《星の見守り人》033 マリーシャ
アルゴー1が探査に出発して數ヶ月が経った頃、如月に報告がる。
「隊長、漂流船を発見しました」
「おや、またかい?珍しいね?」
深宇宙で漂流船を見つけるのは珍しい。
それも二回目ともなれば、滅多にない事だ。
「型はごく普通の標準船で、7年ほど前に地球から出発した船のようです」
「では早速救助作業にってくれ」」
「了解です」
副長はちょうどイワシタ氏にした時と同様にその船の調査をした。
その結果、一組の男の死と一人のが発見された。
「どうやらこの船は若い男二人で新天地を求めて地球を旅立った船のようです」
「新天地ね?
アダムとイブ気取りって訳かい?」
「どうやらそのようです」
一行が船を探索すると、その3歳ほどの以外には生存者はいないようだ。
「お嬢さん、お名前は?」
「マリーシャ・・・」
「マリーシャちゃんのお父さんやお母さんはどうしたのかな?」
「わからない」
「他の人は?」
「わからない」
「マリーシャちゃんの年はいくつかな?」
「3さい」
やはり3歳か。
どうやらこのに聞いても他の事はわからないようだ。
「現狀では當船で漂流者として救助するしかないですね」
「しかし、こんな辺境での子を見つけてもなあ」
「いかがでしょう?方面司令部に戻るまでは當船で保護されては?」
「それしかないか」
方面司令部についてマリーシャを引き渡すとなった時にまた問題が起こった。
どうした事か、マリーシャが決して船から下りようとしないのだ。
「絶対にいや!」
「どうしたんだい?マリーシャ?」
「だってこの船からおりたら私、どこかへ連れて行かれちゃうんでしょ?
だから降りない!」
「そうは言われてもなあ・・」
「セイお兄ちゃんはマリーシャの事嫌い?」
「いや、そんな事ないよ」
「じゃあ、好き?」
「あ、ああ、好きだよ」
「ミオお姉ちゃんも?」
「ええ、好きですよ」
「マヤお姉ちゃんは?」
「はい、好きですよ」
「じゃあ、この船から降ろさないで!」
「どうしてだい?この船にいるよりもこれから行く場所の方が友達もたくさんいるし、遊ぶ所もあって楽しいよ?」
「でも、セイお兄ちゃんもミオもマヤもいない場所なんていや!」
そう言って大人の力には敵わないのを知ってか、自分で持っていた紐でその辺の柱に自分の腕をグルグルと結び付ける。
3歳にしては中々に賢い。
紐を解こうとしても暴れるので刃で紐を切る事もできない。
「やれやれ參ったな」
「しばらく私たちで面倒をみませんか?」
「ええ?船の中でかい?」
「はい」
6歳になったマリーシャは多の聞き分けはよくなった。
それに6歳ともなれば學校へ行かさなければならない。
そこで如月はマリーシャの事を自分の母親に頼み、地球で生活させる事にした。
マリーシャは何度か如月の実家にも行った事があり、その母親にも慣れていたからだ。
「おや、久しぶり、マリーシャちゃんかい?」
「はい、そうです。よろしくお願いします」
「おやおや、ちゃんと挨拶もできてえらいねぇ」
「はい、セイお兄さんとミオお姉さん、マヤお姉さんのおかげです」
「おやまあ、ちゃんと売り込むのも忘れないとは大したもんだね」
こうしてマリーシャは地球の學校へ通う事となった。
短くてすみません。
この話は後でかなり書き足すと思います。
それとこの話は後で後ろにずれる可能があります。
次話の投稿予定は12月1日です。
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