《【書籍化決定】拾ったギャルをお世話したら、〇フレになったんだが。》第120話 ギャルと誤解

【書籍発売中】

ダッシュエックス文庫様から、まるフレが発売中です!

是非ともよろしくお願いします!!

夜遅くになり、純夏の誕生日パーティーは解散となった。

といっても、花本さんと青座さんは、白百合の部屋で雑魚寢するらしい。とか言いつつ、まだ酒盛りの音が聞こえるけど。

さんは、とりあえずソーニャの家に行くことになったらしい。さすがに夜も遅すぎるから、出歩くのも良くないということで。

で、部屋にはいつも通り、俺と純夏だけがいる。

幸せを噛み締めているのか、それとも夢見心地なのか、純夏はずっとぽわぽわしたじで天井を見上げていた。

「……カイ君。やばいっす……」

「どうかした?」

「……幸せすぎます……」

「だろうね」

思わず苦笑い。あんなに大勢で祝ってもらえたんだから、嬉しいに決まっている。

みんなにまとめてもらったゴミを一箇所に集めると、ソファーに寢転がっていた純夏が起き上がった。

なぜかウサギのように跳ねて、こっちに向かってくる。

Advertisement

「わ、私もお手伝いするっす」

「もう終わるから、橫になってていいよ。それに今回の主役なんだし、雑務は俺に任せて」

「無理っす。心がぴょんぴょんしすぎて落ち著かないっす」

あぁ、だからもぴょんぴょんしてるわけね。

でもそんなに飛び跳ねられると、普通に近所迷だからやめなさい? お隣さん、白百合さんだけど。

「ステイ」

「すてい?」

「止まって」

「うす」

よし、大人しくなった。あと、もうし英語を覚えようね。

「純夏、嬉しいのはわかるけど、今日くらいはどーんと構えてなさい」

「でもぉ……」

「それより、お風呂って來なさいな。今日1日き回って、疲れたでしょう? ゆっくり疲れを取ってきて」

「うぅ……ん?」

純夏は振り返って背中を向けると、くんくんと服を嗅ぎ出した。

そして──ギュンギュンギュンッ! と顔を真っ赤にし、最終的に頭から湯気が吹き出た。

「おおおおおっ、お風呂っ、先いただきます!!」

ドタバタドタバタッ、バターーーーンッ!!

なんでそんなに慌てて……あ、いや……まさかさっきの俺の言葉、汗臭いって言ってるように聞こえた?

ま、まずいっ。早く誤解を解かないと……!

「ま、待って純夏! 今のは違う、違うから! 全然汗臭くないよっ、むしろ純夏はいつもいい匂いだから! 今のは本當、純夏を思って出た言葉であって、決して他意があるわけじゃないから!」

「うぎゃーーーー! わざわざ言わなくてもいいっすから! カイ君、心とデカシリーってものを學んで!!」

「それを言うならデリカシーだ!」

デカシリーとか、ちょっと卑猥なじになってるからな!?

ぜぇ、はぁ、ぜぇ……ま、まあ、なんとか誤解は解けたか。……解けたか? まあいい。

なんか、むしろもっと失言をしたような気もしなくはないけど。

純夏が風呂にっている間、念りに部屋を掃除する。

30分もすると、さっきまでパーティーをしていたとは思えないほど綺麗になった。

ふぅ、さっぱりさっぱり。

ソファーに座って、冷たいお茶でを潤す。はぁ、うまい……。

ゆったりしていると、所の扉が開いて純夏が出てきた。

相変わらず、俺のシャツをだぼっと著ている。

でも下はショートパンツだから見ようによっては履いてないようにも見えて……うん、目の毒です。眼福でもあるけど。

「も、戻りましたっす」

「おかえり。お茶飲む?」

「い、いただきます」

純夏はぎこちなく、俺とは反対側の隅っこに座った。

まだ気にしてるのかな……本當、悪いことをした。の子になんという無遠慮だ。距離に慣れてしまったなんていう言い訳は、無駄だろう。

ならこういう時、どうするか。

「えっと……純夏、さっきは本當にごめん。そういうつもりじゃなかったんだよ、本當に」

誠心誠意、謝罪である。

「蒸し返さないでほしいんですけど」

はい、轟沈。大失敗だ。

やべぇ、やらかした。どうしよう。

純夏の冷たい目にすくめられて、冷や汗が頬を伝う。

と……すぐに純夏はため息をつき、やれやれと首を橫に振った。

「本當、私は気にしてませんから。でも、もうちょっと心は學んだ方がいいっすよ」

「う。はい……」

「ほら、カイ君もお風呂にってきて。先に布団にってますからね」

気付けば、もう夜も1時を回っている。

確かにそろそろ寢ないと、明日の朝が辛くなる。予定は何もないけど、規則正しい生活は大切だ。

「じゃ、じゃあ、行ってくるね」

「はい、行ってらっしゃいっす。早く戻ってくるっすよ? 結構お眠なので」

「わかったよ」

今日1日……いや、ここ數日は心労が絶えなかったから、俺もかなり眠い。

風呂にりながら眠らないよう、注意しないと。

続きが気になる方、【評価】と【ブクマ】と【いいね】をどうかお願いします!

下部の星マークで評価出來ますので!

☆☆☆☆☆→★★★★★

こうして頂くと泣いて喜びます!

    人が読んでいる<【書籍化決定】拾ったギャルをお世話したら、〇フレになったんだが。>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください