《【書籍化&コミカライズ】小系令嬢は氷の王子に溺される》5
部屋の扉はしとはいえ開いている。
聞き耳を立てれば話し聲は聞こえてしまうし、いつ使用人やこの前の様にダニエルがって來るとも限らない。し離れた所には騎士もいるのだ。
こんな恥ずかしい姿を誰かに見られたら……。
恥ずかしさにきっと真っ赤になっているだろう頰に両手を添えると、やはりとても熱かった。
「えと、その、そ、そうです。
わ、私(わたくし)王太子妃教育の時間がありますので、そろそろ行かなければ……」
「そうだな、急がねば誰かが迎えに來るかもしれぬな」
ウィリアムはとても楽しそうにしている。
どうやら髪を結ぶまでは、リリアーナを下ろす気は無さそうである。
比べでは、いつも彼に負けているのだ。
ちゃっちゃと結んで膝から下ろしてもらった方が、早くこの狀況を打破出來るだろう事は、これまでの経験上理解し(わかっ)ている。
仕方なく腹をくくり、恐る恐る目の前の彼の髪へと手をばす。
サラサラとした長い金髪は、とてもらかく手りが良かった。
が、目の前にこちらをジッと見つめているウィリアムの顔がある訳で。
ち、近い……。
やりにくい事この上ないのだ。
「あの、その、ま、前から結ぶのは、結び難いですから、し橫を向いてもらっても?」
そう言えば、ちゃんと顔を橫に向けてくれた事にホッとする。
綺麗に結べとは言われていない。
適當でも何でも結べばいいのだ。
リリアーナは自分にそう言い聞かせ、目の前の金髪を適當に一つに纏め、ウィリアムの為に買ってきた紐で結ぶと、彼は嬉しそうに「ありがとう」と言って頭をでた。
漸くウィリアムの膝の上から下ろしてもらい、この恥プレイしが終わった事に安堵している所に、使用人がリリアーナを迎えに來た。
危なかった。あとし遅ければ、あの恥ずかしい姿を見られていたのだ。
使用人はご機嫌な氷の王子様を見て一瞬驚きの表を浮かべ、そして直ぐに何事も無かったかの様に表を戻すと、リリアーナを王太子妃教育の行われる部屋へと案した。
正直、今日の王太子妃教育は全くリリアーナの頭にっては來なかった。
何度も集中する様にと注意をけてしまったりもした。
ウィリアム殿下の恥プレイが強烈過ぎた為である。
これも全て彼の所為だ!と、心の中で『何もない所で躓(つまず)く』様に祈っておいた。
そしていつもリリアーナが楽しみにしている王城での夕食の時間も、目敏い第三王子ホセ様の一言で恥の時間となったのである。
「ウィル、そんな髪紐持ってた?」
國王様含む皆の目が、ウィリアム殿下の髪紐へと集中する。
いつもキッチリと結ばれている筈の彼の髪は、緩く適當に結ばれている為、きっと違和があったのだろう。
ウィリアムは嬉しそうに顔の角度を変えながら、皆に見える様に自慢げに見せつける。
「リリアーナが私の為に買って來て、結んでくれました」
ウィリアムがそう言えば、皆の視線がリリアーナに集中する。
正確には『結んでくれた』ではなく、『無理やり結ばせた』のであるが。
リリアーナはあの恥プレイを思い出して顔を真っ赤にして俯く。
まさかそんな事があったなど知らない皆が、彼を微笑ましく見つめる中、一人恥に震えるリリアーナ。
『もう帰っていいですか?(泣)』
でもデザートは確り頂きます。
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