は、殿下たちも興味をそそられたらしく々質問していた。
何と言っても大きな砂時計の中にっているのは砂ではなく、緑の羽。そう、『虹クリスタル』の作中でキャラの心の闇がヒロインによって祓われた時に出現する、友の証――攻略対象以外でもイエラオ殿下が出せたりするんだけど、ルートにるには不可欠なものだ。上級者向けダンジョンへ行くために聖鳥を召喚するのにも……実際目にすると相當グロかったけど、足りないでもあったのか、モモが魔化していたからなのかは不明だ。
隠しルートの攻略対象として登場するグリンダ伯爵には、羽が舞い落ちるシーンは存在しない。ロックに聞いたところ、村にいた頃にいつの間にか手にしていたとの事だった。見覚えのある変わったの羽に、殿下たちは複雑そうにしていた。
(そう言えば殿下たちの羽は聖鳥が消えると同時に効力もなくなっていたらしいけど……ロックは今も使えるんだ。そうよね、彼は最初から本當のモモを知っていて、ずっと彼を想ってきたんだもの)
街へ下りるために宿屋を出て行くロックを見送りながら、私はを噛み締めた。
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※書籍報は活報告にて隨時更新していきます。
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