《【書籍化&コミカライズ】追放悪役令嬢、只今監視中!【WEB版】》302:與えられた自由の裏側
「フフ……だけど僕は無力だから、今すぐ聖教會の膿をどうにかするなんてできないよ。強行すれば必ず反発は起きるし、なからずが流れる事になる。たくさんの時間と労力、それに協力してくれる人たちが必要だ」
イエラオ殿下の歯いまでの慎重ぶりを「優不斷」「臆病」と揶揄する事はできるだろう。彼にはレッドリオ殿下のような、躊躇せずに不正を叩き潰せるだけの決斷力に欠けている。だが斷罪され破滅へ向かっていた私を救ったのは、イエラオの殿下の全てを悪とはしない考え方だ。何が正しいやり方か、なんて一概には決められない。
「それで……イエラオ殿下は、わたくしに何をおみなのですか?」
「え? 別にないよ。好きにしたら?」
てっきり協力しろと言われるものだと構えていたところ、あっさりそう言われ拍子抜けした。
「本當に? 本當にわたくしは、何もしなくて良いのですか? だって……」
「手伝ってくれれば、そりゃありがたいよ。正直、魔の手も借りたいほど人材不足なんだから。君が斷罪された時だって、右宰相が責任取って辭職を申し出ていたけど、父上が必死に押し留めていたのは聞いたでしょ? 多の罪には目を瞑らないと、最後には誰も殘らなくなる」
「なら……」
先ほども殿下は、國を変えていくには時間も労力もかかる、そしてたくさんの協力者も……と仰った。當然そこには、私も含まれているものだとばかり思っていたし、頼まれれば斷る理由などなかった。
けれどイエラオ殿下は、し寂しそうに微笑みながら諭す。
「だけどねクロエ嬢、君は『魔』を封印し瘴気を正常値まで戻した上、長年の問題だった腐敗した聖教會にも風を開けてくれた。おかげで一気に改革を推し進めるチャンスが來たんだ。
もう充分やってくれたよ……王太子の僕にできるのは、君の労に報い自由を與える事だけだ」
殿下はそう労ってはくれるものの、簡単に手放すなど許されないのは分かっていた。聖としての力は、王家も聖教會もから手が出るほどしいに決まっている。今は最終決戦の時のような事はできないが、それでも居るだけでこの國の『権威』になれるのが聖だ。
「それで、他の者たちが納得するのですか」
「これ以上君を食いにすれば、王家は今度こそヨルダの親友である初代聖に見放される。どちらが將來的に有益かを天秤にかけた結果だ。いつまでも一人のにしがみ付いてないで、人の手で何とかできる事は何とかしなきゃね」
いつまでも一人のに……それは、紛れもなくイエラオ殿下の本音なのだろう。彼は齢十五にしてこの國の闇にれ、大いに悩んだ。落としどころを見つけ、決斷する時間はあまりにも短く、今なお彼を苛むその重責は、たった一人で背負い切れるものではない。事を知る者全てで、殿下をお支えしなければならない。
だけど……
「そう、ですか……分かりました」
イエラオ殿下は敢えて、今後は聖に頼らない道へ進むための舵を切った。その結果はすぐに出るのではなく、五十年、百年後にようやく効果として現れるのかもしれないが。
これ以上自分から強引に申し出るのは、彼の決斷に水を差す事になる。
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※書籍報は活報告にて隨時更新していきます。
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