《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》馴染の代わりに生贄になった
『くっくっく。この時を1年間待ちわびたぞ……』
目の前には高そうなマントと寶石のついた王冠。魔石のついた杖をに著けた骸骨がいる。背中には十字架を背負っており、非常にきづらそうだ。
『貴様が今年の生贄か』
骸骨の目が赤くり俺を見據える。
「はい、邪神様。俺が今年選ばれた生贄です」
既に諦めの境地にいた俺からスルリと聲がれた。
『くっくっく。愚かな人間ども。我が供をするのは年に1度優秀な人間を取り込むことで力を得るためなのだ』
特に俺に興味がないのか、邪神は丁寧にどうして生贄が必要なのか獨り言を言っていた。
『むっ……?』
邪神の目つきがするどく……実際の目はないのでこの場合は眼が眩しくなる。
『貴様……本當に今年選ばれた生贄か?』
その言葉にドキリとする。実は今年生贄に選ばれたのは俺の馴染のアリシアだった。彼はイルクーツ王國で1番の治癒魔法の使い手なのだ。
『貴様からは優秀な人間が持つオーラを一切じぬぞ!』
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俺の目の前に畫面が投影される。これは【ステータス】といってこの世界の誰でも使うことのできる魔法で、自分の狀態と強さを知ることができるものだ。
名 前:エルト
稱 號:街人
レベル:1
力:5
魔 力:5
筋 力:5
敏捷度:5
防力:5
スキル:農業Lv2
ユニークスキル:ストック(0/1)
『なんだこのゴミみたいな數値は。貴様ふざけているのかっ!?』
俺の數字を見た邪神様。先程までの機嫌は消し飛び怒りをあらわにしている。
「いたって真面目です。ユニークスキルもありますから」
このユニークスキルというのは普通の人間が持てないレアなスキルのことだ。アリシアは【萬人の癒し手】と彼の心にぴったりな癒しの力を持っている。
対して俺のユニークスキルは使い方がわからないので放置していた。
『おのれ……人間共め。優秀な者を我に捧げるのが惜しくなったのだな? このようなゴミを送りつけてくるとは……』
先程からゴミと言われて若干傷つく。もっとも、街でも同じように思われていたと思うのですぐに立ち直る。俺はこうなった経緯を思い出していた。
★☆★☆★
數時間前。國を挙げてアリシアを生贄に捧げるための儀式が行われていた。アリシアは禊を済ませ、ウエディングドレスのような純白のドレスにを包んでいた。これから邪神に捧げられることになるので邪神が気にいるように著飾っていたのだ。
前日に俺が訪ねた時。彼は俺のの中で「死にたくないよ」と涙をこぼした。だがそんなわけにもいかない。自分が逃げたら誰かが犠牲になるだけ。彼は涙を拭うと「ごめんね、もう大丈夫だから」と俺に言った。
これから邪神に捧げられるはずの彼と目が合った。彼は笑ったのだ。まるでこれからピクニックに行くかのような笑顔で俺をみて。
その瞬間俺の決意は決まった。
彼の犠牲を嘆く人間は大勢いる。何せ彼の治癒魔法で助けられた人間は多い。
対して俺は誰も救った事がない上、この通り役立たずだ。
この世界にとってどちらが必要かなんてわかりきっている。
「えっ! エルト!」
俺は警備の人間の隙をついて魔法陣へと突進した。この魔法陣を発させることで生贄を邪神の元へと送ることができると知っていたからだ。
あとはここに繋がる通り、俺はアリシアの代わりに生贄になるために邪神の元を訪れたというわけだ。
★☆★☆★
『年に1度の食事をこんなゴミで済ませる訳にはいかぬ。こうなったら我自ら降臨して人間を殺して回ってくれる』
どうやら完全に頭にが上っているようだ。邪神は俺の方を向くと……。
『貴様。見ているだけでも不愉快だ。消し去ってくれるっ!』
邪神の杖が俺に向けられた。
『イビルビーム』
杖の先から黒い波が進んでくる。視界に広がるそれをみて俺は死ぬのだと覚悟を決めた。だが……。
「ん?」
視界の端で何かがっていた。特に考えることなく俺はそれを押すと……。
『なんだとっ!?』
目の前からイビルビームが消失していた。
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