《【書籍化&コミカライズ】小系令嬢は氷の王子に溺される》10
側近の方の案で、リリアーナは兄のイアンと共にホールから別室へと移していた。
あの空気の中にいるのはいたたまれなかったのだ。
顔も頭も盛り盛りに盛った令嬢達だけでなく、そのの者までもが『氷の王子様が選んだ相手』がどの様な者なのかを、頭の天辺から足の爪先まで鋭い視線で見てくるのだから、見られる方はたまったものではない。
側近の方とイアン兄様の腕を取り、逃げる様にホールを後にしたのだ。
「こちらでお待ちください」
落ち著いた品の良い部屋へと通され、リリアーナとイアンは並んでソファーへと腰掛けた。
現在この部屋にはリリアーナとイアンの二人だけである。
リリアーナは恐る恐る上げた右手をイアンの頬へ近付けると、いきなり抓(つね)るという暴挙に出た。
訳も分からず抓られたイアンは「痛えっっ」と立ち上がってリリアーナから距離をとると、
「何するんだ、リリ!」
抓られた左の頬をさすっている。
リリアーナは困った様に眉をハの字に下げると
「夢ではない様ですわね。夢なら良かったのに……」
と大きな溜息をつく。
お父様にも言われた通りに地味につとめた筈ですのに、何故こんな事になっているのでしょう。
「リリ?抓るのなら今度から自分の頬にするんだよ?わかったね」
「嫌ですわ、抓ったら痛いではないですか」
「……」
イアンの殘念そうな者を見る目に気付く事なく、リリアーナはどうしたらウィリアム殿下のお相手という立場を回避出來るかを必死になって考えていた。
そんなリリアーナの様子を見て小さく溜息をつくと、また隣に腰を下ろしたイアンはポツリと一言。
「なぁ、リリ。ウィリアム殿下は何故(・・)リリを選んだんだろうな」
「……そんな事、私が一番知りたいですわ。間近でお顔を拝見するのも初めての事ですし、選んだと言っても『コレでいい』ですもの。私が(・)いいではなく、コレで(・)いいという事は、私でなくても良いと言う事ではありませんの?」
余りにも予想外な事が起きた為に、リリアーナもイアンもとても困していた。
本來であれば自分以外の誰かが選ばれて、それを高みの見しながら味しい料理を頂いて、無事に家に帰る予定だったのだから。
そして王子様のお相手回避の良案が思い付く前に、國王様と王妃様がお見えになってしまった。
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