《【書籍化&コミカライズ】小系令嬢は氷の王子に溺される》6
気持ち良さそうに眠っている所を起こすのは気が引けるが、ダニエルが來たら起こす様に言われていたのだからと、を揺すってみる。
「ウィリアム様?ダニエル様が迎えに來られましたよ?」
ウィリアムはパチっと目を開け、膝から起き上がると「ん〜〜〜」とびをして、ご機嫌にリリアーナの頭をでた。
「リリのおで良く眠れた。ありがとう」
「それは良かったですわ」
自分の膝で睡出來たと言われて悪い気はしない。
「リリはまだここに居るのか?」
「そうですわね、もうしだけここで本を読んでますわ。涼しくなる前には部屋に戻ります」
「じゃあ、リリの好きなハーブティーとお菓子の用意をする様に言っておく」
リリアーナ限定でとても気がきく様になったウィリアムに、「ありがとうございます」と言おうと口を開きかけた時。
「お菓子はまずいんじゃないの?またボタン飛んだら……」
ダニエルの口から思わず出てしまっただろう臺詞《セリフ》をしっかりと耳にした。
ダニエルはしまったという顔をしながら慌てて口に手を當てたが、もう遅い。
「何故あなたがそれを知っておられますの?
……ねえ、ウィル?あなたにしか話していない事が、どうしてこのマッチョに知られているのでしょうね?
不思議ですわね?」
ウィリアム念願の『ウィル』呼びも、この様な狀況では萌えるはずもなく。
ダニエルに至ってはマッチョ呼び。
二人はその場に正座をさせられ、リリアーナによって髪をレゲエの様に細かく三つ編みにされ、今日一日解く事を止されたのである。
乙のを無闇矢鱈に人に言うものではないと言う事を、をもって験した二人だが、リリアーナの怒りはまだ完全におさまった訳ではない。
「マッチョには機の角に小指をぶつける呪いを、ウィリアム様には常に靴の中に小石がっている呪いを掛けて差し上げますわっ‼︎」
相変わらず彼の呪いは地味に嫌な呪いである。
◇◇◇
夕食の席にて。
國王様以下、皆の視線がウィリアムの頭へと向けられている。
何故ウィリアムが細かい三つ編みヘアをしているのか、聞こうにも聞けない雰囲気の中、勇者なホセ殿下が聲を掛けるが、
「ウィル、その頭……」
「何も聞かないでくれ」
「……そう」
これ以上は聞いたらいけないと、皆出來るだけウィリアムを見ない様に(見たら気になるので)、その日は靜かな夕食となったのだった。
そしてそんな中、リリアーナは何事も無かったかの様に味しい夕食を頂いているのでした。
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