《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》ステータスアップの実
「おっ、ここは涼しいな……」
木のドアを開けて中にるとそこは薄暗く涼しかった。
「なんかワイン臭い?」
中にって行くと大量のワインが見つかった。
「ふーん、ラベルは……『ディアボロ』『バハムート』『リヴァイアサン』聞いたことがないワインだな?」
元々ワインなんて祭りの時しか飲めない。飲めたとしても樽買いした3流品なのだ。ここにあるのはを通さない瓶で1本ずつ丁寧に橫たわっている。まず間違いなく高級品なのだろうが…………。
「酔うにしてもここを出てからにしないとな」
俺は次々にワインをストックしていく。
・ディアボロワイン×500(超高級酒)
・バハムートワイン×500(超高級酒)
・リヴァイアサンワイン×500(超高級酒)
「よし、とりあえずここも回収したから次に行くか」
ストックの畫面を見るとここまでに回収してきた様々なで一杯だ。
レベルが上がった時にストック枠が775まで増えたようだが、既に半分は使っている。
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「これだけあって食べが1個もないのはきついけど……」
俺は食べを手にれたら大量にストックしておこうと考えるのだった。
「おっ? あれは?」
何度か階段を降りると広いフロアに到著した。
天井はシャンデリアが飾られており、床にはレッドカーペットが敷かれている。
舞踏會に使いそうなフロアだ。そしてその奧にこれまでよりも大きな扉があった。
「これはもしかすると……」
俺は期待を込めると扉を押した。
「やっと……外に出られた」
眩しい太のが照らす。実に數日ぶりにを浴びた。
外に出てし離れてから振り返る。するとそこには……。
「なるほど、でかい城だな。ここが邪神の住み家だったのか」
イルクーツ王國の城など比べにならない程巨大で、天に屆くのではないかというぐらい高い。
建には窓があるのだが、俺が外に出るまでの間に窓がある部屋が見當たらなかったことから、途中で鍵がかかっていてれなかった部屋へと繋がっていたのだろう。
「道理で移に時間がかかるわけだ」
恐らく中央に高くそびえ建つ建の最上階にある部屋が邪神のいた場所なのだろう。そこからは他の建へと繋がるように通路がびており、俺はそのうちの一つの建から出したようだった。
城から目を離して周囲を見渡す。城の周囲には高い壁があり、侵者を寄せ付けないようにその存在を主張していた。
俺はとっとと出するつもりでそちらに向かおうとしたのだが……。
「あそこにあるの木についているのって……」
鉄柵に向かう道の両側に木が並んでいる。そしてそこには何かが実っているように見える。
「もしかすると食べじゃないか?」
俺は鉄柵に向かうのをやめて木に近づいてみる。
「これは……果であってる?」
そこには金や銀に虹・赤や青や黃や緑など様々なをした果がなっていた。
「とりあえず食べてみるか」
俺は金の果実の木に登ると1つもぎ取っては噛り付いた。
「う、味すぎる。こんなに味い果初めて食べた」
噛みしめると果の甘さが口いっぱいに広がる。瑞々しいのでこれまで飲まず食わずだったが潤った。
久しぶりの食べということを差し引いてもこの果は味しかった。
「そうだ、ストックしてみるか」
これはいったい何なのか気になった俺はそれをストックして説明を見る。
・金の果実×1(食べると全てのステータスが10増える)
「他も調べてみるか……」
俺は他の木に登っては果を採りストックしていく。
・銀の果実×1(食べると魔力が10増える)
・赤の果実×1(食べると力が10増える)
・青の果実×1(食べると敏捷度が10増える)
・黃の果実×1(食べると筋力が10増える)
・緑の果実×1(食べると防力が10増える)
「もしかするとステータスアップの実?」
モンスターを倒したりダンジョンの寶箱から極まれに果がドロップされることがあるらしい。それを食べると自分のステータスがほんのし上昇する。
滅多に手にらないらしく見たことが無かったが、この説明をみると間違いなさそうだ。
「それにしては上昇するステータスがしじゃないな」
噂によるとステータスアップの実は増えても3程度。これは10増えると書かれている。明らかに異常だ。
「とりあえず採れるだけ採っていくか」
食糧はいくらあっても困るもんじゃない。かなりの數の木があるが採っておくべきだろう。
「そう言えば虹の実がまだだっけ?」
唯一殘っていた虹の実を改めてストックすると。
・虹の実×1(食べると魅力が100増える)
「魅力? そんなステータス見たことがないな。とりあえず食べてみるか」
食べてみたところ金の実よりも更に味しかった。
「さてどうなったか?」
俺はステータス畫面を開くと。
名 前:エルト
稱 號:街人・神殺し
レベル:774
力:1561
魔 力:1561
筋 力:1561
敏捷度:1561
防力:1561
魅 力:110 New
スキル:農業Lv2
ユニークスキル:ストック(444/775)
【ストック】
・イビルビーム×9998
・パーフェクトヒール×99999
「本當に増えてるな……」
魅力なんてステータスは聞いたことがない。だが、増えて困るものでもないだろう。
俺はそう考えると割り切り、それぞれの実を集めに行くのだった。
「とりあえずこれで収穫完了だな」
木に登って採っていたので結構な時間が掛かった。だがその果はあっただろう。
・金の果実×789(食べると全てのステータスが10増える)
・銀の果実×1104(食べると魔力が10増える)
・赤の果実×2400(食べると力が10増える)
・青の果実×2397(食べると敏捷度が10増える)
・黃の果実×2405(食べると筋力が10増える)
・緑の果実×3002(食べると防力が10増える)
・虹の果実×108(食べると魅力が100増える)
食べるを確保した俺は外にでることにするのだった。
【書籍発売中】【完結】生贄第二皇女の困惑〜敵國に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています〜
【書籍版】2巻11月16日発売中! 7月15日アース・スターノベル様より発売中! ※WEB版と書籍版では內容に相違があります(加筆修正しております)。大筋は同じですので、WEB版と書籍版のどちらも楽しんでいただけると幸いです。 クレア・フェイトナム第二皇女は、愛想が無く、知恵者ではあるが要領の悪い姫だ。 先般の戦で負けたばかりの敗戦國の姫であり、今まさに敵國であるバラトニア王國に輿入れしている所だ。 これは政略結婚であり、人質であり、生贄でもある。嫁いですぐに殺されても仕方がない、と生きるのを諦めながら隣國に嫁ぐ。姉も妹も器量も愛想も要領もいい、自分が嫁がされるのは分かっていたことだ。 しかし、待っていたのは予想外の反応で……? 「よくきてくれたね! これからはここが君の國で君の家だ。欲しいものがあったら何でも言ってくれ」 アグリア王太子はもちろん、使用人から官僚から國王陛下に至るまで、大歓迎をされて戸惑うクレア。 クレアはバラトニア王國ではこう呼ばれていた。——生ける知識の人、と。 ※【書籍化】決定しました!ありがとうございます!(2/19) ※日間総合1位ありがとうございます!(12/30) ※アルファポリス様HOT1位ありがとうございます!(12/22 21:00) ※感想の取り扱いについては活動報告を參照してください。 ※カクヨム様でも連載しています。 ※アルファポリス様でも別名義で掲載していました。
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