《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》魅力のステータスの効果
「お、お前が……ブラッディオーガを倒しただと?」
驚愕の表を浮かべたエルフの男が俺を指差した。
「ええ、あまりにも一瞬だったからどうやったか解らなかったけど、エルトは確かにブラッディオーガを倒したわ」
セレナが口添えをしてくれる。エルフの男は落ち著きを取り戻すと。
「そうか、セレナ。それじゃあ客人を長のところに連れて行って報告をしてくれ」
「わかったわ。エルト行きましょう」
セレナはそう言うと俺の手を引っ張り歩き出した。
「父さん。今戻りました」
しばらく進んだ場所に10メートルを超す大樹があった。その枝の上には家があり、俺とセレナは大樹を登るとその家にった。
「おお、セレナか。わしの病の為にハーブを採りにいってくれたらしいな。いつもすまないな」
「それは言わない約束でしょう。それよりも今日は報告があるわ」
セレナはそう言うと視線を俺へと導する。
「ほう。人族の客人とは珍しい。わしはこの村の長をしているヨミじゃ」
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「エルトです」
ヨミさんは俺を興味深く観察すると。
「ふむ、報告というのはこちらの人族の元へ嫁ぐということかの?」
「なっ、何をいきなり言うのよっ! 私とエルトはそんな関係じゃ……」
ヨミさんのいきなりの発言をセレナは顔を赤くして否定する。
「ほっほっほ。冗談じゃよ……。それにしても人族にしては素晴らしいオーラを纏っておるようじゃな」
「オーラですか?」
「わしらエルフには種族特有のステータス『魅力』が備わっている。エルフには特殊な目を持つ者がおる。その者には魅力を持つ人からオーラが立ち昇って見えるのじゃ。おぬしは人族なのに『魅力』を持っているようじゃな」
「あっ、それ私も不思議だった。エルトを初めて見た時から目が離せなく…………っていまのはなしっ!」
どうやらこの2人はその特殊な目を持っているらしい。俺のオーラが見えているということか……。
「その『魅力』が高いと何か良いことがあるのですか?」
ステータスの実を食べて得た『魅力』について俺は何も知らない。エルフが持つステータスということなら聞いてみるべきだ。
「魅力が高ければ好意を寄せられやすいのじゃ。そしてそれは異だけではなく、や霊にも好かれやすい質を持つ。つまり優れた霊使いは例外なく高い魅力を有しておる」
「なるほど、勉強になります」
「でも変よね。エルトは人族でしょう? どうして魅力を持っているのかしら?」
首を傾げるセレナ。流石にステータスの実のことを言うのは止めておいた。
「さてな。特異質なんじゃないか?」
その俺の態度にヨミさんはピクリと眉をかす。
「それよりセレナ。報告とはなんじゃったんじゃ?」
「ああ、そう言えば話が線していたわね。実はハーブを採りに行ってブラッディオーガに遭遇したの」
「なるほど、それで?」
「私は気絶させられていたんだけど、そこにいるエルトがあっという間に倒してくれたわ」
「ふーむ。なるほどのぅ」
アゴに手を當てて俺をじっくり観察するヨミさん。
「お父さん、驚かないの?」
てっきり他のエルフと同じように驚くかと思ったのだが、ヨミさんはじることなく。
「長い間生きておれば自分の想像を超えるような出來事は多々あるからのう。エルト君は不思議な雰囲気を持っておるからそう言われても信じるわい」
そう言ってヨミさんは笑ってみせると。
「長年わしらを苦しめてきたブラッディオーガを討伐してくれてありがとう。今夜はエルト君を歓迎した宴を行うのでゆっくりしていってくれ」
「ありがとうございます」
そう言うと俺はセレナに連れられ客室に向かうのだった。
「とりあえず、何とか人のいる場所に來られたな」
あの時にセレナを救うことができて良かった。
もし間に合わずにセレナが危害を加えられていたら、俺はこうして屋のある場所で休むこともできなかったに違いない。
「そういえばレベルが上がっていたんだったな」
1人になったので俺はステータスのチェックをする。
名 前:エルト
稱 號:街人・神殺し・巨人殺し
レベル:834
力:1681
魔 力:1681
筋 力:1681
敏捷度:1681
防力:1681
魅 力:170
スキル:農業Lv2
ユニークスキル:ストック(446/835)
【ストック】
・イビルビーム×9996
・パーフェクトヒール×99996
【アイテム】
・神剣ボルムンク
・ディアボロワイン×500(超高級酒)
・バハムートワイン×500(超高級酒)
・リヴァイアサンワイン×500(超高級酒)
・金の果実×789(食べると全てのステータスが10増える)
・銀の果実×1104(食べると魔力が10増える)
・赤の果実×2400(食べると力が10増える)
・青の果実×2397(食べると敏捷度が10増える)
・黃の果実×2405(食べると筋力が10増える)
・緑の果実×3002(食べると防力が10増える)
・虹の果実×108(食べると魅力が100増える)
・ブラッディオーガのツノ×1
・ブラッディオーガの×1
……etc
一気に60も上がっている。もしかするとあのブラッディオーガは高レベルだったのかもしれない。
「それにしても霊に好かれる……ね」
俺は魅力のステータスをみて考える。もしそれが本當ならば今後の助けになるかもしれない。
――コンコンコン――
「どうぞ」
返事をするとってきたのは先程のエルフの男だった。
「エルトだったな。俺は長の息子のフィルだ。今回は妹のセレナを助けてくれて心の底から謝している」
「いや、そんなに気にしないでくれ。こうして泊めてくれただけでも助かっているんだ」
彼の道案なしにはこうして辿り著くことはできなかったのだから。
「それよりエルト。お前結構汚れているな?」
ふと眉をひそめるとフィルは言った。
「宴の開始までまだ時間もある。ここには湯と呼ばれる溫泉があるんだ。良かったら今のうちに汚れを落としてくるといい」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうかな」
その言葉に俺は立ち上がると溫泉へと案されるのだった。
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